希死念慮
スズムシ
だってそう思ったんだから仕方ないじゃん
私は煙草を
今しがた三島由紀夫の「金閣寺」を読み終えた
文学を脳に
人差し指で眉間を揉み
時刻は深夜の二時に差しかかろうとしている。
長時間にわたり自重にいたぶられた
するとテーブルに置いたままの携帯電話がわずかに振動した。環境音に
読書中に降って
深夜に呼び出して申し訳ないとは思うが、心の
しかしながら。どのような状況下でもわたしを優先し、わたしの身を案じ、わたしを認め、わたしを褒め、わたしの期待に
ほんとうに、かつてないほどの幸福がわたしの人生を
あぁ、まじで。なんとなく死にたい。
わたしはそう思った。
希死念慮 スズムシ @suzumusi
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