中二病で長々とウザい、時間割の聞き方

清水さんへの時間割の聞き方

　はいっ清水さん！ご相談があります！はいっ佐々木君についてであります！

　いや実はさ～、前からちょいちょい言ってたかもだけど、佐々木君かっこよくない？最近特にかっこよく見えるのよ。やっぱ髪型変えて短髪になったからかなぁ～。うん、そうそう、素材は良かった的なね。

　でさ、わたし今、佐々木君と席隣じゃん？だから千載一遇のこのチャーンスを逃さないためにも、ある作戦を考えたわけ！名づけて「勉強でお近づき大作戦」‼

　わたしと佐々木君ってまだそんなに話したことないから、まずは何かきっかけを作って話すところから始めないとなんだけど。手っ取り早そうな方法が、勉強でわからないところ聞くっていうね。席後ろの方だから小声なら授業中でもたぶん大丈夫だし、休憩時間ならもう少し話せそうだしさ！そんでだんだん勉強以外のことも話すようになるって算段よ！

　最初はベタに「教科書忘れたから一緒に見せてくれない…？//」作戦で行こうかとも思ったんだけど、これって致命的な欠点があったの。これだと授業中に席くっつけたままにしないといけなくて、目立つ！恥ずかしい！それに「え、俺？」って言われる可能性もなくはない…！他のクラスの子に借りる方が普通だもん。

　だからこそ！授業中に、分からないトコとか板書の良く見えないトコを聞くって作戦を思いついたのよ。授業中ならせいぜい自分の周囲4人くらいにしか話しかけれないから、自然に聞けると思うの。しかも、話しかける時に肩ちょんちょんって触れるっていう特典付き。あー最＆高。

　でもね、例えば何を聞こう？って考えたら、これが意外に難しくて。わたしって今、勉強で分からないところってそんなになくてさ。いやあるにはあるけど、たぶんよっぽど頭の良い人じゃない限り分かんないような質問が多いわけですよ。だからいざ佐々木君に聞くとなったら、なんかちょうどいい質問を見つけないといけないかなぁ～と。あんまり簡単な質問だと、佐々木君にバカだと思われそうでやだし。

　じゃあ、ちょっとだけ翌日の授業範囲を予習して、ちょうどよさげな疑問を探そうって思ったわけよ。しかーし、ここで大問題発覚‼なんと明日の時間割が分からないんですね～。いや～困った困った。

ってことで…

「明日の時間割なに～？」