第9話<最悪>と魔女の戦い

シュワードリッキー草原に華奢な身体をした女が寝転んでいた。

「気持ちいい~快晴続きでいい眠りにつけそうぅ......」

彼女は眠りにつけそうなところで、上空からの視線に気付き、箒に跨がる人物に声をかけた。

「ウチになんか用ー?可愛い魔女さん。可愛いから下着も可愛いでしょ、魔女さん。」

「キッショッ!いくら同性でもそんな質問にこたえるわけねぇよ、赤髪女!用なんかねぇ、きしょい赤髪女になんかっ!」

「きしょい赤髪女、かぁ。そんな態度をとられるのはいただけないな。ウチが悪いけどっとぉ」

寝転んでいた女は立ちあがり、脚力だけで何メートル何十メートルも離れている魔女まで跳ぶ女。

女は軽く拳を魔女の顔に打ち込み、魔女が草原に勢いよくおちていく。

「ッはぁ。はぁはぁ。化け物かよ、いてぇ。くそっ......お師匠様でも勝てないよ、絶対。この化け物相手には」

魔女は殴られたところを押さえゆっくり立ち上がる。

「この前の相手よりは頑丈だね、少しは楽しめそう。魔女さんのいう師匠って誰?」

女は魔女に近付きながら質問をする。

「いわ、ないよ。口がさけても......っはぁ、はぁはぁ......」

「仕方ないな。魔女さんの名前だけ教えてよ、今度あったらウチを殺して」

「なま、えは、メノッサ......」

「メノッサ、ねぇ。楽しみに待ってるよ、近いうちにこの続きを。ははっ」

女は魔女を通りすぎ、去っていった。

「化け物はお師匠様だけじゃないのかよ、くそっ」

魔女はその場に倒れ、意識が遠のいていく中で偉大な人の顔をみていた。





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