第10話:YOASOBI 群青

「群青」歌詞

歌:YOASOBI


作詞:Ayase


作曲:Ayase


嗚呼、いつもの様に

過ぎる日々にあくびが出る

さんざめく夜、越え、今日も

渋谷の街に朝が降る

どこか虚しいような

そんな気持ち

つまらないな

でもそれでいい

そんなもんさ

これでいい


知らず知らず隠してた

本当の声を響かせてよ、ほら

見ないフリしていても

確かにそこにある


感じたままに描く

自分で選んだその色で

眠い空気纏う朝に

訪れた青い世界

好きなものを好きだと言う

怖くて仕方ないけど

本当の自分

出会えた気がしたんだ


嗚呼、手を伸ばせば伸ばすほどに

遠くへゆく

思うようにいかない、今日も

また慌ただしくもがいてる

悔しい気持ちも

ただ情けなくて

涙が出る

踏み込むほど

苦しくなる

痛くもなる


感じたままに進む

自分で選んだこの道を

重いまぶた擦る夜に

しがみついた青い誓い

好きなことを続けること

それは「楽しい」だけじゃない

本当にできる?

不安になるけど


何枚でも

ほら何枚でも

自信がないから描いてきたんだよ

何回でも

ほら何回でも

積み上げてきたことが武器になる

周りを見たって

誰と比べたって

僕にしかできないことはなんだ

今でも自信なんかない

それでも


感じたことない気持ち

知らずにいた想い

あの日踏み出して

初めて感じたこの痛みも全部

好きなものと向き合うことで

触れたまだ小さな光

大丈夫、行こう、あとは楽しむだけだ


全てを賭けて描く

自分にしか出せない色で

朝も夜も走り続け

見つけ出した青い光

好きなものと向き合うこと

今だって怖いことだけど

もう今はあの日の透明な僕じゃない

ありのままの

かけがえの無い僕だ


知らず知らず隠してた

本当の声を響かせてよ、ほら

見ないフリしていても

確かにそこに今もそこにあるよ

知らず知らず隠してた

本当の声を響かせてよ、さあ

見ないフリしていても

確かにそこに君の中に 


∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵ ∵


 私は短歌だったり、掌小説だったりを創作している。

 

それは市立の学校だったのに、市内でも二番目に学力の高かった小中学校。

 そのためお受験に失敗したお子様や帰国子女たちが学区内に転校して来ているという噂もあった環境下では学問ではたちゆきようがなかったし、運動音痴な私にはスポーツなんてもっと頑張れなくて、なんの取り柄のなかった私が褒められたのが詩などの創作だった。


 また詩などで、普通の子とはズレていた自分の感性を表現しても受け入れてもらえたのも楽しかった。


 けど、読者目線で冷静に自分の作品を見つめる度や大学の教授たちの相対評価を受ける度に思い知らされるのが、自分には才能がないということ。


 実際に今も仕事優先に創作活動している言い訳をしながら、投稿している新聞歌壇は不採用の連続。


 それでも、子供の頃のように、考えるのではなく感じることができた瞬間、本当の自分と出会えた気がして嬉しくなるし、読者目線でみても一人よがりのものになってないときは、応援コメントから手応えや励みや元気をいただく。


 その魅力を知ってしまった私には、創作活動を辞めることはできない。

 

 ただ、才能がないことも過去の経験から仕事などのリアルの生活も大事にしないと表現できないこともわかっているから、会社には仕事の負担にならない範囲で創作することをとりあえず許して貰っているし、あくまで趣味としての範疇はんちゅうでこの先を続けていくつもりではある。


 それがこの歌を歌うYOASOBIやこの歌のイメージでもある漫画の主人公とも違うけれども私は進む。


そして、ここで《カクヨム》色々な人の作品を読ませて貰って、楽しみや励ましやインプットすることを頂く。


 出勤のために朝焼けの群青の町を慌ただしく歩きながら、YOASOBIの曲を聞き、新たな決意を決めた年度末の弥生でした。



… … … … … … … … … … … …



○アルフォートが一番好きなチョコレートで安い女でいいの私は


○チョコレートをかじるくらいの潔さで仕事や恋に立ち向かいたい

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

短歌おんがく 紗里菜 @sarina03

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ