一目惚れ騎士様と町娘~魔法使いになりたいのですが、騎士様が魔法を教えてくれるのですか!?~

縹 そう

第一話 プロローグ

疲れた、、、。どうしてこうも連日のように任務が続くのか。


ろくに頭が回らないままふらふらと街中を歩く容姿端麗な男は誰が見ても分かるほどに疲れ果てていた。


普段なら来ないであろう街でふんわりと鼻をかすめる香りにつられてふと一軒の居酒屋が目に入る。


ここ数日まともに食べていなかったのもあるのか無意識に足がそちらに向かっていった。かちゃりとドアノブに手をかけ扉を開けると軽やかなベルの音が響き、先ほどより濃い香ばしい香りが漂ってくる。

「いらっしゃいませ!空いてる席にどうぞ!」


明るい笑顔そう言いながら料理を運ぶ少女が目に映る。とたん、まるで周りがワントーン明るくなったように感じた。

否、彼女の周りだけとてつもなく輝いて見えたのだ。


神様、この世にこんなに愛らしい人がいてもいいのでしょうか、、、?


これが恋愛というにはあまりにも突拍子もない一目惚れと彼女との出会いだった。




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