―最終的な決定権は自分にある―無数の選択肢によって、日常のワンシーンでしかないはずの食事風景が、瞬く間に懐疑的で不安定な試みと空間へと化してゆく。いっさいが己の選択によるものとして責任が課された時、思考と現実はこれほどまでに複雑な模様を描き出すのかと驚かされる。いかなる意志と意図によって、私は本作の感想を投稿しているのであろうか。