★★★ Excellent!!! 恋愛の“罪”をリアルに。 雨宮妃里 スミレが想いを寄せる女の子・環。彼女に恋い焦がれるあまり、同級生に露骨で陰湿な嫌がらせを企んだり、暴走していきます。 中でも、かつて環が遭遇した“忌まわしい記憶”を自らも追体験しようとする姿は、衝撃的でした。 相手を想うあまり、過激な行動に出てしまう。これって、恋愛における“罪”だと思うんです。 そんな“罪”をリアルに描いた作品です。 レビューいいね! 1 2021年4月1日 13:29
★★★ Excellent!!! 私的カクヨム史上最大にスキャンダラスでおもしろい作品だったかもしれない 江野ふう 女子高生スミレが一途に恋い焦がれる女の子、環ちゃんは、少女誘拐事件の被害者。 環ちゃんを巡って別の同級生に陰湿なイジメを仕掛けようとしたり、誘拐被害の追体験をしようと、レイプされたり、狂おしいほどの恋心を抱いている。 環ちゃんの一番になりたいスミレは、ついに、環ちゃんを監禁して―― 女子高生時代から10年間 鳴らされ続ける、パーティー・ピンク・ポッパーの音は、きっと狂喜を伴う幸せの音だ。 海とか毒のモチーフの使い方も抜群に大好きです。 ホントこれ、おすすめです。 レビューいいね! 2 2021年3月14日 00:15
★★★ Excellent!!! 透き通らない濃い青のような… 玉椿 沢 主人公二人といういい方が良いのか、主役とヒロインといういい方が良いのか、兎に角、二人の少女が高校生の時、大人になった時の物語です。 懐く感情は、尊敬であるとか恋慕であるとか様々な言葉を上げられるのですが、読み終えた今、私にはこれがどうにもしっくりこない言葉ばかりになってしまいます。 ただ一言で表すならば「情念」という非常に広くて、わかりにくく、想像も容易ではない言葉になってしまいました。 好きな人を救うために好きな人を傷つける事もあるとか、それで救われる自分もいるとか、言い表そうとしても適当な言葉が見つからないでいました。 しかしながら、ふと思ったのは物語を通して象徴的に描かれている「海」の色でした。 まず一番にイメージしたのは青ですが、青ほど見分けがつきにくい色もないという事。マドンナブルー、群青色、マリンブルー、ダックブルー、エジプシャンブルー…と、並べてみれば違いが少し分かる程度で、いきなり見せられて見分けがつくものではない。 それと同じような差を持った感情が、二人の少女に渦巻いて、それがときおり我が儘や乱暴とも思える二人の行動、言葉に表れているような気がします。 そして本来、海の色は青だけでなく、夕日に照らされ橙色に染まる事もあれば、翡翠色の海もあり、表面もうねる時もあれば、静まる時もあり、場合に寄れば凍る事もある…そんな広さ、深さ、危うさを詰め込まれた物語だと感じます。 読む人によっては、酷い感情を持ってしまう事もあるかも知れません。 でも美しい物語なのです。 レビューいいね! 3 2021年3月10日 14:45
★★★ Excellent!!! この恋は、けして「パーティーポッパー」のように爽やかではない 佐々木 この小説は、例えるならば強い酒。 一気に飲むと胸の中がカッと熱くなって、苦しいんだけれど楽しくて。 そんな話です。 主人公二人とも身勝手で、聖人君子ではないところがまたいい。 読みながら、一緒に七転八倒しましょう。 レビューいいね! 2 2021年3月6日 11:30
★★★ Excellent!!! 燦めく海の中に堕ちて メロウ+休載中 ドボン! って白い泡いっぱい包まれて海に堕ちる。 クラゲのトゲに胸ぶっ刺されてそれに気付かず 堕ちた二人は何も見えずに、それは傷になった。 ある日思い出したように 遠くへ行こうとしたらトゲが引っ張るんだ。 そっちじゃないんだと。 もがいて暴れたら周り巻き込んで傷だらけになったけど、 それは抜けない毒だから。 どうしようもないんだってふと見回したら そこは青い海の中、珊瑚礁──── レビューいいね! 2 2021年3月4日 22:15
★★★ Excellent!!! 愛情は薬であり、毒でもある 新代 ゆう(にいしろ ゆう) リアルで細かに書かれた心情描写が美しかったです。 作者のセンスが光る作品だと思います。 レビューいいね! 2 2021年3月1日 10:31
★★★ Excellent!!! 引き込まれる世界、やがて想いは狂気へ。 アオピーナ 読みやすくリアリティのある世界観が、徐々に色を変えて読者を誘います──。 レビューいいね! 2 2021年2月16日 15:26
★★★ Excellent!!! 想いが強き故に ミツル 思春期の思い込みの強さ。それ故に起きる問題。まだ読み始めですが期待できます。フォローありがとうございます。忙しいですが、少しずつ読ませていただきます。 レビューいいね! 2 2021年2月8日 13:17
★★★ Excellent!!! 想いは強く、それ故に真っ直ぐで曲がってる 沖田ねてる フォローいただいたご縁で、この物語に出会いました。更新分まで読み終えましたので、レビューさせていただきます。 内気な主人公の女の子が、唯一の親友である友達に想いを寄せるところから物語は始まります。 その友達との輪の中に、一人の女の子がやってきます。何事にも敏感な年頃では、ほんの些細なことでも見逃せません。一緒にいたいだけ、そんな想いが募り、彼女はある決心をします。 そんな思春期の女の子の心情を丁寧に描いているこの作品。気がつくと彼女の心にいつの間にか入り込んでしまうという魅力が感じられます。 ちょっぴりダークなラブストーリー。 他の皆さまも是非読んでみてください。 レビューいいね! 2 2021年1月30日 14:33
★★★ Excellent!!! 歪んでいるなんて言われたくない 田中ケケ このチクチクするような愛の物語、すごく好きです。 きっと歪んでいるのではなく、どこまでもどこまでも定規で引いた線みたいにまっすぐで純粋なのではないかと思いました。 誰かの特別になるために、誰かの特別でい続けるためなら、その決断の善悪なんか関係ないのでしょう。 レビューいいね! 3 2021年1月28日 23:36
★★★ Excellent!!! ガールズラブですよね? ガーネット兎 初めてガールズラブ小説を読みました。 綺麗な作品の中に、ドロっとした感情を感じました。確かに言葉なんて無ければ良いと思える世界ですね。 深い愛を感じました。 読ませて頂きありがとうございます。 レビューいいね! 2 2021年1月18日 22:23