茶色の小瓶の秘密は何だろうと読み続けることができました。出てきた小人親子も楽しい。イギリスは、小人が似合います。続きはあるのでしょうか?
洋ものの名作児童文学のウィットが利いた筆致に、行ったことはなくとも、英国の空気の匂いを感じられます。読んでいる間、いまの子供のいる世界と、大人が懐かしむ子供の世界が重なり共鳴するのが聞こえるような、素敵な作品です。
文章の人懐こさや、主人公の愛らしさに戸惑うばかり。破目を外さない格調があるのにじゅうぶん可笑しく、児童文学らしい平易な表現なのに、実に気の利いた語りです。