30分でなに書ける?

霜月二十三

本編

「あっ……あっ……」

 夜、皆が寝静まる頃、私はウリッツァを……。

 起きないウリッツァ……私の欲を受け入れることしかできないウリッツァ……はあ……。

 ウリッツァ……今日はちっとも起きなかった……。

 脈拍呼吸共にあの直後というのを考慮しても正常だったし……単に私が眠りが深いタイミングで事に及んでいただけでしょう。

 ウリッツァを犯した証明を冷凍保存して私も眠りますか。



 今日も朝はいつも通り過ぎていく。ウリッツァのネクタイをしめるこの時間は大きな声では言えないが平日の楽しみの一つだ。

 ネクタイを襟ではなくウリッツァの首にかけて絞めるのを想像するとゾクゾクしてムラムラして……勃起しそうになる。

 日を追うごとにウリッツァへの衝動が強くなっていくのを感じる。

 今日は大人しくネクタイを私にしめられてるウリッツァを見て頭を撫でたくなった。

 頭を撫でて……唇を重ねたくなった。

 ……モンス島において同性間でどうのこうのなるのはそこまでおかしなことではないそうですが、私は……ウリッツァとそんな風になる想像が付かない。

 そもそも、私がウリッツァに抱いている感情はおそらく愛や恋じゃない。もっと醜くおぞましい何かだ。

 ウリッツァ……、初めて会ったあの日からずっとウリッツァに触れたくて、けれど、触れるたび、もっともっとと思ってしまって……こっそり本懐を遂げてもなぜか満たされない。

 ウリッツァ……、苦しい……、いや、主に身体的な意味で本当に苦しいのはウリッツァの方。私じゃない……。

 ……ウリッツァ……、好きなんて言葉、貴方に向かって言いたくない……、言うのはふさわしくない……ウリッツァ……。

 ウリッツァ……ウリッツァ……ウリッツァ……ウリッツァ……ウリッツァ……ウリッツァ……ウリッツァ……ウリッツァ……。

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30分でなに書ける? 霜月二十三 @vEAqs1123

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