この作品は、花が嫌いなのに花屋で働く「冷めてる女」花芹茉莉が母親を亡くした女子高生、桃山澄玲を預かることから始まる、年の差恋愛百合小説です。
この作品の魅力は、「冷めてる女」の茉莉が母親を亡くしながらも懸命に、ひたむきに生き、問題へと立ち向かっていく澄玲に影響され、いつからか無くしてしまった自分の大切な物を見つけ出していく事に有ります。
他人を何処か見下しつつ、自分の事に上手く気づけないでいる茉莉と、とても幼く見えながらも、何処かに確かな強さと温かさを持つ澄玲、茉莉が嫌っている母親、何処かに割り切れなさを抱える花屋の人達…心の何処かで小さな歪みを持ち、それに打ち勝てない人達は本当に「弱い人」なのか?誰かに縋り、甘える事は罪なのか?いつしか麻痺してしまった“何か”を優しく包んでくれる作品です。
12月18日 安藤栞
Love the story. All characters is well written. I like Mari character most because i can relate my life to her as i also dropped drawing and recently start drawing again. The changing feeling of Mari is so real and beautiful that i can't help but cry in my heart.
Thank you for delivering this wonderful story.