第2話
光の中から現れたのは若いイケメンの人だった。自然と頭を下げたくなるような神々しさを纏っているが、チャラめのイケメンに頭を下げたくなかったからグッと堪え胸を張った。
「へー、死ぬ前の記憶残ってるんだ。普通はあの暗い世界で記憶は消えるはずなんだがな。まあ面白いからいいっか。なぁおまえ、異世界転生したいか?」
は?何言ってんだこいつこんな奴が神様みたいな
「俺は神だぞ」
あーはいはいそういうよくあるやつね、心の声ダダ漏れってラノベかよ
「理解が早くて助かるよ、それで異世界転生できるけどどうするんだ?」
「お願いします転生させてください」
迷う余地はない。こんな人じゃないような人生だけ送ってきたんだからラノベみたいなご都合展開だってあっていいだろ。
「わかった、じゃあ早速転生させるぞ。生まれるところからスタートだから頑張れよ。」
「その前に転生する世界についておしえてくれないか?」
やっぱ前知識は大事だよな。前みたいな失敗はしないようにしたいし。
「しょうがねーな、お前が行く世界はお前がいたとこで言う中世ヨーロッパくらいの文明段階だな。他にも転生した奴らがいたからそいつらによって地球の文化も多少入っている。言語は違うからあっちで頑張れ、お腹の中からやり直すんだから自然と覚えられるだろう。
あとお前が一番知りたいであろう魔法だけど、安心しろしっかりあるから。
あっちの奴らは適性がとか色々言ってるけどなんとかなるだろう。転生してった奴らも常識にとらわれずに上手くやってたしな。あーあとスキルとかもあるな、そんなんとか常識とかはあっちで覚えろもういいな転生させるぞ。」
「いや、そのスキルとかが一番知りたいんだよ」
「先天性のものと後天性のものがある、先天性のものは1000人に1人くらいだな。あとスキルにもランクがある。以上。もういいだろこっちだってやることあるんだよ。送るかんな」
「ま、待てまだおし……」
そこで俺の視界は暗転した。
はぁ、やっと行ったかめんどくせーなまったくあれがゆとりとか言うやつか?
そんな生まれる前に知識とか得たって無駄なのに聞けばなんでも教えてくれるとか思ってんだろうな。興味もないし放置しとくか。あーあラノベ主人公気分にでもなってあっちで余計なことしないといいけど。そのうちあの子もあっちに送るからなぁ。
まぁいいやあんな男なんてどーでもいいしあの子のところ行こー
そして俺は新たな世界に生まれ落ちた。
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