第5話特訓開始!!

「特訓って言ってもやることはいつもあんま変わらないわ。ただしいつもと違うところがあるとすると」

「すると?」

「今回の特訓中はずっと魔力をこの指輪に送ることよ。もし、魔力が一瞬でも途切れると今まで貯めた魔力が暴走してアレスの体全体に電気が流れるわ。」

「うわーそれはなかなかキツいね。いやな予感しかしないけど頑張ってみる!!!」

「もし、失敗しなかったらご褒美をあげるわ」

「ご褒美って一体何をくれるの?」

「それを言ってしまってはつまらないでしょ?できてからのお楽しみ」

「まあ楽しみは後にとっておいたほうがいいもんね!」

「それじゃあとりあえず一分間魔力をこめてみて」

「わかった!!」

指輪に魔力が流れる感じ……こうかな?んーもう少しかな?血液が流れるのと同じように魔力を流す。

「はい。一分間たったわよそのまま風魔法を唱えてみて」

「うっ、わ、わかった……」

「風よ…球体となり……敵を撃て……【風球】」

「あれ?なんかいつもより威力が弱い?」

それは指輪に魔力を送っているせいでいつもより魔力が出せないのと同時に魔力をつかうからよ。一つのもうが二つに分かれるような感じよ」

「なるほど……」

「これはあと5セット休憩なしでやるわ」

「ガチですか……」

「ご褒美欲しくないの?」

「欲しいです。是非やらせて頂きます。」

「それじゃあ頑張って」


「はぁはぁ苦しい。魔力がもう底つかんだけど……」

「あと1セット頑張ったらご褒美だから頑張って」

くっ……ご褒美の為に頑張る……

「これで5セット終わり……」

「やればできるじゃない。それじゃあご褒美のその前にもう一つやりましょうか」

「えっ流石にもうこれ以上魔力を使ったら死んじゃうよ……」

「大丈夫。私の魔力少しあげるから。」

「でももうキツいよ」

「もう少しでご褒美だからね?やってみよ」

「まあご褒美の為にやりますよ」

「じゃあちょっと待ってね。この指輪を少しの間封印するから。」

「え?なんで?そうしないと訓練できないから」

「まあとりあえず手を出して」

「はい。封印しから外していいわ。じゃあ今日最後の訓練よ今からこのさっきアレスが貯めた魔力をアレスにぶつけるからそれを自分を強化して自分を守る。それだけよ」

「えーこれ死ぬってことはない?」

「多分ないと思うわ。アレス。いまから魔力をアレスに流すから少し背中を出して」

「あ、うん。はい」

「じゃあ流すわよ」

やっぱりレイカの魔力は落ち着く優しい感じがする

「はい。終わったわよ」

「それじゃあ今から封印を解くから頑張って耐えてね」

封印が解除された瞬間今まで貯めた魔力が一斉にこっちに来た。

「我身を強化したまえ【身体強化】」

くっ重い……こんなにも俺の魔力は強いのか【身体強化】だけじゃまだ足りない。

「【身体強化・風の型】!!」

やっと終わった…ご褒美だ。だけどやばい魔力切れが……

そうして俺は倒れた。

「っん……」

なにか後頭部の部分が柔らかい…

「あーやっと起きたねおはようアレス。よく寝れた?」

「寝れたけどもしかして膝枕ですか?」

「もしかしてじゃなくても膝枕だよ」

「もしかしてこれがご褒美?」

「膝枕じゃ不満?」

「いやレイカの膝枕だったら充分だよ」

「ならよかった……」

「なあレイカ剣法祭頑張ろうな」

「もちろんよ。やるからには勝つわよ」

「だな」

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幼なじみと魔道学園! 琥珀 @SEIBU

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