依頼者自身にもわからない心の裏側。メスを入れるは悪徳カウンセラー？

荒療治は基本。嘘も方便なカウンセラーの下へはいろいろこじらせた依頼者達が訪れます。

回る舌は止まることなく、煽って、騙して、治療して？
依頼者本人にもわからない心の傷を無遠慮に開いていく会話劇。
最後には寓話にも似た教訓と共に後味さわやかなビターエンドを楽しめます。

主人公の濁流にも似た狂言回しは必見です。
やっていることはカウンセリングなのになぜかミステリーも味わえる、少し変わった読み味を楽しみたい方にお勧めの一作です！