異世界ドーーーーーーーン!!!!!!!!!
千鳥 涼介
異世界ドーーーーーーーン!
トラックバーーーーーーン!
俺こと
「あーもう死にてえー」
その時横からトラックがバーーーーン! 俺即死!
ああ、クソみたいな十七年だったなあ……
そんなこと考えてたら光がブゥワアアアアアアア!
「な、なんだこれ!」
「おめでとうございまーーーす!」
なんかエロい格好した金髪の女神が出てきた! やった! チート転生だ!
「転生でーす」
「説明は?」
「あんたどうせ説明書読まないでゲーム始めるでしょ。はいシャランラ」
女神が指先からピカァァァァ!
気づいたら草原。なーーーんもない!
「うわぁ……」
それは、今まで大都会の中で暮らしてきた俺にとって、ほとんど見た事も無い景色だった。地平線の先まで続く草原と、遠くに見える山々は鮮やかな緑で、それは幼少期に一度だけ父に連れられて訪れた以下略!
「なんもねえ!」
「こんにちは」
目の前に爆乳のエルフ! やった! 嫁だーーーーーー!
「こ、こんに……ドュフ……」
だめだ! 陰キャすぎてあいさつもできねえ。死んだ。
「カッコいい!」
「は?」
え、何この女、サイコパス?
「私エルフのヒ・ロイン! あなたは?」
「えっと……あ、あるじ……ひと……ンフッ……ひときみデス」
「ひーちゃん! よろしく!」
初対面であだ名ァ! ド陽キャ!
「あ……ハイ……ンフ……」
俺がそう言った途端ロインちゃんのうしろにでっかいモンスター!
「グゥオオオオオオアアア!!!!」
身体デカい! 牙もでっか! ヤバい! なんかこう……こわい!
「きゃあああ!」
ロインちゃんが俺の後ろに隠れる。お、おっぱ……
その瞬間、俺の手がブゥワアアッと光る! チートだ!
「う、うわあああ!」
俺は光る拳を振り上げてモンスターに突進した。
「ああああああ!」
光るパンチ!
ドーーーーーーーーーーーン!!!!!
「ギャオンヌ」
モンスター爆破!
「や、やったのか……」
「素敵!」
ロインちゃんが俺に抱きつく!
「えっ、あっ、おっふ……」
だめだ。陰キャすぎてこれ以上なにしていいかわかんねえ。死んだ。
「ねえ、ひーちゃん……私の村に来て」
「あ、はい……」
こうして俺は、ロインちゃんと共にエルフの村に行くことになった。
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