第12話 最後は笑顔で......また逢いましょう
「私も、美果子のことが大好きだ。いかなる時も、ずっとおまえを見守っているよ。さらばだ、美果子」
涙を浮かべた凜々しい目に、優しい光が満ちている。微笑みながら、別れを告げたジャンヌは、
もう、後ろを振り返らない。私は、ひとりじゃない。だから……しっかり前を向いて、進むんだ。
黒、赤、緑の光線が、物凄い速度で飛んでくる。前方から飛んでくる光線を、再び半円形状に広がった結界が弾く。
「そう何度も、同じ手に引っかかるもんですか!」
自力で結界を解き、右手に携えている
「今の私を、ほんの数分前の私だと思って甘くみないことね!」
「神聖なる力を秘めし剣よ!
しっかりとした口調で呪文を唱えながら天高く飛び上がり、
「
最後にそう叫び、身の毛もよだつ断末魔をあげた三体の下級悪魔を封印。一件落着となったのだった。
私は、自身がロビンの使い魔だったことは覚えていない。けれどなんとなく……誰かを愛し、その人の役に立ちたいと思っていたような気がする。
いつも困ったことがあると相談に乗ってくれて、力を貸してくれる。時に厳しく、時に優しく見守っていた人が、私のすぐ傍にいたような気がする。でも、その人が誰だったのか、思い出せない。
温かい目で私を見守っていたその人も、私のことを愛してくれていたような、不思議とそんな優しい気持ちが心を満たしていた。
本当は...... 碧居満月 @BlueMoon1016
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