第6話 瀏士の想い

「車で送ります」


「大丈夫よ」


「じゃあ、送らせて下さい。由津葉の先輩なんでしょう?何かあったら由津葉が申し訳つかなくなって責任感じるだろうし」


「でも…」


「すみません。由津葉とは顔見知りだし、俺の事聞いて警戒してるかもしれないですけど…」




先輩を車の助手席に乗せると、車を走らせた。




「あなた、そんなに女癖悪いの?」

「悪いですよ」

「そう…」

「だけど……アイツ…由津葉の事も初めて会った日から気掛かりではあったんです」


「えっ?」


「アイツ…男に浮気されてて、その後も色々あったみたいで……」


「そうだったの……だけど、あなたの中では気掛かりな中、女の人を連れ込んでた訳でしょう?」


「はい…そうですね。……だけど……由津葉の想い聞く前から、正直、俺、変わろうと思っていた時期でもあったんで…」


「えっ?」


「違う意味で何処か俺の中で特別な存在だった気がします」



俺は先輩を送り部屋迄、見届けると帰る事にした。


部屋に戻ると中身を出した状態で、ぼんやりしている由津葉の後ろ姿。



「あったか?」

「瀏士…おか…ぇ…」



キスされた。



ドサッと、そのまま倒れる私達。



「瀏士…ちょ、ちょっと何?体目的なら辞めて…」


「由津葉…俺だけの女になって欲しい」



ドキッ



「えっ?」


「冗談抜きで…正直、男と一緒に帰って来たのかって思って嫉妬した」




ドキン



「瀏士…」


「今まで、ずっと寂しい思いさせていたけど…俺…変わろうと思ってる時に、由津葉から告白されて…」



再びキスをされ首すじから鎖骨と唇が這う。




「瀏士…や、辞め…」

「俺の事…嫌いになった?やっぱり信じられない?」



「………………」



スッと離れる瀏士。



「やっぱり……そうだよな…無理もないよな…」



「…瀏士…」

「…悪い…ベット使って良いから…」



そう言うと瀏士は部屋を出て行き始める。



「瀏士っ!何処行くの?」

「車」

「えっ?」

「一緒にいると手、出してしまいそうだから」

「…瀏士…だったら私が車で」


「女の人を車で寝かせる訳にはいかないから」


「だったら、瀏士を車で寝かせる訳にはいかないよ…だって…ここは瀏士の部屋なんだよ」


「平気」


瀏士は出て行く。



「瀏士っ!」



グイッと引き止め背後から抱きしめた。



「一緒にいてよ…。…良いから…私に触れたいなら触れて良いから…! …瀏士が女好きでも瀏士が私の事好きじゃなくても良いから…傍にいてよ…」


「…由津葉…」

「瀏士の事…嫌いになれる訳ないよ…!」



瀏士はキスをし、深いキスをした。




「…瀏士が私以外の女の人と関係持つのは嫌…SFでも良いから…私だけの瀏士でいて……」


「由津葉…俺…由津葉にSFは求めてないよ。体だけの関係も求めていない…」


「えっ…?」


「俺は…」



私をお姫様抱っこをするとベットに乗せ押えつける股がる。




「由津葉を俺だけの彼女にしたい…」



ドキン


「瀏士…」



キスをされ、何度も角度を変えるキスをされ時々、深いキスをされる。



「…由津葉…が…俺とするキスが魔法がかかるって言ってたけど…俺の中でも…由津葉とのキスは

正直、我慢出来ないくらい魔法かかって体を求めてしまってた……キスする度に、ずっと我慢して、いつも抑えるのに苦労していた」



「瀏士…」


「人間との相性があるように…俺…関係持つ事も相性があるって思ってて、由津葉と初めてしたキスが今までにない感覚というか感触というか…あって…正直…虜になっていた」



「…………」



「由津葉…ゆっくり仲育んでいこう……」



そう言うとキスをされ、更に進めていく。


私達は一つになる。



「由津葉…俺の傍にずっといて欲しい」



ドキン



「瀏士…」

「俺…由津葉以外の女はいらない…」



キスをされる。



「由津葉…もう一回しよ♪」


「えっ!?」


「やっぱり……俺の勘当たってた」



私達は再び一つになる。



私達はゆっくり仲を育む中、合コン参加も辞め、どうしても参加をする時はお互いが迎えに行くようにする事にした。























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Rinzin ハル @haru4649

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