厚顔無恥の飴(140字小説)
塩塩塩
厚顔無恥の飴
男の顔は金太郎飴だった。
「嗚呼、何と私は美しいのだろうか」
男はナルシストで鏡を見過ぎた為、顔に鏡ダコが出来たのだ。
それが男の面の皮を厚くし、金太郎飴顔を作り上げていた。
恥ずかしげもなく肥大した男の顔は、しかしどこを切っても甘いマスクとは言い難く、蟻さえ見向きもしないのだった。
厚顔無恥の飴(140字小説) 塩塩塩 @s-d-i-t
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。