第3話

こうして新しく生を受けた俺は順調に成長し、無事10歳の誕生日を迎えた。


「やぁ、ニコラ10歳おめでとう。」

「ありがとうございますお父様。それで何か御用ですか?」

「あぁよくわかったな。10歳になったから洗礼を受けさせようと思ってな」

「はい分かりました。僕はどうすればいいですか?」

「我は今日は朝しか空いてなくてな、すまんが今から行くぞ」

 こういう強引なところがお父様だよな


朝食も済んで間もないのにお父様に連れられ僕は教会に向かった。

教会に着くと白を基調とした服を着た人たちに出迎えられた。


「ニコル、この人たちがズーナ教の司祭だ。お前の洗礼を行ってくれる。」


この人たちが国教のズーナ教の司祭か、みんな同じ服に見えるけど意匠を凝ってるのが1人いるな、こいつは立場が高いんだろうな


「ではニコル様洗礼を行いますのでこちらにいらしてください」

「はい」

そして俺は転生する時にあったあのチャラいイケメンの像が祭壇の上にあり豪華に飾られた部屋に連れてかれた。


「ニコル様、祭壇に跪きアーラヒー神様に祈りを捧げてください」

なるほど洗礼を受けるにはあのいけ好かない神様に祈らなくてはならないらしい。嫌だが、これも義務だからしないといけないか。

僕は祭壇に跪き手のひらを合わせ祈るポーズをとった。自分では特に何も感じなったが、まわりから見ると激しく光り輝いたそうだ。騎士たちが部屋に駆け込んできたことからも光の強さが窺える。


「ニコル様ステータスの確認をお願いします。」

「あぁ分かった」

どうすれば良いか分からなかったがとりあえず頭の中でステータスと唱えた。


ニコル・クロスランド

_________________________________________

Lv:10

種族:人

職業:クロスランド王国第2王子

HP:300

MP:500

スキル:成長促進(先天)Lv1

魔法創造(先天)Lv1

剣術Lv3

魔力操作Lv1

風魔法Lv1

氷魔法Lv1

_________________________________________

「確認は終わったでしょうか?」

「あぁ」

「ではこれで洗礼は終わりとなります。」

「朝から済まなかったな。これからもよろしく頼む。」

「光栄です殿下。」


じゃあお父様のとこに戻るか。首を長くして待ってるだろうしな。


「おい、そこの騎士たち陛下はどこにいらっしゃる。案内しろ。」

「はっ、かしこまりました。」


騎士たちに案内されお父様のところに戻った。


「お父様お待たせしました。無事洗礼は完了しました。」

「うむ、ステータスを見せてくれるか?」

「はいこちらになります。」

「うんいい感じだ。これからも王族として頑張るといい。」

「はい、お父様」


まだ10歳の誕生日は始まったばかりだ





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ブラック過労死につき転生させてもらいましたがやっぱりブラックでした 佐々木さん @2019314654

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