番外編 追放されてきた魔法使いの薫陶


「ヴァネッサ! 少し魔法が使えるくらいで……女のくせにいい気になって……お前は、この地には要らぬ!」


 私の名を忌々しげに叫ぶ中年の男は、この領地の魔法隊長だ。

 剣士の部隊とは別の部隊である魔法隊。

 ここに、どうやら私の居場所はないらしい。


「つまり、出て行けということでしょうか?」

「その通りだ。ちょっと目をかけてやったというのに……ただクビというわけにも行かぬので、隣国に出向してもらう」


 どうも世界的に、女の地位はいつも低めで。

 この貴族の国も例外ではなかった。

 女とは、家を守り主人の帰りを待つ者。


 美しささえ保てれば、子を産めばそれでいい。

 刃向かったり、男以上の働きを見せると煙たがれる。


 ちょっと目立つとやれ愛人だ妾だとか言われる。

 ただ、背の高い私を妻に、と言う者は誰もいない。

 もっとも、くだらない男に妻として仕える気など、さらさらなかったのだが。


「はあ……承知しました」

「最後まで可愛げの無いヤツめ。せめて抱いてくださいとでも許しを請えば、考えただろうに」


 許しって何の?

 それに、こんな性根の腐った男に抱かれるなど、とんでもなくおぞましいことだ。

 きっと同じような嫌がらせをして、他の女性に手を出してきたのだろう。

 私は踵を返して、来た道を歩き出す。


「ふん、出向先の王国がどうなるのかも知らずに……愚かな女だ」


 悔し紛れなのだろう。

 私を追い出した男の寒々しい声が、背中を押してくれた。


 最後まで、何も変わらぬか。

 男とは、いかにも最低で愚かなのものなのだ。




 命令書に従い、国境を越え辿り着いた先の地は、思いのほか居心地が良かった。

 追い出された公国ほど豊かではないが、この王国の住民は皆明るい顔をしている。


 私は早速、指定された衛兵の詰め所に足を運んだ。

 どうやら、辺境のこの街の近くに魔物——大鬼オーガがはびこる廃墟があるらしい。

 その大鬼オーガたちを討伐をするために、王国の騎士や兵士が集結しているようだ。


「ふむ、公国からの出向か。こんな時期になぜ?」

「さ、さあ……?」


 机に座っている騎士が、書類に目を向けながら側近に問いかける。

 その騎士は、随分若そうだが陽に焼けた顔は精悍で、言葉遣いは妙に落ち着いている。


 私は、一応国交はあるものの、周辺諸国の国境を脅かす公国からの出向者だ。

 何か裏があるのか、疑われても仕方ない。


 騎士は、私の頭からつま先までじっくり吟味するような視線で私を突き刺す。

 それは……決して女を見るような嫌らしい視線ではない。


「名は……ヴァネッサ……か? 歳は十八……私より二つ上か」

「はい」


 目の前の騎士は、クラウディオというらしい。

 周囲の者達がやけに気を遣っているので、相当高い地位の騎士なのだろう。

 十六歳とは思えない貫禄がある。


「ふむ、最前線での戦闘の経験もあるなら……明日から早速参加して貰おう」

「えっ?」


 魔術師隊はそもそも最前線には出ない部隊だ。

 後方からの支援に徹するわけだが……あの狸め。

 書類に何か仕掛けをしたようだ。


「どうした? 難しいか?」

「いえ、仰せの通りに」


 こんな年齢に合わぬほど偉そうな男が前線に立つような戦場なら、どうせ大したことはない。

 いざとなれば、魔法でどうにかなる。


 私はそう、勘違いをしていた。




「何だ……この……ひと


 初めて騎士クラウディオの戦いを見て、私の口から漏れたのがこれだ。


 一騎当千。

 クラウディオという騎士は、まさにその言葉が当てはまるほどの強さだった。

 というか、この男がいれば、他は要らないんじゃないか?

 廃墟から無限に湧く大鬼オーガを、軽い足取りで蹴散らしていく。


 この魔物が弱いわけじゃない。

 この男が強すぎるのだ。

 しかも……それだけで終わらない。


「ほら、ヴァネッサ……そっちに二匹行ったぞ。頼む」

「は……はい!」


 ある程度弱った大鬼……が私の方に逃げてきた。

 しかも、その大鬼は足に傷を負っている。

 接近戦が苦手な私には、好都合な状況だ。


「【魔法の矢】!」


 十本の矢が現れ、大鬼に向かって飛んでいき、難なく倒す。


「よくやった! ヴァネッサ」


 労いの言葉をかけながら、騎士クラウディオは、他の者が対峙する獲物を……用意していたのだ。




「クラウディオ……様。あれは、どういうことですか!」


 私は、まるで戦闘訓練のような討伐戦が終わった後、彼に食いかかった。


「やはり君は……なかなかの腕前じゃないか」


 騎士クラウディオが心から褒めてくれた。

 女だとか男だとか色眼鏡をつかわず、真の実力のみを見ての言葉。

 私は、初めての経験に心が弾んだ。


「どうも、ありが……じゃなくて! どうして止めを刺さずに他の者に回していたのですか? 討伐が目的なら、貴方が完全に倒せばこんな仕事すぐに……」

「ふむ。良く見ているものだな。そんな指摘をしてきたのは君が初めてだ」


 立て続けに褒められる。

 今までいた公国ではまったくない経験だ。


「い、いえ……ありがとうございます……じゃなくて……私が聞きたいのは……」

「まあ、難しい話はまた明日にしよう!」


 騎士は真意を語らず、その場はお開きになってしまった。



 次の日も、その翌日も。

 戦闘訓練のような討伐戦が続く。


 昨日は二匹、今日は三匹。それが倒せると四匹。

 いずれも足に傷を負い動きの鈍くなった人型の大鬼……が私に回された。

 まるで実力を確かめ、それに見合った魔物を用意するかのように。


 正直なところ、私は身震いを止められなかった。

 騎士クラウディオは強い……底が見えない。


 彼は計算高く、敵を選び適度に調整をして他の者に回す。

 討伐戦は怪我人こそ出るが、死者はゼロのまま推移していた。

 


 私が出向してから一週間後のことだ。

 騎士クラウディオから提案があった。


「明日は、いよいよ廃墟の最深部に到達する。敵が強くなるが余力を残しておきたい。そこで……私の剣と君の魔法を組み合わせて共に戦ってみようと思う」

「は、はい……私は構わないのですが、他の方と組まれないのでしょうか?」

「既に色々試しているし、恐らく君の魔法はこの部隊でも随一のものだ。いざというときに頼りれるのは君しかいない」


 私は顔が緩むのを止められない。 

 真に実力のみを認めてくれた上、その力を当てにしてくれている。

 公国にいたときと正反対の対応が続き、さらに戦力として期待される。

 私の心が踊らないはずがない。


「はい。承知いたしました」


 私はすっかり彼のペースに乗せられていた。




 足取りも軽く、部隊が借り上げている部屋に戻る。

 一人になると……胸の高鳴りが治まらないことに気付いた。


 実力のみを見て、信頼してくれるのは嬉しいのは確かだ。

 騎士クラウディオ……というひと


 だけど、同時に。

 それだけでは満たされない気持ちがあることに、気付いてしまった。


 そして、愕然とする。

 あれほど嫌っていた、女として見られたいということを……私が欲していることに。

 彼を男として見ていて、自分を女として見て欲しいという気持ち。

 彼を独占したい気持ちはなく、ただこのまま私を側に置いて欲しいと思う。


 性差を戦いの場に持ち込むこと。

 あれほど嫌っていたのに。


 生まれてこの方、特別な感情を男に抱くなど……初めてのことだ。

 だから、どう対応すべきなのか分からない。

 正直に告げればいいのか……それとも、何か他の方法があるのか?


 告げたところで、拒絶されたら?

 そう考えると、胸が引き裂かれるような痛みを覚えた。

 想像しただけでこれなのだ。

 もし現実に起きたら……?


 とはいえ、気の迷いがあるまま戦場に出るのは危険だ。

 このままでは、何か悪いことが起きる。


 私は……意を決して彼に想いを伝えることにした。

 もしもダメなら、討伐隊から外されるのも当然だと思いながら。



「あの、クラウディオ……様。お話があります。できれば……二人で」


 そう伝えると、彼は人払いをしてくれた。

 私が外国人だからと護衛がなかなか引き下がらなかったようだけど、強引に納得させたらしい。



「それで、話というのは?」

「私は……あの、一つ貴方に伝えなくてはなりません——」


 一息ついた後、そのまま想いを告げる。


「——私は、貴方に……クラウディオ様を……愛しています」

「そうか……それは喜ばしいことだ——」


 彼は、真剣な眼差しに笑顔を混ぜた顔で答えてくれた。

 ああ、もしかしたら……これで十分なのかもしれない。


「——だが、その想いには……応えられない——」


 ああ……。それは……。

 言わないで欲しかった……と自分勝手な想いを抱く。


「——君が何一つ、悪いわけではない。ただ、私には……幼少の頃から心に決めた女性がいるのだ」


 胸がチクッとするものの、その痛みは予想より遙かに小さい。

 ああ、そうなのだ。

 ならば、仕方ないとあっさり理解……でき……た。



 クラウディオ様は時間をかけて全てを話してくれた。

 彼の正体……この王国の第二王子であること……。

 にもかかわらず、このような場所にいることの意味を。

 彼が心に決めた女性が、どうしてここにいることに関係しているかということを。


「皆が私のワガママにつきあってくれている。それを隠して君に今までついてきてもらってきた。だが……これからは、君が好きにするといい」


 彼は、私の目を見据えてそう宣告したのだった。



 私は自分の人格を否定されたような感覚に抱く。

 その結果、彼の話の半分以上は、上の空で聞いていた。


 いや、頭には入ってきていたのだけど、理解が追いつかない。

 理解したいと思わなかったのかもしれない。


 私はどうやって自室に戻ったか分からないほど頭の中が真っ黒に染まっていた。

 止めどなく涙が流れていく。

 それが、どういう感情によるものか分からないまま、夜は更けていく。



 イヤだと思っていても、朝が容赦なくやってくる。

 私は返事を保留しつつ、討伐に参加する旨を伝えた。

 それが、間違いであると気付かずに。




「部隊を一旦引く。時間稼ぎをするぞ……ヴァネッサ!」

「は、はい」


 その日。

 廃墟の最深部に近い場所。


 予想より遙かに多い魔物の数に、部隊がついていけなくなっていた。

 騎士クラウディオだけなら何とでもなるだろうが、部隊の構成員が足を引っ張っている。

 部隊がクラウディオの予想以上に苦戦したのは……私のせいなのだ。

 精彩を欠く攻撃しか行えないことに、苛つく私。


 休むべきだった。

 虚勢を張るべきではなかった。

 後悔しても、もう遅い。



「うわああああ!」


 戦士が五人、人型の大鬼に囲まれ襲われている。

 その中にひときわ大きな魔物——トロールがいた。やつがこの廃墟の主か?

 形勢は明らかに不利。

 私は、せめて今日のミスを帳消しようと戦闘の現場に突入した。


「【魔法の矢】!」


 私の呪文によって生じた仄かに光る魔法の矢が、敵数体を貫く。

 大鬼は怯み、包囲網に綻びが生じた。


「今のうちに!」

「ヴァネッサさん! 助かる!」


 早く……逃げて!

 突然の呪文の攻撃に、大鬼たちは私を脅威と見なしたようだ。

 奴らは、一斉に私に遅いかかってきた。


 これまで、連携して動く魔物などいなかった。

 主——トロールが指示を出しているとすると、かなりやっかいだ。


 今までクラウディオ殿下が魔物の動きを鈍くしていたことをようやく実感する。

 あっという間に……大鬼に接近され、棍棒による攻撃をくらって足に怪我を負った。


 後ろに倒れ頭を強く打つ。

 気が遠くなりつつあるところに、大鬼が覆い被さってくる。

 その大鬼は……私の服を破いているようだ。

 何をされるのかぼんやりと意識しつつも、体が動かない。


 やがて体の半身近くが露わになるのを感じる。

 こんな状態にもかかわらず、昨日のクラウディオ殿下の声が頭の中に響いていた。



 彼が幼少の頃に出会った、貴族の少女。

 その少女は「聖女」であり、過酷な運命が待ち受けていた。


 騎士は、運命から救うのだと、一つの誓いを彼女に捧げる。

 誓いを果たすためだけに、彼は生きているのだ。


 そして、騎士は……私をも、その誓いを果たすために利用しているのだと言った。


 冷静に、彼の言葉を思い出していると新たな感情が生まれてくる。


 なんてまっすぐな人なのだろう。

 王子であるなら、こんな地方の魔物討伐に出張る必要はどこにもない。

 安全な城で指示を出していればそれでいいはずだ。


 だが、彼は彼の目的のためにここにいる。

 枷を設け、縛ることで自らをより困難な状況に置く。

 そうやって戦う力を磨き、愛するひとを運命から救おうと、彼は考えていた。


 その覚悟がどれだけ危険で、険しい道になるのか……問題ではないのだろう。

 彼は恐らく、私が離れることすら予想して、全てを話してくれたのだ。



 皮肉なことに、私の中の感情は——。

 どうやら益々強くなってしまったようだ。


 相変わらず彼を独占したいなどという感情は生まれていない。

 ただ、聖女がどんな女性なのか知りたくなった。

 誓いの結末がどのようなものになるのか、見届けたくなった。

 そして、その手伝いを……したいと思った。


 でも、全ては遅きに失している。


 ああ、このまま大鬼たちに殺されるのは悔しい。


 ここは戦場なのに、彼に女として迫ってしまった

 これではまるで……私が嫌っていた、あの男どもと何ら変わらないではないか。


 その上、今日は部隊のお荷物となってしまった。

 そんな私など……彼が気に留めるわけがない。

 見捨てられて当然だ。


 それだけのことを私はしたのだ。

 最低だと思っていた男どもは、私の影だった。

 実態は何ら変わらない。


 だったら、この状況はきっと罰なのだろう。

 罪を犯した者に対する……罰。


 甘んじて受け入れよう。

 でも、せめて、痛み無く命を落とすことができたら……。


 と、諦めかけたその時、


「すまん。遅くなった。良く耐えてくれた」


 クラウディオ殿下の声が耳に飛び込んできた。

 その声は、随分鮮明で、輪郭もくっきりとしていて。


 次第に意識がはっきりとし、周囲の映像や音が自らのものと感じていく。

 轟音を響かせ、私の前に立ち塞がったクラウディオ殿下が敵を蹴散らしていく。


 ああ。

 やはり、彼は強い。

 今までもずっと守られてきたのだと、改めて実感する。

 何よりも……私を見捨てたのではないと知り、心が震える。


 ふと彼の顔を見ると、額に新しい傷があり、血が流れ出ている。


「クラウディオ殿下……お顔に傷が……」

「これくらい。君を守れたのであれば、どうということはないさ。ヴァネッサ、これを」


 クラウディオ殿下は、半裸になった私にマントを掛けてくれた。

 私を女性として見てくれているというのは、自惚れだろうか?

 恐らく、そう、なのだろうが……嬉しい気持ちが止まらなかった。


「私を見捨てたのでは?」

「見捨てる? そんな馬鹿なことを誰がするのだ?」

「私のせいで……部隊が危険に……」

「いや、全ては私の判断ミスだ。君を危険な目に合わせたのは私だ。クソッ。まだまだだな」


 そんな……勿体ない言葉を……。


 あっという間に周囲の魔物を一掃したクラウディオ殿下は、私をマントにくるんだまま、腕に抱きかかえて歩きはじめる。

 それほど大柄な体つきではないはずなのに、背の高い私を軽々と抱えている。

 彼の胸に顔を埋めたいところだけど、残念ながら彼が装備する胸当てのおかげでそれは叶わなかった。

 しかし、それでも、彼の腕や手のひらからの体温は感じられて、少しだけ幸せな気分になれる。



 ——拠点に戻り、怪我を癒やされ……討伐は完了した。



 部隊が引き上げの作業をする中、私はクラウディオ殿下に向き合った。

 やっと分かった、自分の真の想いを伝えるために。

 これが、ひょっとしたら出向の最後の仕事になるかもしれない。


「私は……クラウディオ殿下に仕えたいと考えています」

「……そうか……」


 彼の顔が曇る。

 そんな顔は、して欲しくない。


「殿下。私は殿下を愛しております。それはきっと……殿下が誓いを守るために生きておられる姿に惹かれたのだと思います——」


 私は矢継ぎ早に、気持ちを伝えていく。


「——だから……誓いが果たされるその瞬間を、私は見てみたいのです。その手伝いを私にさせてください」


 その言葉に、クラウディオ殿下は目を見開いた。


「……君は……」

「はい。それが……私の願い、愛という感情なのです」


 殿下は、私の瞳を見つめ、しばらく考え事をした後、視線を下げて言った。


「そうか。私は君を見くびっていたのかもしれないな」

「……殿下にはそのままでいて欲しいのです……ずっと、これからも」

「その想い、胸に刻もう。この世には本当に……高貴だと思える存在があるのだな」

「そんなもったいないお言葉……。私は、我が儘なだけなのです」


 自分の気持ちに正直なだけ。


 高貴だと思わない。

 献身的だとも思わない。

 誰かのためになどとも思わない。

 だけど、もう、あの男たちと同じだとも思わない。


「では、これからもよろしくな、ヴァネッサ。君を私の側近として任命する手続きを進める。紛争になろうとも……公国に文句は言わさんし君を返すつもりもないので、そのつもりでいてくれ」


 彼の言葉の一つ一つが愛しいし、とても大切なものだと感じる。



 数日後、正式に王国から公国へ、ヴァネッサが帰還しないことが伝えられた。

 公国は抗議をするのだが、王国は頑として受け付けなかった。


「ヴァネッサが帰って来ないだと? これでは……私の——」


 私を出向に出した魔法隊長による独断で行った命令が上に伝わり、魔法隊長が窮地に陥っていると風の噂に聞いた。

 あんな無能な長などとっとと更迭されてしまえばいいのだ。

 私はもう、クラウディオ様と共にある。



 想いは決して届かないものではなく、彼と共に手にすることができる。

 私は、そう、確信しているのだった。



 それは……やがて現実のものとなっていく——。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

2度も婚約破棄と追放をされた聖女は、3度目の正直に希望を託します。 手嶋ゆっきー💐【書籍化】 @hiroastime

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ