第3話

「貴様…逃げたのか?レオンが逃げようとして死んでいたものだから相方がいないかと思ってみにきたら、まさか、お前だったとはなぁ楠凪」

これはまずい。駐屯地が残っていれば、あの罰を受けることになる。

「だがお前、運が良かったなぁ。私たちの残りの兵力、貴様と私以外でどれくらいだと思う?」

「えっ、そ、それは」

「ふんっ、0だよ0!駐屯地も占拠された。だから君には罰は与えられない。よかったなぁ。だがそのかわり、私と来い」

言われるままに着いていく。だが…

「教官、これ駐屯地の方へ戻ってますよ?」

「これを持て。今やつらは広場でくすぶっている。やるなら今だ」

そう言って手榴弾をよこしてくる教官。そのうち、駐屯地の裏口まで来てしまった。

「さぁ死にに行こう。神に魂を授けに」

そう言って突撃する体制にはいる教官。

死にに行く?死ぬ必要もないのに?殺す必要もないのに?

「さあ行くぞ…!3・2・…ぐぁっ!」

俺は…ナイフで教官の首を刺していた。

ドサッ。教官が倒れる。

ガタッ。自らがした行為に驚き、手榴弾を落としてしまう。

殺した。見殺しなんて可愛いもんじゃない。俺が殺した。俺の手で、俺の意思で、俺のエゴで。目眩がする。まともに立っていられない。

「お前、そこでなにをしている!」

見つかった。もう逃げられない。服も軍服だ。このまま撃たれて終わりだろう。手榴弾も落としてしまった。だがナイフはある。ま、まだなんとか…

「手榴弾で自爆特行しようとしていたのを止めました!」

え?

は?

チャカッ。ナイフを落とす。

もうわからない。自分はなにを言った?

そんなに俺はまだ生きたいのか?

困惑する俺を他所に話し始める敵兵

「そうか、だが、見たところここの残党だ。ここのことについて、後で詳しく聞かせてもらおうか」






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Eternal Monsters 浅瀬乃陽 @you-asase

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