心の重さは人それぞれ。どんな相手にも平等に悪辣に。

 身体だけでなく、心の病が社会に根付いている昨今の世の中だからこそ、すっと入ってくる作品。
 医者、警察、探偵、坊主、神主......悩みを相談したいと思ったら、昔はそういった方のところへと駆け込むのが自然な流れだったのに、今やカウンセラーの元を訪れるのが自然な時代。
 そんな時代の変化を感じられました。

 こんなカウンセラーがいたら絶対嫌だと思うのに、不思議とそのカウンセリング効果の絶大さに足を運んでしまうクライエントたち。
 作品を読む読者も同様に、またとんでもないこと言うんでしょ?と解っていながらついつい続きを読みたくなってしまう。

 ウロマ先生にまた会いたいです!
 でも、読者がそう思っているうちは会えないのかもしれません。

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