真実の愛を知りたかった魔女は取り敢えず来世に期待する。

茂庭

第0話 悪魔の独り言

それはただの少女だった。

でも、少女は弱かった守るはずだった大切な家族を失いそして、婚約者に裏切られ捨てられた瞬間絶望と引き換えに悪魔と契約し魔力を得る。


その力に恐れた婚約者は裁判をかけたそして有罪となった少女は処刑されることになった。

魔女と言うだけで殺される。

彼女は忌々しそうに婚約者を見た。


その目は、真っ赤に血塗られ悪魔のようだった


「私は忘れない絶対にあの時を、お前を地獄の炎で焼き付くしてやる……。許さない許さないアルフォルト・ディ・ロマリオ」


呪詛を淡々と処刑台に登るまでずっと吐いていた。

少女は魔女裁判にかけられ魔女という烙印と共に斬首刑を受けた。

彼女が最後放ったこの言葉は、婚約者にはなった呪いであった。後にディ・ロマリオ家の男児にだけ呪いが発動するようになった。

それは、【真実の愛を見つけなければ死ぬ】という呪いだった。


そして、ここまでが記録に残された魔女裁判の詳細、さてここからは真実の裏側の話。


魔女と言われた少女の婚約者は決して彼女のことを嫌っていなかった。

寧ろ心の底から愛していた。

では、何故彼女の家族を殺したのかと言うと実はこの事件の黒幕は彼に付きまとっていたとある少女が原因だった。その少女はアルフォルトを好いており彼の婚約者だった少女が邪魔で仕方なかったそこで彼女は悪魔と契約し魔法を手に入れた。そして彼を操り彼女を殺したという訳さ、なんとも胸くそ悪い話だろう。

それ以上に彼を操り、彼の子をなしたんだからもっとタチが悪い。

さてさて、突然語りだしたのは僕魔女と言われた少女と契約した悪魔でした〜。


僕はね、彼女に言ったんだ

「彼に呪いをかけてあげなそうすれば魂だけでもあの世に連れて行ける肉体は悪魔のよろしろになりそうだけどね。」って、

だから彼女は呪いをかけて、彼を救ったけど反動かなもうひとつは代償として血族に受け継がれたんだろうね。

まぁ自業自得というか、僕のお気に入りを殺したんだ別にいいじゃないかあの男に非があろうが無かろうがどうでもいい別に。

そうだ、それから彼の子孫はどうなったかと言うととても変わったよ。

今のディ・ロマリオ家の容姿は黒髪に真紅の目そして鋭い犬歯が生えていてとても酷い有様さまぁ男児だけなんだけどね。女の方は昔から変わらずとても美しい姿見を保ってるらしいけど

知ったことない。


この物語はね、あの時の少女が生まれ変わり本当の愛を知る話だよ〜僕も登場するからよろしくね〜。

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