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概要
これは可能性と可能性が交じり合う物語である...
きっかけは『異能』を持つ女学生が岩手出身の大正期の宰相暗殺を回避させたことであった。藩閥外の卓越した外交官から受け継いだ巧みな外交と分散した諸機関をまとめ上げる政治力を兼ね備えていた宰相はその女学生を養女に迎え入れる一方で満州の特殊権益問題、日米間の移民を巡る対立、一向に『民本主義』を受け入れない軍のデモクラシー化...彼が穏やかな最期を迎えたころには日本は西欧や北米と肩を並べる大国となっていた。それから80年後の2025年、曾祖母譲りの優秀な頭脳と中性的な美貌を兼ね備えた『常陸香織』は民本党を率いて総選挙に勝利した。勝利宣言のスピーチをし終えた彼女は廊下から戻ってくると何か違和感を感じるようになった...
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