輝きの月(セレーネ)
キムチ鍋
第1話 エピローグ
二〇XX年少子高齢化対策による『ラブキャリー法』通称
LC法は『あなたにピッタリなひとを探す』をキャッチフレーズに
LC法のおかげで人口は爆発的な増加を見せた、ところが人口の増加に歯止めが利かなくなり、ついに国土面積が足らなくなってしまった、そこで世界は人類の英知を結集させ
さらに人類は宇宙旅行を実現するために宇宙艦を作り上げた、このことにより各国にある柱を使わずにでも宇宙に行くことができるようになった。今では月などの小惑星でも生活が送れないか研究を行っている。
本を読み終えると
「行ってきます……」返事は変えって来ない。僕の両親は二人とも亡くなっている、母親は物心つく前に亡くなっていて写真でしか顔を見たことがない。父親は四年前に
靴を履き家を出る、自宅から図書館までは徒歩十分と近く散歩がてらに行ってはこうして本を借りてくるというのが僕の習慣になっている。図書館に向かって歩いているといきなり体が軽くなるのを感じた、次第に足は地面から離れ体が宙に浮く。これは一日に一回ある無重力状態になる
「
そして、家に遠回りして帰る歩きたい気分だった。「柊さんに悪いことしたな……」一人、ごちる。「いくら少子高齢化対策でもこんなことをしていいのか?」「人権問題になったりしないのか?」そんなことを考えながら家の近くの公園についた、公園の時計の針は三時三十分を指していた「もうこんな時間か……少し寄り道して行こう……」公園のベンチに座る。公園には小学生ぐらいの子供やそれ以下の子供が沢山いた。「この光景が見られるのはLC法のおかげなのか?……」そう思うとやはりLC法はいいものなのかもしれない……そんなことを考えているとサッカーボールが足元に転がってくる「すみませーん、ボールとってくださーい」ボウルの持ち主と思われる少年がこちらに腕を振りボールを取るように促して来た「わかった!今そっちに向かって蹴るからちょっと待って!」そう言ってベンチから立ち上がると勢い良くボールをけ飛ばす「お兄ちゃん、ありがとう!!」少年はお礼を言うと仲間たちのもとに帰っていった。「子供は元気だなー」ボソッと声が漏れる「はぁ、何歳でもないこと言ってんだろう……」でも少し考えが変わった気がした。LC法は認めたくない、でもLC法のおかげで少子高齢化が解消されたのは確かだ……もしかしたら人類にはLC法が必要なのかもしれない。公園の時計を見ると四時を過ぎていた、それに気づいた僕は急いで家に帰る。
「ただいま……」もちろん返事がない、僕の部屋は二階にある。家は大きいが実際に使っている部屋は僕の部屋しかない。「父さんや母さんのいたころはちょうどよかったんだろうな……」思わず声に出てしまう、毎日一人で朝食を食べ平日は学校に行くそんな生活を繰り返していた。その日はお風呂に入りご飯を食べ翌日の勉強の予習を終わらせてベットに入った。械斗はこの先に待ち受ける運命をこの時はまだ、知る
輝きの月(セレーネ) キムチ鍋 @ikiliotaku
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。輝きの月(セレーネ)の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます