読ませていただきました!
まず第一に……悪夢を何度も見る少年、しかもその内容が他人の命と引き換えに自分が助けられた記憶――よく精神崩壊しなかったな!?って心から思いました(笑)
もし台湾だったら絶対に両親がお寺に連れて行って、憑依霊の除霊儀式とか始まってますよ!
でも何より衝撃だったのは、中学生で彼女持ち⁉
しかも優しくて思いやりのある彼女、さらにイケメン親友までいるという……リア充爆発しろ案件です!(笑)
それは冗談としても、主人公・結真の「約束を大切にするまっすぐな性格」、親友麦のふとした揺らぎや、唯の健気さなど、キャラ一人一人が生きていて、とても自然に感情移入できました。
そして、ゆるやかに積み上げた日常が鳥居をくぐった瞬間に崩れ落ちる。
この演出の切り替えが秀逸で、「あっ、これは長編で一気に引き込まれるやつだ」と確信しました。
“神様になる”物語の導入として、過去の喪失と「約束」というキーワードの強さがすでに読者の心に爪痕を残します。
この先どんな非日常が始まるのか、すごく楽しみにしています!
素敵な作品をありがとうございました。
主人公の八神結真(ヤガミユウシン)は、中学三年生の夏、友だちと夏祭りへ行くが、鳥居をくぐった瞬間、異世界へと飛ばされてしまう。
そこは高層の建物が並ぶ都会的な場所(ずっと春らしい)で、結真は見知らぬ男に「神様!」と声を掛けられる。その男、ゼンはここが現世と天国の狭間の世界で未練を持ち志半ばに忌んだ者たちが集まる場所だと言う。
未練を持った人たちの無念を晴らし成仏させることが神様の仕事らしく、結真は疑問をいろいろ持ちながらも神様としての役割を果たすことにする。
感想:いきなり神様だ、と言われて戸惑う上に、その周囲の神を補佐する神職たちも、反抗期のような少年あり、いきなり抱き着いて来る神主ありと個性豊かな者たちばかり。
特別な力を持っているとは思えない主人公の少年が、いきなり神様扱いされ、迷える者たちの無念を一時間という短い制限時間で成仏させないといけないという、大変難しいミッションにどう挑むのか、どんな結末が待っているのか最後まで見届けたい物語である。
オススメです✨✨✨