第10話 彼女に弱いわけ

 僕が声が大きくて、よく笑うデレカシーのない女に弱い理由。


それはこの女が、俺のお袋と仲がよく俺の秘密を知っているからだ。


けれど、実はそれが俺の勘違いであって、お袋はなにも言ってなかったことにこの時の俺はまだ信じなかった。


 そう、お袋の葬式でこんな女からビンタをされるあの日までーーー

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140字小説 紗里菜 @sarina03

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