ようやく読破できました。
若干の作風の変化を感じつつ、
楽しませていただきました。
現代ラブコメ風なら、
ツンデレ同士の掛け合いを楽しませていただきました。
作者からの返信
一気読み、ありがとうございます。
また、コメント付きレビュー、ありがとうございます。
私も某歴史ゲームでバイバルスを知ったクチで……(笑)
いつか小説に書いてみたいなと思っていたのを、ここカクヨムで果たさせてもらった次第です^^;
おそらくイスラム世界では、織田信長とかそんな感じで伝えられており、でも素直にそんな風に描いても「?」と思われそうなので、苦慮しました(笑)
そこで、師匠役にゼノビアさんを設定して、何か微妙な距離感の男女、というシチュエーションも盛り込みました。
当時、こういう女の人というか、男女の関係を描くのは初めてだったもので、この辺も苦心惨憺しました^^;
そんなわけで、この時代のこの人――バイバルスという人を活写できたのかなぁと思いながら書き上げたこの一作、いただだいたレビューを拝見すると、それがかなったと思えました。
嬉しい限りです!
ホント、この作品の前は「河越夜戦」を書いておりまして、これがオッサン祭り(笑)だったので、自分としては女性を出して、ツンデレを描くというチャレンジをした、思い入れのある作品です。
その辺をお楽しみいただけたようなので、ホッと胸をなでおろしております。
深い感謝です。
ありがとうございました!
エピローグいいですね。この物語は終わってもまた別のストーリーがあるという余韻に浸れるといいますか。モンゴル撃破の件も気になるところです。
ひょろがりさん、師匠、王弟と魅力的な登場人物が多かったのですが、個人的に優勝はシャジャル様です!
夫が亡くなってさめざめと泣くのではなく、皿を殻にしておかなければ怪しまれるなと食すところも、目の前でドンパチしてるのに次の夫はあいつだけど師匠たる女がいたから争うことになるなぁ、なんて考える余裕っぷり。強過ぎます!その末路は悲しいものがありましたが……。
歴史小説は史実を知っていても、各所に散りばめられたドラマを楽しめるので、いやひょっとしたらロベールさんワンチャンあるのかも?(そんなものはない)とか思っていました。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
物語、そして歴史は続く……という感じのエンディングが好きなもので^^;
あと、ここから宮廷の闇の闘争、陰謀といった、暗い展開が待っているので、こういう終わり方にしました。
ちなみにモンゴル撃破は、撃破直後にスルタンを殺して下剋上という、さらに凄まじい展開です^^;
シャジャルさん、今のエジプトでは英傑として知られているようですが、この十字軍戦争当時は、やっぱり「何で女スルタンなんだ」と言われて、力のある軍人と結婚しました。
わりと自分のことを客観視して、冷めた態度というか合理的に行動するところが、私も好きでした。
しかしご飯おかわりというか二倍食べていたのは、想像すると、ちょっとギャグマンガみたいになってしまいますが^^;
ロベールさん、こいつのせいで負けたみたいに評価されているみたいです。
まあ、でも、拙作では、バイバルスのライバル的なキャラなんで、騎士道まっしぐらで、野心もあるよ、という感じにしました^^;
その辺が拙作における彼への応援(?)に繋がったのではないか、と思っております。
それでは、長きにわたり、拙作を読んでいただいて、ありがとうございました!
拝読致しました。
この、歴史ものならではの、もうちっとだけ続くんじゃと言わんばかりの余韻がたまらないです。まだ続きが気になるのに、本作はこれで終わり、と。
ゼノビアさん、『一生ものだ』て2回行ってますよ(^-^;)
よほどアピールしたいようです。
そんなお師匠の健気さを見て、シャジャルさん、身を引いちゃったのかな。
感情移入した分、その儚さが胸に沁みます。といいつつも、これも歴史ものあるあるですが。
バイバルスさんの対モンゴル戦、もし続きがあるようであれば教えてください。
万難を排して読みに行きますゆえ(^^)
素敵な作品をありがとうございました。
作者からの返信
コメント付きレビュー、ありがとうございます。
そうなんですよね、十字軍って、戦争ですけど、異文化、異民族等々の「コミュニケーション」でもあるんですよね。
モンゴル帝国のアレも、異文化交流の側面もある、と述べた論文もあるみたいです。
しかし戦争であることには変わりないわけで……そこに激突があり、激突に至る、さまざまな人間のドラマがあって……そういうところを述べていただいた、名レビューかと思います!
さて、十字軍撃退で拙作は終了しましたが、歴史はつづいていくわけで……でもこれで書いていくと、シャジャルさん国盗り陰謀篇という、思いっきり暗い展開が待っています。
シャジャルさんは、マムルークで最も勢力を誇る相手と結婚します。
バイバルスはまだ「ぽっと出」なんで、大功はあっても、勢力はそこまで無かったみたいです。
そしてバッドエンド(シャジャルさんは暗殺されます)。
つづくモンゴル篇も、シャジャルさんを暗殺した相手がスルタンとなっているエジプトと手を組むという、鬱展開が待っています。
きっと十字軍篇のようなライトな感じは無理かと思います^^;
でも機会があれば書こうと思います。
それでは、素敵なレビューと、そしてここまで読んでいただき、ありがとうございました!
ではではノシ
面白かったです。
シャジャルの末路が凄惨なものになるとはショック……、選ぶ夫を間違えてしまったようですね、うーむ……。バイバルス以上の男はなかなかいないようで、負けヒロインになったばかりにそうなってしまうとは。
ロベールは先走りすぎてしまいましたね。
こちらも王弟であるがゆえに、兄を越えられないコンプレックスがあったのでしょう。
ルイ9世は傑物だったと思うのですが、やはり兄弟感情というのはなかなか読めないものですね。
そしてバイバルスとゼノビアの活躍は素晴らしいものでした。ゼノビアかっこいいですね、姉御肌。
こっそり暗躍していたり、ピンチなときに助けたりと、世話焼きなところがいいですね。
このあとモンゴルにも勝つとは、すごい人物がいるんだなあと知りました。
私としては本当に楽しませてもらって感謝です。
ただ、歴史を読み慣れてない人にとっては、序盤の世界情勢や人物説明やらで入りずらさがあるので、そこをどうにか読みやすくできないかなーと思うところです。(主人公だれ?ってなってしまうので)
序盤さえ乗り越えれば、本当に面白い物語で、両陣営の群像劇を楽しむことができました。
戦闘シーンもかっこよかった!
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
シャジャル女王、実は末路がそういう感じなのです……。
なので、拙作のラストはあっさり目にしました。
ガチで書いちゃうと陰惨になっちゃうので、つばさ応募以前に、ちょっとヒロイック戦記っぽくなくなっちゃうので^^;
ロベールは残念な結果に終わりました。
後世からの評価も「先走り過ぎ。だから負けた」と散々です^^;
やっぱり王族の兄弟だからこその、ライバル意識みたいなものはあったと思います。
それゆえに、「エジプト王に俺はなる!」と焦っちゃったんじゃないかなぁと思います。
ルイ9世はルイ9世で、真面目だし頭もいいんだけど、下からすると息が詰まるところがあったんじゃないかと……^^;
バイバルスとゼノビアのコンビは、バイバルスだけ全部活躍させちゃうと、「何この完璧超人は」と思われてしまいそうなので、ゼノビア姐さんというキャラを作ったところがあります。
いや史実では完璧超人なんですけどね……だからこそ、十字軍もモンゴルも撃破とか、ありえない手柄を立てているし(笑)
お楽しみいただけて何よりです。
そしてご指摘、ありがたいです!
歴史ものの宿命みたいなものですよね、「この状況説明……イマイチわからないなぁ」とか「で、誰のお話なの?」とか(笑)
このあたりは今後の課題とさせていただきます^^;
たとえばクライマックスの合戦シーンを最初に持って来て、それから「少しさかのぼる……」という感じに話を始めるとか。
群像劇、戦闘シーンへのお褒めの言葉、ありがとうございます。
歴史ものならではの頭脳戦とチャンバラ、頑張って書いたところなので!
それでは、ここまで長いお話でしたが、お読みいただいて、ありがとうございました!
こんにちは、四谷軒様。御作を読みました。
ああ、終わってしまった……。シャジャルさんは、ヒロインじゃないけど、バイバルスさんにとって〝運命の人〟だったのだと思います。
彼女という巨人が倒れ、バイバルスさんとゼノビアさんは血濡れの、されど栄光への道を駆け抜けたのだから。
いやだからといって、ルイ9世&モンゴルとか勘弁でしょうが。よくぞ勝ち抜いたもの。面白かったです。
作者からの返信
読了、ありがとうございます。
シャジャルさん、おっしゃるとおり、バイバルスにとってファム・ファタルですね^^;
この人がいなければ、バイバルスは、そしてエジプトは十字軍に呑まれていたかもしれません。
でも、その役割を終えたとき、歴史によく見られるように、シャジャルさんも「退場」となりました。
逆に言うと、バイバルスさんはより大きな役割が残っていたからこそ、運命が彼を生かしたのかもしれません。
しかし十字軍とモンゴル、どっちも撃破するとか、この人ぐらいなんじゃないんでしょうか^^;
エジプト希代の英雄の物語、お楽しみいただけたようで、何よりです。
ありがとうございました!
編集済
おもしろかったです!
個人的には、「第七回十字軍の疫病神」ことロベール君が、それなりに花のある描かれ方をしていた点がGoodです。
まあ性格面で色々欠点も多い人物ではあったのでしょうが、敗戦の責をすべて押し付けられている感があったので。
これで彼も浮かばれる、のかな?
(「なろう」でバイバルス君の伝記エッセイ書いてます。よろしければお越しください。)
作者からの返信
ロベール君はやっぱり王弟であって、「早く国王(エジプト王)になりた~い!」という想いが尽きなかったのではないでしょうか。
何というか、うまく機能すれば、ルイ王の右腕たる猛将として地中海を席巻できたのに、という感じです。
勇将ではあったのでしょうけど、相手が化け物(バイバルス)だったというのが、彼の運の尽きだったと思います。
まあしかし、拙作においては、一番斬り合いをする、殺陣の多い役どころでしたので、騎士道精神を多めに盛ってみました^^;
蛮行も多い彼ですが、ロンドンすら売り飛ばすと放言したリチャード一世よりはマシだと思って(酷い)、いかにも騎士王ですって感じで書かせていただきました。
ちなみにヨーロッパ側だとジョン王が好きだったりします^^;
ありがとうございました。
「なろう」のエッセイの方、拝見しました。
他のサイトの登録については、ちょっと苦い思い出があるので控えておりますので、こちらにて感想を。
バイバルスって、やっぱり化け物だなぁ、と(笑)
いや、当時の十字軍だのモンゴルだのいう状況の方が、遥かにオカシイとしか言いようがありませんが、そんな中でマンスーラでアイン・ジャールートで勝ち、スルタンを殺して自分がスルタンになるとか、どんだけだよと思います^^;
まあスルタンになったらなったで、奸雄シャルル・ダンジュ―とかと戦う羽目になるんですけどね(笑)
いずれにしろ、あの時代、あの人物たちを活写している、貴重なエッセイだと思いました。
面白かったです。
ではではノシ
素敵なお話でした!心地よい読後感に包まれています。
個人的に好きな地域・時代の歴史だったこともあり、なんだか読み終えるのが惜しくて…遅読になってしまいましたが、ゆっくり楽しませてもらいました。
歴史物って淡々と語られるお話が多いという勝手なイメージがありましたが、激しいアクションあり、密やかなロマンスあり…とてもドラマティックに描かれていて非常に読みやすく、面白かったです!登場人物も皆キャラがたっていて魅力的でした。
今後も、四谷軒様の他の作品も読ませていただきたいと思います!
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
このあたりの地域、時代って、日本人には馴染みのない領域なので、「いまいち」な印象を与えるのかな、と思って書いてました。
なので、お楽しみいただけたとおっしゃられると、とても嬉しいです。
あと、馴染みのないものだったら、逆に勝手にやらせてもらおうと思い、バトルやら恋愛やら……いろいろと盛らせてもらいました^^;
ある意味、砂漠を舞台にしたファンタジー的な世界なんで、こういう冒険やら戦いがあった方がいいかな、と思ったのです。
そのあたりも「面白かった」とおっしゃられて、ひゃっほうと飛び上がりたい気分です(笑)
ありがとうございました!
勝者も敗者も末路は良いことありませんね。唯一、あの二人が悲願のモンゴル撃破をなし遂げたのが、わずかに救いでした。おごれる者は久しからず。吉田兼好の金言は洋の東西を問いませんね。
作者からの返信
素敵なコメント付きレビュー、ありがとうございます!
十字軍というだけで「名前は知っているけど……」という反応が多いので、こうして紹介していただけると、とても助かりますし、「読みたい!」という気分にさせられると思います。
さて、この第七回十字軍、かかわった者たちは死ぬか追放されるかしてしまうという、とんでもない戦争でした。
その追放を雌伏の期間とし、のし上がっていったバイバルスとゼノビアは、やっぱり天に愛されていたのでしょう。
そういう人って、たまに出てきますけど、やっぱり時代に必要とされたんじゃないか、と思います。
ありがとうございました。
バイバルスの危機を
すんでのところで助けたゼノビア
のカッコ良いこと!
まさにバイバルスが言う通りの
一生ものですね。
十字軍というワードしか
ピンとくるものがなく
しかも、十字軍がどういうものかさえ知らない(^◇^;)
そういった状況から読み始めましたが
魅力的な人間ドラマや
臨場感溢れる戦闘シーンなど
知らないながらも充分に楽しめました!
いつもドラマチックな物語を
ありがとうございます✨
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
私の子供のころの読み物は、こういう場合、大体がヒーローがヒロインを救うものでした。
それを否定するつもりは毛頭ないのですが、逆パターンをやったら面白いかな、と思ってやってみました(笑)
あとは、このお話を書くキッカケが「師弟もの」の作品募集だったので、「師匠らしさ」を出したかったのです。
一生、ついて行くしかないくらいの^^;
十字軍という代物は、ガチで描写すると、結構凄惨な代物です。
いわゆる騎士物語や、そういう類のものとして描かないと、あまりにも読むのが「キツい」ものになりますので、そこら辺に心を砕きました。
なので、楽しめたというお言葉をいただけると、大変嬉しゅうございます!
こちらこそ、いつもお読みいただき、感謝の念に堪えません。
ありがとうございました!
編集済
どうも。完結、ご苦労さまです。
ゼノビアさん。いいですね。稀代の英雄バイバルスが尻に敷かれる未来が見えるようです。
モンゴルの侵攻を打ち破ったのは3国。このバイバルスのマムルーク朝とベトナムと日本ですね。各国とも、相応の軍事力+人口+自然の障壁(砂漠、暑熱、海)があったゆえと想います。まあ、カンの一族はいざ知らず、あんな馬がまともに育たんような国々は、いらんよ、というのがモンゴル将兵の正直なところだったとも想いますが。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
ゼノビアさん、執筆当時「電撃の新文芸」で師弟ものというお題があったので、とりあえず師匠という設定にしてみたら、何だかこんな感じになっちゃいました(笑)
モンゴルもよくそこまで征旅を繰り広げたなぁという三国(日本、エジプト、ベトナム)。
おっしゃるとおり、モンゴルの大多数は「そんな遠くまで要らないんですけど……」という気持ちだったんでしょうね。
いわゆる「距離の暴虐」というか「距離の防壁」がこれほどまでに機能した事例も珍しいかなぁ、と思います^^;
ありがとうございました。
ああ、終わってしまいました!
シャジャルさまは波乱の人生を送ったようですが、バイバルスさんとゼノビアさんは(こちらも波乱の人生だったとは思いますが)ともに歩んでいけたみたいで良かったです!
エジプト側を贔屓に読んでいたけど、終わって見るとフランク側の兄弟愛も素敵でした。
どうしたらこんな風に公平な戦記が書けるのだろう、と思いました。
神のごとき俯瞰。私にはまだまだ難しい💦
とにかく面白かったです!
歴史を知らぬ私でも、この時代の息吹を感じることが出来ました。
良い作品を読ませて頂き、ありがとうございました。
自主企画に参加してくれた作品に一通り目を通したら、また他の作品も読ませて頂きたいと思います。(おすすめがあったら教えてくれると嬉しいです!)
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
シャジャルさんは、エジプトを守るというその役割を果たすと、まるで天命のように、そのあと死んでしまいます。
この時代、この国において、女王という存在はまだ早すぎたようで……。
ちなみにバイバルスさんとゼノビアさんは、このあと、世界帝国・モンゴルからエジプトを守るという運命が待ち受けていて、むしろこっちで歴史に名を残しています。
敗退したフランスですけど、こちらもwikipediaとかで王や兄弟たちの記事を見ると、結構、魅力的なんですよ!
そのあたりが、フランス側の扱いに反映したのかもしれません^^;
ヨーロッパやイスラムの歴史を書きたいなと思っていて、その両方を書けるこの題材は、凄く魅力的で、そこを「面白い」とおっしゃっていただいて、まことにありがたい限りです。
また、他の作品もということで、非常に嬉しいお言葉です。
「12時発、1時着。」という中編が、架空歴史ものなので、もしかしたら、貴作への助けになるのではないかと思います(すごい偉そうなこと言っているような感じですが、あくまで参考というか、他山の石というか、そんなレベルでお願いします!)。
ありがとうございました。
結果は知っていても途中経過の詳細は分からない戦記はハラハラできてやっぱりいいですね。
城門を使っての各個撃破お見事でした。
後知恵ですけど、戦力分散しなければ十字軍側にも勝機はあったと思うんですけどね。
まあ、仲が良くても戦功争いのようなものはあったんでしょう。
この時代最強のウォードクトリンを有するモンゴルをどう破るのか、続編を期待しています。
作者からの返信
お星さま、感謝です!
……で、その「途中経過」ですが、これがほぼ私の想像だという……まあ、これを言ったら身も蓋もありませんが。
wikipediaを見る限りでは、マンスーラに誘い込む→ゲートクローズ→「“待”ってたぜェ!! この“瞬間(とき)”をよォ!! 」と、一条武丸よろしくエジプト軍が突っ込んでいったらしいのです。
そのため、無い知恵絞ってこんな感じにしました。
シャルルをもうちょっと活躍させたられたらというのが、作者として無念というところです。
たしかに戦力分散さえしなければなぁ……ルイ兄ちゃんの「もうやめとけ」は戦略的には合ってたんだろうけど、攻めるんなら攻めるで全力傾注しておかなかったところが、ケチの付け始めですね。このあとのルイのキツい人生を考えると、本当に……。
モンゴル編は、かなり陰惨なエジプト史を書かないとならないので、覚悟が必要です。皆殺しの田中先生だったら、嬉々として書くのでしょうが(笑)
だからこの「聖王の侵略」のラストも打ち切り風にしたんですよね……シャジャルさんの末路がもう……。
いや、でも、構想自体はありますので、時間と機会があれば、というところです。恐縮です。
それでは、長い物語にお付き合いいただきありがとうございました。
完結、お疲れ様でした☺️
各王様の心情がよく描かれていて素晴らしかったです
作者からの返信
ありがとうございました。
王様になるために生まれた者、王様に敢えて成った者……その辺の書き分けが難しいところだな、と思って書いていたので、そう言っていただけると、本当に嬉しいです。
最後までお読みいただき、その上、コメントまでいただき、まことにありがとうございました!
社会科が苦手な私は、世界史の教科書を読んでも
「えっと、十字軍が勝って負けて…あれ、この時どうしたんだっけ?」
「十字軍また戦ってる」
「あれ、十字軍もう来ないの?」
みたいな、完全に暗記物にしか思ってなかったんですが、きっと実際はこの物語みたいに壮絶だったんですよね。
高校生の時に読んでいれば歴史が楽しくなって成績も上がっただろうなと思います。
最後、怒涛の展開面白すぎて一気読みしてしまいました。
本当にに描写がお上手で、とても勉強になります。
素晴らしい作品ありがとうございました!
作者からの返信
私の弟はこのあたりの世界史に、「カタカナの名前ばっかりで、分かんないんだよ!」とキレてました(笑)
そこで手持ちの歴史小説をいくつかオススメした記憶があります。
中村さんのコメントを拝見して、その頃のことを思い出しました^^;
教科書に載らないところが面白いと、私の尊敬する作家の方が言っていて、そのあたりが出来たらいいな、と思ったのが、拙作を書いた理由のひとつなので。
一気読みして頂いて、また、お星様を頂いて、感謝です!
私も中村さんの描写から、特にキャラ描写から学ばせてもらっております。
ありがとうございました。
あと、近況ノートなのですが、今日の日付にご注目ください……そう、エイプリルフールなのですorz
ご容赦ください……何か、ぬか喜びさせてしまったのなら、申し訳ありません。
ではではノシ
殆ど馴染みのない時代(゚Д゚;)!
例によってWikipediaで時代背景等を確認したのですが…複雑⁉カタカナたくさん⁉
ということで、予備知識をつけるのは諦め、異世界を楽しむ位の気持ちで拝読いたしました(笑)
ゼノビアがとにかく格好良くて素敵でした✨
恋愛モノ好きとしては、バイバルスとゼノビアの恋模様も散りばめられているのが楽しくて、2人のやりとりをニヤニヤしながら読んでいました。
(ちなみに…バイバルス?誰?って感じだった私は、勝手に2人をアルスラーンのダリューンとファランギースのようなビジュアルイメージで読みました💦)
シャジャルの最後が悲しかったですが、読後感も良くて素敵な物語でした(^^♪
作者からの返信
お星さまもありがとうございます。
何か、この国の人からすると「遠い」時代と地域の物語を読んでいただき恐縮です。
私は好きなんですけど、やっぱり馴染みが無いですよねぇ……。
バイバルス……十字軍とモンゴル両方を撃退するという、とんでもないことをやり遂げた男なんですけど、いかんせん世界史の授業でも出てこないしorz
いやまあ、異世界のつもりでいたのは、私もです^^;
タイトルからもう、異世界っぽい感じにしましたし(笑)
ゼノビアさん……これまで女の人をまるで書いていない(氏康の妹と妻しか書いていない)私にとって、主要キャラに女の人を出すのは課題と思っておりまして……それを素敵といっていただいて、感謝です。
恋愛描写もまた、課題と思っておりまして……ベタベタさせるのは、他の人たちがやってるだろうから、何かくっつくか、くっつかない感じになりました^^;
あ、あと、実はタイトル、ファンタジー色だけでなく、アルスラーン戦記をイメージしております。本当は「聖王侵略 バイバルス戦記①」とかやりたかったんですけど、それだといくらなんでもやり過ぎだな、と「聖王の侵略」にしました。
で、ゼノビアは、ファランギースさんを参考にしているので、碧月さんのビジュアルイメージにドキリとしました^^;
シャジャルさんはいかんせん、女王という稀有な立場に成ってしまったのが、ある意味運の尽きでした。配偶者に恵まれなかったんですよねぇ……。
実は放浪編・モンゴル編といろいろ考えていたりしましたが、ここで切った方が、すっきりすると思ってやめました。王になった後も、またシャルル・ダンジュ―とまた戦うことになるし……。
そこを読後感が良いとおっしゃっていただき、恐縮です^^;
ありがとうございました!
皆さん、仰っている通り、戦闘シーンが素晴らしかったです。生き生きとしていて、まるで映像を見ているようでした。
フランス側には気の毒な結果となってしまいましたが、これがマムルーク朝の始まりなのか! と、私的には、大層、感動しました。
王妃シャジャルの重々しい言葉遣いや策略の深さに対し、ゼノビアとバイバルスの若さと軽妙さが、良い対比をなしていたと思います。それにしても王妃様、凄い女性だったんですね……。
「サン=ルイ」と称されるフランス王が、この十字軍遠征でケチがついてしまったことが、よくわかりました。聖人も失敗をする。大きな教訓となりました。
いろいろ学べる有意な作品を、ありがとうございました。とても楽しませて頂きました。
作者からの返信
戦闘シーン、脳内で役者さんに殺陣をやってもらっているイメージで、それを書き起こす感じで書いています。割とぼんやりとしたイメージなので、いつもこれでいいのかな、と、ひやひやして書いています。なので、そう言ってもらえると、非常にうれしいです^^;
フランスは、王といい、将帥たちといい、かなりのベストメンバーで十字軍に臨んでいるんですが、やっぱり駄目でした……。
やっぱりフランスはエジプトに遠征するとろくな目に遭いませんね、どっかのブオナパルテさんみたいに。
で、そのブオナパルテさんとやり合ったマムルークたちの祖とでも言うべき、マムルーク朝の始まりがこの時代です。
マムルーク朝は、やっぱり、この国難にあたってエジプトを守ったというのが大きかったですね。シャジャルさんもいろいろと言われていますが、エジプトを守ったという点は、多くが認めているところです。日本でいうと、桶狭間に勝った織田みたいな感じだと思います。
そのシャジャルさん、女王という稀有な立場に立った女性ですので、やはりそれなりの知性や凄みを感じさせようと、無い知恵しぼって苦労しました^^;
その反動が、ゼノビアとバイバルスの描写の青春っぽい感じにつながったのではと思います(青春だろうか……)(;'∀')
そしてこの女王、本当に壮絶な生涯を送っています。というか、このタイミングでよくこの人が王妃だったな……というくらい、適材でした。そしてその役割を終えると同時に、人生を終える(殺される)という壮絶さです。
ルイ9世は、そもそもこの十字軍をやるべきじゃなかったんですよね。欧州に盤踞して、フランスの勢力を高める方が、彼のためにも国のためにも良かったんでしょう。その十字軍にしても、ルイ自身が止めたように、マンスーラ攻撃はやるべきじゃなかったのに、ロベールが暴走してしまうという不運……。
しかもルイは、また十字軍を率いるんですよね。そして今度は病死。彼自身は本望だったんでしょうが、フランスの貴族や国民は「ええ……」という感じだったと思います。
聖人も失敗をする、に加えて、しかも諦めない、といったところでしょうか^^;
革命期、そしてそれ以降のフランスをめぐる大作を描かれている、せりももさんに「学べる」とか「楽しませて頂き」なんて、言っていただけるなんて、恐縮です。
ありがとうございました!
バイバルスとゼノビアのふたりの幸せ。
王妃の悲劇的な最後とくらべ、ふたりが幸せになっていることを願ってしまいます。
素敵な物語をありがとうございました。
それから、完結、おめでとうございます。
作者からの返信
お星さまもありがとうございます!
バイバルスとゼノビア(史実では氏名不詳)は、史実上、婚姻しています。で、こういう書き方でこの二人は結ばれたんだよ……という、歴史モノならではの表現で、バイバルスとゼノビアのトゥルーエンドです、というのをやりたかったのです(^^;
シャジャルさんはもう、どうしようもなかったですね。彼女なりに最善の選択をしていたつもりなんでしょうけど、いかんせん、時代が追いついていなかったことが敗因といえば敗因です。
素敵というお言葉と、完結おめでとうというお言葉、まことに嬉しい限りです。
ありがとうございました!
ルイ九世以下、一代の英傑が揃っていながら、「運」にそっぽを向かれるとこうなるのか……な顛末ですねえ(´・ω・ `)
トゥーラーン・シャーが間に合ったのも、運がアイユーブ朝に味方したんでしょうが、「おいしいとこだけ持っていきやがって……」みたいな気持ちも少しあったりw
シャジャル様も、フィクションではない史実だからこその残酷さを感じずにはいられません。だからこそ歴史は面白い、とも言えますが。
そしてバイバルス一行。戦いはまだまだ続く、なエンディングですが、それだけに彼らの活躍をもっと見たい! と思わされます。
楽しませていただきました!
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
ルイはかーちゃんからも「行くな」って言われてるのに、行っちゃったところが運の尽きでしたね。
これが無ければ、フランスはヨーロッパの覇権国家として君臨できたと言われているぐらい、人材も国力もつぎ込んでしまいました。
そして何より、国王を始めとする英雄たちが。
……でも、ルイから信仰心を取り上げたら、それはルイじゃないし(笑)
ちなみにアイユーブ朝は、一見、盛り返したかに見えますが、トゥーラーン・シャーたちはみんな、マムルーク朝という新たな王朝の勃興に呑み込まれていきます^^;
シャジャルさんはその過渡期の女王でした。
いかんせん、「女王」というのがこのあたりでは初めての存在なのが痛かったですね。
古代だったらまだしも、中世イスラム世界だと、ちょっとキツかったのでは、と思います。
そしてその動乱の時期を制する「マムルーク」とは……。
と思わせて、幕となります。
実はこのエピローグで触れているように、凄惨な陰謀劇を繰り広げ、バイバルスも朱全忠とか斎藤道三みたいに国盗りにいそしむロードが始まります。
それやっちゃうと、ちょっと暗くなって、十字軍撃退のように、明るさを保てなさそうだな、と思って、終わりとしました。
……まあ、余韻があるうちが華とも申しますし、これにて幕とさせていただきます……ひとたびは^^;
ありがとうございました!