異能力ものなんだけど、思春期特有の症状として扱われている。つまり、能力を「良くないモノ」として得てしまう。隔離に近い形で保護され、症状が消えるまでそこで過ごす。もし、完全に制御できて、永続的に使用できるのであれば、それは才能、ギフトなんだけど、これはそうではない。ヒューマンドラマとして読むべき作品。苦悩や葛藤が作品を魅力的にしてりいると思う。
輝くはずの青春時代に強い力を持っているがためにつらい思いをしている学生たち、主人公は自分の力をぶつけることで、彼らを輝かせようとします。「持つ」ということが、必ずしも幸せにはならないこと、そう感じます。
異能ものでありながらもちろんバトルも凄いですが、大勢いるキャラ達の心情を丁寧に書いていて新鮮と感じました。 残酷な一面がありながらも心暖まるストーリー、今後に期待です