かつて、ネット掲示板でSSを楽しんだ者ならわかる面白さ

 この小説の一番の面白さは、設定のあれこれや、タイトルからも見られる語彙力の消失でもなく、その圧倒的なまでの読みやすさにあると感じた。

 かつて多くのSS(ショート・ショート)が生まれてはログの海に消えていったインターネット掲示板。
 そこで繰り広げられた、『設定なんてごちゃごちゃしたもんは知らねえ!』という勢いをそのままに、それでいてストーリー展開を現代のネット小説に落とし込んだ、良い意味での怪作だ。

 どうやら既に他の場所では完結しており、その結末には多くの賛辞が集まっているようで、私としてもとても先が気になる。
 しかし、そこはあえてこちらの更新を待ち、かつて掲示板でF5キーを押しながら更新を待っていたあの時の気分に浸ろうと思う。

 続きが大いに楽しみな作品、オススメです!