第1話赤子にリスタートしました。

婚約者であったアルフォルトは私を処刑しました。その時思ったんです、真実を知ったところであの男を信じることは出来ないと……。

だから、従っのですあの悪魔の戯言に。


だと言うのに………

悪魔に魂を売った私、アルジアーノ・ロロベチカは魂の輪にれたのか分からないが奇跡的生まれ変わりました。


幼い赤子に。



さて、ここは一体何処なのだろう、お家と言ってもかなり豊かな、位はかなり高いところでは?


悶々と考えていると部屋のドアが開く。


入ってきたのは、とても若い男性だった。

銀色の頭髪に、ローズピンク色の瞳を持った不思議な雰囲気を纏う方だった。


「あぁ私の愛しい子、メアリーパパですよ〜」

びっくり、お父様ですか………前世と言うべきかわからないですが前世の父は結構失礼ですが老けていましたが……。

とても美丈夫。

今世の父は眩しいです___。


かく言う私は、乳歯が生え揃っていないのであぶあぶとしか返せなく不甲斐ないです。


お父様は、私を可愛がりそれはそれは溺愛していました。

あまりにも長く可愛がるから、部下と思わしき人がお父様の首根っこを掴み引きずってドアの向こうに消えていきました。


かくゆう私も赤子特有の睡魔に襲われゆっくりと目を閉じる。


私の名前……メアリーなんて言うんだろう。

あいつの家でないことを願います。


静まり返った部屋にひとつの黒い影が伸びる。


「あぁ愛しの我が主なんともおいたわしいお姿で………なぁーんてねやっと生まれ変わったね本当に成功するとは思ってなかったけど良かった。ねぇ君の新しい真名教えて欲しいなぁ。」

黒い影は、愛おしげに赤子の頬を撫でる。

「可愛らしいなぁ本当に食べてしまいたい。」

「それはやめてもらおうか、ライール」

音もなく黒い影の背後に忍び寄ったのは、赤子の父ルークであった。

「やぁ、当主お元気でした?なんてねどうしたの別にいいでは無いかどうせすぐ失うかもしれない命私が貰っても。」

「なに?」

「ふふ、知らないのかい?いや、知っているだろう彼女の腹には新しい生命が宿っているのは気づいているんだろう?」

ルークは、苦虫を噛み潰したような顔で影を見る。何故そうなるのかと言うと、ことの次第では、次の出産で下手すると母親とお腹の中の子供が死ぬかもしれないという通告が渡ったからだ。そして、空になった肉体にこの影は受肉しようと考えているのだ。

「僕の力は100年前に無くなっちゃったけど魂だけは健全なんだよね〜だからちょうだい?」


「巫山戯るな。」

「巫山戯ていないよまぁ返答は何時でもいいけど早めがいいかな?肉体と魂が剥離した瞬間に入ればその肉体は機能するのだから。別に悪い条件じゃないよだって、次に生まれるのは男児だし、爵位も地位も血筋も途絶えないよどう優良物件じゃない?まぁいいけど僕は彼女を見守れれば……。」

「どういう事だ何故そこまで娘に固執する。」

「遅かれ早かれ真実を知る。まぁ今のあんたじゃ役者不足さ、だから真実を知るのは、早いよ公爵閣下」

影はルークにそう伝えると音もなく消えた。

「真実だと?」


困惑の中、赤子が泣き出した。

ルークは切り替え侍女が来るまであやし続けた。


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真実の愛を知りたかった魔女は取り敢えず来世に期待する。 茂庭 @Moniwa__D

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