最終話 告白

夏祭りも終盤へと差し掛かってきた。

なのに、未だに告白が出来ていない。まぁ、たしかに告白するタイミングが無かった。

うん、だってたこ焼き食ってる中言えるか無理だろ


まぁ、取り敢えず落ち着こう。焦るな一様計画としては花火が始まる前に下見をしておいたよく花火が見える場所まで移動するそこで告白って言うロマンチックなシュチュエーションは考えているが先に人がいた場合なのよな。

 

なるべく、人気のない場所を探していたけども実際はかなりの花火スポットかも知れないしな

と、思っていると


「そら先輩、もうすぐ花火始まるらしいですよ」


「お、おう」


始まるらしいです。

まずいな〜。かなりマズイ。取り敢えず例の場所へ移動するか


「結衣、移動するぞ」


「どこへです?」


「花火が綺麗に見える場所だろ」


「ま、まぁ分かりました」


と、俺達は移動する。



まぁ、そう上手くは行きませんよね人生

きた先には人がおり絶賛告白しようか悩んでいる初々しいカップルがいた。

さぁーてどうしようか


「晴空先輩どうします?」


と、甘栗が聞いてくる。

俺は少し考えといる。

草むらから誰かが出てきた。


「君ら、こっち人がいなくていいよ」


と、その人はどこからか見ていたように現れ

人気がなく花火が綺麗に見えそうな所へ連れていってくれた。


「ここだよ」


「凄いですね。見晴らしがいいです」


「あの、ありがとうございます。丁度困ってたんで助かりました。」


「いいって事よ!」


と、彼は笑って見せた。

帽子を深々と被っており顔まで見えなかったがどこかで見た事あるような風貌をしていた。俺はつい


「あの、どこかであったことありました?」


その男は驚くこともなく淡々と


「人違いですよ。それでは失礼しますねー」


と、急いで草むらの中に入っていった。


「晴空先輩?」


「いや、どこかであった気がしたんだけどな」


「確かに何処と無く誰かに似てましたね」


誰だっけかかなり身近にいる人だったんだよなー

と、そんな事を考えていると赤く空が光った。その後には何かが爆ぜる音が広がる。


「あ、始まりましたよ」


「だ、だな」


「うわー綺麗ですね」


と、彼女は笑う

俺もつられて笑い花火を見る。

しばらくその花火を2人で見ていた。綺麗だなーと思い。


「先輩好きです」


と、静かだが確かに聞こえた。

俺は驚いたようにそちらを見る。彼女は顔が俯いていて表情が良く見えなかった。


「やられた」


俺は頭を抱える

まさかの先に言われるとは、実際告白するつもりで来たのは甘栗の方もなのか

俺は両手で頬を叩き


「俺も好きだ。結衣」


俺がそういうと彼女は顔をあげる

泣きそうなでも嬉しそうな顔をしていた。

ただ、彼女は直ぐに笑顔に戻る。


「先輩大好きです」


その言葉が聞こえると同時に視界から甘栗が消える。次の瞬間 。唇に生暖かい感覚があった。その感覚は直ぐに無くなったが


「へっ?」


俺は素っ頓狂な声をあげる。

彼女は笑いながら


「先輩もそんな声あげるんですね」


顔がめっちゃ熱い。

俺が反論しようとした瞬間近くの草木が揺れる。


「えっ?誰かいるんですか?」


「マジで!?」


俺は急いで草木を分ける

そこには、


「や、やぁお二人さん。あとはごゆっくり」


「葉月もいるの!?」


「結衣、お幸せに」


「早く逃げるよ」


と、そこには柳、海斗、葉月の3人がいた。

3人は走ってどこかへ消えていった。


「は、はぁ!?」


「み、見られてたんですか」


「これはやばいだろ」


「明日お互い色々聞かれるかもしれませんね」


「そうだな」


「まぁ、晴空先輩のファーストキス貰えたんで良しとします。」


「ちょ、甘栗!?」


「結衣ですよ。いいじゃないですか。私のファーストキスもあげたんですから」


と、彼女は笑った。

その笑顔は俺が今まで見た笑顔の中で飛びっきり可愛く、綺麗だった。




《あとがき》


ここまで見てくださりとてもありがとうございました。

途中からは少し忙しくなり書く暇も減っていたのですがこれにて完結です。

無事に完結出来て良かったです。まだまだ新米で色々悩みながら書いたのですが沢山の方に見ていただいたり応援や感想、レビューも貰いました。ありがとうございました。

長くなるのもあれなのでここいらで締めようと思います。

この物語をここまで読んでいただきありがとうございます。

またの機会がございましたら、よろしくお願いします



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フラれた俺が完璧美少女(笑)の後輩と付き合うまでの話 砂糖水 @meruMonsterUMAI

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