「社長、頑張ってネ。マイペンライ(大丈夫)よ」

 経済小説……とちょっと尻込みしていたのですが、すごく親切で読みやすかったです。
 各話の下に注釈があるお陰で、自力で調べないままスルスルと読める現代ドラマです。
 航空会社で働く社長が、これから来るであろうピンチに早々と気付き、なんとかそれを切り抜けていく……という現代の情勢を加味した作品です。
 矢倉さんと青崎さんのバディがすごく気持ちが良く、登場人物も短編にしては多めかも知れないのですが、それぞれキャラが立っていて読んでいて面白かったです。
 僕の推しはタイ人のソムチャイさん。
 タイトルやキャプションで「難しそう……」と思っても、怖がらずに読んで欲しい作品です。