第10話険悪な関係......?

ミニミアの特訓を終え、数時間が経ち村人が寝静まった深夜。

宿屋の酒場スペースの二人掛けの席で使鳥メッセンジャーと会話を交わしていたミニミアの師匠の姿があった。


「アナタが遣いをやるとは珍しいねぇ......何時ぶりかね?遣いを寄越すとは、何の用だ?気味が悪りぃぜ、ったくよぅ!」

「随分と舐めた口をきくようになったなぁ、連中やつらに逆らえねぇ奴がよぉっ!......そんなのはどうでも良いんだぁ、てめぇに似た生意気な奴がある時にぼろぼろになって戻ってきたんだよ。知ってっか?」

「そうか......アナタが痛めつけたってぇ結末おちじゃなさそうだな。相手は相当な手練れだな、そうなると。敵討ちに行かせようって魂胆か?わざわざ聞かせたってことはよぉ~っ!」

「敵討ちってかぁ!ハハッ、そりゃあ~面白そうだ。てめぇがそんな人情味のある奴とは思わなかった。フフッハハハッ......今は幼気な少女に目をつけたって聞いたが調子はどうなんだい、アンタ?」

「気に掛けられてたとは驚いた。あの娘よりは吸収が早いとだけ言っておくぜ。つぅ~かっ、アンタと同類いっしょくたにされてたとは笑わせるっ!アンタと違ってなんでもほいほいと見捨てるように育ってないんだがな!」

「くっぅぅ......クワードハーチが血の海に染まった。近々だが、上層部うえから召集されるそうだ。精々気を付けるんだな」

言い終えた使鳥が翼を広げ、窓から出ていった。


月明かりが粗末な木製のテーブルを照らした。


上層部うえが直々に......ねぇ。もうじきが再びってか。


荒れるな、世界が──。

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美少女は最強の座につき、村を発展させる 闇野ゆかい @kouyann

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