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2023年10月23日 20:42
数論は面白いですよね。私は大好きです。間違いと思われる箇所を見つけました。nが5の倍数の時、nとn+5はどちらも5の倍数となるので、本文中の議論は正確で無いように思われます。一方、以下の命題が成り立ちます。nを2以上の自然数とする。n,n+1,n+2,n+3,n+4,n+5のうち、少なくとも一つは7以上の素因数を持つ。背理法で示します。この6つの自然数が2、3、5のみを素因数に持つと仮定しましょう。nは2以上なので、この六つの数はどれも少なくとも一つの素因数を持ちます。六つのうち、ちょうど三つは奇数です。したがってこの三つは素因数として2を持ちません。また、その三つのうちちょうど一つは3の倍数となります。すると、残りの二つは5の倍数でなくてはいけませんが(素因数として2も3も持たないためです)、これは矛盾です。何故なら、与えられた6つの数のうち二つ5の倍数があるとするならばnとn+5でしかありえまえせんが、この二つの偶奇は異なるからです。したがってn,n+1,n+2,n+3,n+4,n+5のうち、少なくとも一つは7以上の素因数を持ちます。それをpとしましょう。この時、pが割り切るのはこの6つの数のうちただ一つであることがわかります。何故ならば与えられた六つの数の差の最大値は5であり、もし二つに数をpが割り切るのならばその差はp(仮定より7以上)の倍数でなくてはいけないからです。ここで、この六つの数をどのように二組に分けたとしても、片方はpの倍数であり、もう片方はpの倍数でありません。よってこの二つの積が等しくなることはあり得ません。また、n=1の場合も本文中にあるように、ただ一つ5の倍数があるため、同様に示すことができます。大変長くなりました。もしこの指摘が私の勘違いでしたら申し訳ないです…上記の証明は以下のサイトを参考にしました。具体的には、第二章の命題2.8です。http://www1.kcn.ne.jp/~mkamei/math/20161206Erdos.pdf
作者からの返信
わざわざ参考リンクまでありがとうございます。nが5の倍数のケースは考慮していませんでした。こういうケアレスミスは自分ではなかなか気付けないので、ご指摘頂けるのはありがたいです。修正しておきます。
数論は面白いですよね。私は大好きです。
間違いと思われる箇所を見つけました。
nが5の倍数の時、nとn+5はどちらも5の倍数となるので、本文中の議論は正確で無いように思われます。
一方、以下の命題が成り立ちます。
nを2以上の自然数とする。
n,n+1,n+2,n+3,n+4,n+5のうち、少なくとも一つは7以上の素因数を持つ。
背理法で示します。この6つの自然数が2、3、5のみを素因数に持つと仮定しましょう。
nは2以上なので、この六つの数はどれも少なくとも一つの素因数を持ちます。
六つのうち、ちょうど三つは奇数です。したがってこの三つは素因数として2を持ちません。また、その三つのうちちょうど一つは3の倍数となります。
すると、残りの二つは5の倍数でなくてはいけませんが(素因数として2も3も持たないためです)、これは矛盾です。
何故なら、与えられた6つの数のうち二つ5の倍数があるとするならばnとn+5でしかありえまえせんが、この二つの偶奇は異なるからです。
したがってn,n+1,n+2,n+3,n+4,n+5のうち、少なくとも一つは7以上の素因数を持ちます。
それをpとしましょう。この時、pが割り切るのはこの6つの数のうちただ一つであることがわかります。
何故ならば与えられた六つの数の差の最大値は5であり、もし二つに数をpが割り切るのならばその差はp(仮定より7以上)の倍数でなくてはいけないからです。
ここで、この六つの数をどのように二組に分けたとしても、片方はpの倍数であり、もう片方はpの倍数でありません。
よってこの二つの積が等しくなることはあり得ません。
また、n=1の場合も本文中にあるように、ただ一つ5の倍数があるため、同様に示すことができます。
大変長くなりました。もしこの指摘が私の勘違いでしたら申し訳ないです…
上記の証明は以下のサイトを参考にしました。具体的には、第二章の命題2.8です。
http://www1.kcn.ne.jp/~mkamei/math/20161206Erdos.pdf
作者からの返信
わざわざ参考リンクまでありがとうございます。nが5の倍数のケースは考慮していませんでした。
こういうケアレスミスは自分ではなかなか気付けないので、ご指摘頂けるのはありがたいです。修正しておきます。