弩・フュメの頃「見えたもの」
弩・フュメ - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/16817330660594032126
第六回こむら川小説大賞結果発表 大賞はボンゴレ☆ビガンゴさんの「短編幻想SF『アボガド』」に決定1
https://note.com/violetsnake206_/n/ne26f008fb7d2
……なんかまともに文書くの小説大賞くらいになってない?多分汎用的なお題で考えるのがスイッチになってるんだろう。お題も汎用的でないとうまく「見えない」ので、なんか話書くにも別に条件ありそうなんだけど、うーんわからん。
……さて、実はこっちがチャレンジ枠である。自分に課したお題は「アホな話を書く」。ノリで書いたようなしょうもない話が書きたかったのだ。ただでさえお題が「逆境」、一番槍組ではないので既に何話かチラ見したあたり、そこそこ置かれた状況が深刻なものが多かった。ので、大体の人の感覚だと「お前だけだよ逆境だと思ってるの!!」になるしょぼい境遇をさも厳しい立ち位置に置かれている(との自認になっている)話を書いてみようと派生問題を設定した。
なので今回、弩・フュメを書く段階ではあまり真面目に逆境を考えていない。後にちょっとはやったがそれはまた別に書く。
まず悩みとしては、そんな良い感じのネタはあまりない。絶対出来事ちゃちいし。「お前だけだよ」というのが厄介で、思考が拗れた末なのか本当にピンポイントで特攻があるのか、どちらかではないかということで落ち着いた。没ネタで言うと「精神安定剤を飲んだのをきっかけに」イマジナリーフレンドを殺してしまった引きこもりの話とかあったが、どう足掻いてもアホな話にならなかったので書いていない。悲しい話にならなると思う。こっちだと文体もきっといつも通りだったと思われる。
ピンポイント寄りでG視点のキッチンの攻防とか出たあたりでこう言うノリか?と少し見え始めた。どうも自分の想定していた「アホ」はコントやギャグ漫画の方向性らしい。えっ普段その辺明るくないのにか?もうこれは棚に上げておくしかない。となると誇張というか、過剰なまでのダメージ表現というか、突然の変顔が挟まるようなノリを想像すれば良さそうだ。だがピンポイント、1人だけやられるってなんだそれは?
ここで突然の蒼天自身の話だが、蒼天はタバコ、というか排気ガスもほぼ同じ症状が出るので総合してタールが特攻でダメらしい。どれくらいダメかと言うと、まともに呼吸を副流煙の近くでしてしまったら1発で視界が点滅する。特に右。あと全く煙避けをしない場合は15分くらいで呼吸が浅くなってちょっとどうにもならなくなる。ちなみに副流煙さえなければ匂いは特に平気なのと、嫌いになる前に倒れるので嫌煙家ともちょっと違う自認である。なので喫煙所と歩きタバコを自分が避けさえすればいい話ではある。
……いいのだが、世の中そうパッキリ全てが分煙にはならないのである。たとえば、タバコを取り扱っている場所で出されているものに用があると、流石に回避が出来ない。具体的に言うと、シガーバーを兼ねたオーセンティックバーがそれにあたる。
……。
……うん、あったわ。そんな都合のいいネタ。俺自身だ。
ここで、「喫煙可能なバーでうっかり喫煙者がたくさんいる時に来てしまって1人だけ苦しんでいる、俺と同スペックの肺の誰か」のギャグ漫画テイストコントを書く事が固まった。冷静に考えて、アホな話を書くためだけに主人公がアレルギーレベルでタバコなダメになるの可哀想だな。
なんかやばいところで戦っている、という事で格ゲーかFPSのノリである。実際にシルバーグレーの紳士がラムを傾けながらキューバの葉巻を吸うという「漫画か?」という光景を見た事があるが、まああれは絵になった。煙的には死ぬのだが。つまり大体色んなバーでの出来事切り貼りであの文はできてるしほぼほぼ実話である。嘘みたいだろ、カウンターもそうだぜ?めちゃくちゃびっくりしたし普通に不意打ちでヤバかった。書き出すと結構多かったがちょっと似たエピソードは削って抜粋するとああなった。わかっている身、そしてほぼ俺なので暴言を吐くが、なかなか惨めだな〜〜〜
……だが、読んでいただいた通り「後半は大体いつも通り」なのである。完全ギャグで行くなら後半ターンは最後の段落の独白に詰め込まれ、咳きこんで死にかけで幕が閉じる。当初はそのつもりで書いていたのだがギャグで書く弊害として、「じゃあ何でお前ここに来たんだよ」に全く前半答えられなかったのだ。何でお前苦しんでまでそこにいるの?というかお前の自認は地獄だが本当はここどこ?をほっぽって投げ出す話もあるにはあるが、なんかそれは小説の体をなさない気がした。何でとは言わないが今回は特に怒られが発生する気がした。まあそういう問題ではないのだが、少なくとも当時は気にした。ただでさえネタのショボさはかなりのものなので。講評見る限りこれは書いたほうが良さげだったので、その感覚だけは自分を褒めたい。
もう一つの話にも通じるが、逆境自体には苦難や不遇の意味「だけ」なのに乗り越える・やり過ごすまでをお題に含んでいたなあ、と詰んだところで終わった作品を続けて読んでやっと理解した。難しいなー。
今回の講評で1番「話的にはそりゃそうか」となったの、この自認なのにあんまりタバコへの憎悪薄くて起爆剤としては弱いとのコメント。そうだそこは異端だったの忘れていた。
……うん、考える暇ないんです、ガンとかの健康被害。匂いはそこそこ平気なので余計。あと俺があまりに虚しくなったので書いていないが、基本いませんねここまでダメな人。ネチネチキレ散らかす人はいるけど普通に煙自体は耐えてるように俺には見える。シガーバーとわかっている上でネチネチキレ散らかすの、口、下手したら態度にも出したら場所によっては出禁だろうしね。その辺は空気感を取るかエンタメを取るかな気がした。
そういう意味では、特にタバコに弱いわけではないバー初心者(連れてきてもらったサイド)でそういう場所とわからずキレ散らかして、バーにも連れてきてしまった人にも「お前はここに来るべき人間ではないよ」とボコボコにされる話の方がエンジンは強いのかもしれない。代償として書く俺の胃は諸々を思い出して死ぬ程荒れる。既に色々と、まあ色々と……見たり聞いたりしちゃって…………本当に各所お疲れ様です何処とは言えないが
そういえばタイトル、今回珍しく最後に決まった。せめて自認はアホであれと思ったせいでタバコを削ってしまった。けれどタバコってわからないと困らない?で放置したツケです。
結果、「いやわからねえよ」と怒られる名前になりました。弩・フュメ。もとい、de fumer。fumerはフランス語で喫煙。最初deがなくて雰囲気にもあってなかったので弩がついた。文法的に怒られるがそこは変なタイトルという事でギリ許されたい。
最後に。元ネタが蒼天本人なので、バーもマスターも酒も全部元ネタがある。流石に名前出すのはどうかと思ったので、全然参考にならない形でのメモで笑ってほしい。
店
銀座!渋谷!銀座!人形町(元銀座)!銀……日比谷!銀座!銀座!
酒
ストラスアイラ!グレンゴイン!カリラ!ボウモア!ラフロイグ!想定会計全部ハーフとして当時の価格で出してくれる慈悲を賜る前提で15000円!!
以上です。
なお、苦しむ本番は次だった…………
幻視のデッサン(創作論) 蒼天 隼輝 @S_Souten
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