第6話
俺もソフィアだって面をくらって、慌てて説明書を見る。
どうやら想像してなかったら印が出来なかったり、出来ても本来より規模が小さかったりするらしい。
なのでもう一度土の印[ドダイウォール]の完成形を想像しながら印を使う。
「思ったより高い壁が出来たのじゃ‼ ︎ 」
ソフィアの言う通り、2mくらいあって、自分の体を守ることができそうな土の壁ができた。
自分が使える他の印を確かめて、ソフィアの印を見てみる。
「それっいくのじゃ」
そうソフィアが言うと光っていて、サッカーボールくらいある大きさの球が勢いよく発射された。
その球は俺が作った土の壁を破壊した。
「すごい威力だなソフィア」
「えへへー」
ソフィアは頬がほころび他の魔法の印も試した。ある程度威力が分かったところで宿に帰る。
今日の宿は昨日使った宿より良いところにした。大分内装も綺麗になり、装飾も昨日のところよりは豪華だった。
ご飯も美味しく、名前は違うが仔牛のカツレツが一番美味しかった。この料理にはソフィアも美味しいと言っていたが、食べすぎたのか食事の後はトイレにこもっていた。
そして部屋で寝て、起きた後どうしようかと言い、今日は普通に街の探索をしようと決まった。
そうして店で昼ごはんを食べ、しばらく歩いていると、転移前から見た顔、岡島達がそこにはいた。
魔法を身に付けているアドバンテージを生かしたいと考え、戦闘を仕掛ける。
俺はわざと岡島達に肩をぶつけて気づかせる。そうすると彼らは苦虫を噛み潰したような顔をして、無視しようとするが、琴音に指を指しこちらに指を引き寄せた。
「クソが……」
岡島はそう言い、俺は彼に対してこう言った。
「それまで戦いたいなら、街の外でドラゴンに乗って待っていてやるよ」
「カリア、街の外まで連れて行ってくれ」
俺はそう言って、ソフィアを乗せ街の外に飛び出した。
「いったい、彼らとの間に何かあったのじゃ?教えてほしいのじゃが? 」
ソフィアにそう聞かれて、俺は戸惑ったが過去彼らにいじめられたこと、今は彼らに復讐をしてることを伝えた。
「そうなのか、でもわしはケントに何があってもついていくって決めたのじゃ」
俺は街の郊外に出ようとカリアにさらに速く出来ないかと聞いたとき、ソフィアが叫ぶ。
「後ろから来たよ! 」
そこには民家の屋根から大きく飛び跳ね、殴りかかろうとする岡島がいた。
「ソフィア迎撃して! 」
ソフィアは光の球を2個放ち、岡島は回避をした。そのすると体制が悪くなり、屋根に叩きつけられるはずだった。
「くっ、おらぁ」
と岡島はかけ声をあげ、家の屋根にヒビを入れてこちらに襲ってきた。
俺たちは市街地戦闘で人が巻き込まれた時がめんどくさいと考え街の外に急いで向かった。
そうしてる間にも岡島は殴りかかろうとするが俺たちはカリアに指示をして、空高く飛び彼の攻撃から避けることができた。
「ここまできたら、空の上から遠距離魔法を撃ち続けて完封しよう」
俺たちは街の外に出て彼を遠距離から倒そうとするが、岡島は全部避けていった。
「ここまでだよ葉山、俺にはお前と違って仲間がいる。倍くらい人数が違うんだ俺たちは負けない! 」
岡島はそう言うと、その仲間の1人袴田が光の弾幕を俺たちに向かってばらまいた。
(袴田、お前は俺にとって眩しくて嫌いだったが、ここでも邪魔をするのか)
「カリア!避けろ!地上まで逃げてくれ! 」
そうしてカリアは華麗に弾幕を避け、地上へと連れて行ってくれた。
もう俺たちが地上に降りた時、袴田は誤射を恐れたのか弾幕を打ち終えていた。
そうなるとカリアは自由に動き回ることができるのだ。
「カリア、そいつらを駆逐するんだ!」
カリアの光を失った双眼は一度目を閉じるとすぐに見開き、敵に顔を向け駆けていった。
カリアの突撃によって岡島を除く他のやつらは貫かれようとしてた。そしてすぐそばまで迫った時、土で作られた盾によってやつらはしぶとく生き残った。
「カリアもう一度迂回してせめろ! 」
俺がそう言うとカリアは体をひねり、土の盾を避けてあいつらの体をカリアが貫通させることができた。
その間には岡島とバトルがあったが状況としては決定打にかけている。
「岡島、お前が勝つ希望、大切な人たちだったクラスメイトが死んだよ。お前の負けだ!諦めろ!」
(精神的に追い詰めて隙が生まれればいいが… )
「貴様…俺は絶対に許さない。貴様はここで殺して復讐してやる! 」
(このままだとジリ貧だ、どうするべきなのか、この状況を打開する手を見つけないと…)
今までいじめられていた俺、クラス転移後チートスキルをもらい無双ハーレムを築く ローく @rokugame69
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。今までいじめられていた俺、クラス転移後チートスキルをもらい無双ハーレムを築くの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます