第9話<最悪>と魔女の戦い
シュワードリッキー草原に華奢な身体をした女が寝転んでいた。
「気持ちいい~快晴続きでいい眠りにつけそうぅ......」
彼女は眠りにつけそうなところで、上空からの視線に気付き、箒に跨がる人物に声をかけた。
「ウチになんか用ー?可愛い魔女さん。可愛いから下着も可愛いでしょ、魔女さん。」
「キッショッ!いくら同性でもそんな質問にこたえるわけねぇよ、赤髪女!用なんかねぇ、きしょい赤髪女になんかっ!」
「きしょい赤髪女、かぁ。そんな態度をとられるのはいただけないな。ウチが悪いけどっとぉ」
寝転んでいた女は立ちあがり、脚力だけで何メートル何十メートルも離れている魔女まで跳ぶ女。
女は軽く拳を魔女の顔に打ち込み、魔女が草原に勢いよくおちていく。
「ッはぁ。はぁはぁ。化け物かよ、いてぇ。くそっ......お師匠様でも勝てないよ、絶対。この化け物相手には」
魔女は殴られたところを押さえゆっくり立ち上がる。
「この前の相手よりは頑丈だね、少しは楽しめそう。魔女さんのいう師匠って誰?」
女は魔女に近付きながら質問をする。
「いわ、ないよ。口がさけても......っはぁ、はぁはぁ......」
「仕方ないな。魔女さんの名前だけ教えてよ、今度あったらウチを殺して」
「なま、えは、メノッサ......」
「メノッサ、ねぇ。楽しみに待ってるよ、近いうちにこの続きを。ははっ」
女は魔女を通りすぎ、去っていった。
「化け物はお師匠様だけじゃないのかよ、くそっ」
魔女はその場に倒れ、意識が遠のいていく中で偉大な人の顔をみていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます