32日目 お題:実らない恋

実らない恋を扱って何か書いてみましょう。

https://kakuyomu.jp/my/works/1177354055192757016/episodes/16816452218480445004


誰の誰に対する恋か。

なぜ実らないのか。


むかーし、奈良の大仏が自由の女神に片思いするってやつあったよね。


絶対に合わないはずの2つのもの。

水と油、ブラックホールとホワイトホール。


ホワイトホールとブラックホールの関係、基本的にホワイトホールの一方的な片思いでしかないよね。WHとBHは、互いに離れざるを得ない、でもWHはBHにひたすら物質を送り続ける。でもその関係が終わって、WHは消滅、BHはWHの重要性に気づき、次の宇宙のWHに向けて物質を送り続ける、みたいな。

これを、初学者向けの学術書的なノリ、あるいは博物館のガイド的なノリで書いてみる。普通に擬人化したほうが実らない恋って感じがするかも。



せっせと物質を放出するWH。WHは実は、前の宇宙に残っていたBHの重力エネルギーを放出しながら、新しい宇宙にエネルギーを供給し、宇宙の再生を促す役割を持っていた。そんなある日、WHは自分のエネルギーをせっせと吸い込む存在に気付く。それはBHで、BHは文字通り重力によってエネルギー・物質・情報を無限に吸い込む存在。ホーキング放射によって蒸発するが、蒸発>吸収となるのは宇宙が一周し新しい宇宙に生まれ変わった後なので、蒸発>吸収がWH、吸収>蒸発がBHである。WHは、せっせと吸い込むBHを我が子のようにいとおしく思い始めた。様々なものを吸い込み順調に成長していくBH、その存在はわかるが、直接見ることはできないのでむしろ魅力的に感じてしまう。そしてとうとうBHに恋をしてしまう。WHは今まで以上にせっせと物質を放出し続けるが、BHは吸い込むばかりで気付いてくれない。それもそのはず、BHは吸い込んだものは押しつぶして体内に格納するので、WHの思いなども一緒くたにして飲み込むだけだった。けなげに実らないアピールを続けるWHだったが、ついに放出するものがなくなってしまい、寿命が尽きる。そんなとき、BHは自分の吸収量が減っていることに気が付く。加齢とも思ったがそんなことはなく、重力そのものが衰えているわけではなかった。そこで、水亜kらが蓄えた情報を初めて精査したところ、自分にエネルギーを恵んでくれたWHが寿命を終えたことを知る。WHの思いを受け取れなかったことに後悔しながらもBHは自らの役割と行く末を悟り、またせっせと吸い込みを始める。すべては、自らが次のWHとなって、次の宇宙を育てるために。



ホワイトホールとブラックホールがゲシュタルト崩壊を起こして、一発書きは無理だった。短編RTAをすると、とりあえず脳死で主語を書きまくる癖があって、あまりスマートな文章にならないんですよね、ちゃんとした文章力が身についていない……。あとは数日前とちょっとネタがかぶってしまったのを反省……。それともネタかぶりとか気にせず書いていったほうがいいのかな。

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小説レベリング100日チャレンジ 舞台裏編 多架橋衛 @yomo_ataru

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