第158話 その後
リンドウらハンターは達は結局この作戦を知らないままに日々を過ごしていくことになる。リンドウは荒野に出てD5、D6地区で機械獣を狩り都市国家の中にいる時は支部の地下にいて鍛錬をするか、いつもの女達とベッドを共にする生活だ。
エリンとルリはもちろん、ツバキ、マヤ、そしてサクラとマリー、さらにはキャサリンとリンドウの周りから女性の影が絶えることはなかった。
北地区の探索ミッションから戻ってからしばらくしてリンドウは住んでいるマンションを引っ越した。場所は以前と同じく4層のD地区の中だが今までよりも広くそしてセキュリティのしっかりとした新築のマンションに移って生活を始めた。もっとも引っ越しをしても彼の生活パターンに変化はなく暫くは今まで通りだった。女が家に来て泊まり、一人の時はシモンズとローズの店で晩飯を食うという生活だ。
そしてリンドウが引っ越して数ヶ月以内にエリンとルリ、そしてツバキまで順にリンドウと同じ新しいマンションに引っ越してきた。同じマンションの方が色々と便利でしょ?としれっと言う3人。エリンとルリは今度は別々に並びの部屋を買っていた。2人ともリンドウと同じくらいかそれ以上に金を持っている。新築のマンションを即金で買うくらいなんでもない。
「リンドウと二人だけでセックスしたくなる時があるのよ。ルリとも相談して二人で相手する時と一人で相手する時と便利な様に部屋を別々にしようよという話になったの。幸いにしてお金はあるしね」
リンドウもそうだがエリンとルリももう何もしなくて一生遊んで暮らせるといってもいい程稼いでいる。
「俺の意向は無視なんだよな」
「当然じゃない」
そしてツバキは3層のマンションからわざわざ4層に引っ越してきた。
「こちらの方がセキュリティもしっかりしてるしジムも大きいのよ」
というのは建前で、自分の部屋にリンドウを呼んで一緒に寝た時に
「したくなったらこうしてすぐ会えるでしょ?疼いた身体を我慢しなくてもよいもの。支部に通う時間が長くなることよりもリンドウの近くに住むことの方が私にってはずっと大事なのよ」
と言って再びリンドウに覆い被さってきた。支部に通うのは以前よりも時間がかかるがそれよりも欲求不満を満たす方を優先した様だ。
こう言う生活も悪くないかとリンドウも3人が同じマンションに来たことを特に気にもせずにハンター稼業を続ける。
都市国家のハンター達が日々の活動をしている頃、ある山の奥、山の中にある工場の地下3階のフロアでは一時止まっていたメインコンピューターは今は普通に動いていて、そのコンピューターのある部屋では奇妙な形をした機械獣が数台生産されていた。
その機会獣は全て先端にドリルをつけており数台横に並ぶと崩れ落ちている壁にドリルを突き立てていき、ゆっくりとだが確実に進んでいった。
そうして2年経たずしてドリル機械獣が山から外に出ることに成功する。
それは政府の予測よりもずっと早い復活だった。
【完】
その男、最強のハンター也 花屋敷 @Semboku
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