最強の物語構成テンプレート「ブレイク・スナイダー・ビート・シート(BS2)」とは何か?
これまで3回にわたってハリウッド式の脚本メソッドである「三幕構成」について、シド・フィールドの著作を参考にしながら解説してきました。
今回から数回にわたって「三幕構成」理論の応用・発展形ともいえる、いくつかの理論について解説していきたいと思います。
最初に紹介するのは、ブレイク・スナイダーが開発した「ブレイク・スナイダー・ビート・シート(BS2)」です。ここからは、ブレイク・スナイダーの主要著作『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』を参照しながら、「ブレイク・スナイダー・ビート・シート(BS2)」について解説していきたいと思います。
「ブレイク・スナイダー・ビート・シート(BS2)」をひとことで表現するなら「世界最強の物語構成テンプレート」ということになるでしょう。それほどに「ブレイク・スナイダー・ビート・シート(BS2)」は、世界中の物語創作者たちに大きな影響を与えてきました。
シド・フィールドの三幕構成理論では、物語は「発端」「中盤」「結末」の3つのパートで構成されていると考えます。この考え方に基づいて実際に作品を書こうとすると、大きな壁にぶつかることになります。三幕(=3つ)だとそれぞれの幕の間が広すぎて(特に全体の50%を占める「中盤」が)、どう書けばよいのか分からなくなってしまうのです。
ブレイク・スナイダーの言葉を引用してみましょう。
まだシド・フィールドの名前すら知らなかった頃の話だ(もちろん今では、シド・フィールドが映画の構成分析の生みの親だと思っている)。それから彼の著作『映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術』(フィルムアート社刊)を読み、脚本家に本当に役に立つものはこれだ!と感じたのである。
それって、三幕構成のこと?
そう、そのとおりだ。でも、三幕構成だけじゃ充分じゃなかった。だだっ広い海で泳ぐのと同じで、幕と幕の間が広すぎて、途中で迷ってパニックに陥り溺れてしまうのだ。だから迷子にならないよう、途中で目印になるような島が必要だった。その島を与えてくれたのは、ヴィキ・キングの『How to Write a Movie in 21Days(21日間で映画を書く方法)』(いかにも一獲千金的で怪しげなタイトルだが)だった。しかしそれでもまだ〈ミッド・ポイント〉とサブプロットの間には大きな隙間があり、うっかりすると大失敗しかねない恐ろしさがあった。
だから私は、自分独自の構成用テンプレートを作ることにしたのだ。
それまでに見た映画や読んだ脚本術の本を参考に、ブレイク・スナイダー・ビート・シート(BS2)なる独自のテンプレートを作ってみたのである。ひとつの海に15の島を配置するように、1枚の紙(シート)に15のビートを書きだしたのだ。
――『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』
さて、この『SAVE THE CATの法則』は、2010年の日本語版の刊行からすでに10年以上が経過しているのですが、実は売上は年々増加し、今では他の指南書に大差をつけて売上1位だという事実をご存じでしょうか?
フィルムアート社が刊行している多くの脚本術(物語創作術)の中でも、突出した売上を記録しており、まさに物語創作者のバイブルともいうべき一冊となっています。
本書が多くの方に支持されているのは、他の物語創作本に比べて圧倒的にわかりやすく、使えるからです。執筆に必要な知識を提供してくれる本はたくさんありますが、その知識を実際に使えるレベルにまで落とし込んでいる本はなかなかありません。これから紹介する「ブレイク・スナイダー・ビート・シート(BS2)」は、まさに誰でも使える物語構成テンプレートとして、世界中で圧倒的な支持を得ているのです。
また、近年本書の売上が増加している要因として、多くの著名なクリエイター(や編集者)が『SAVE THE CATの法則』を創作に役立つオススメ本として紹介していることも挙げられます。
映画脚本や小説はもちろん、漫画やゲームなどさまざまなジャンルのクリエイターが本書について言及しています。そのうちのいくつかを紹介しましょう。
まずは漫画作品『約束のネバーランド』の原作者、白井カイウさんと担当編集の杉田さんとのやりとりから。
白井:1話は、杉田さんに進めていただいた映画の脚本術の本を読んで、構成・企画が一番面白い見え方を探して、形にしました。
杉田:『ジャンプ』のとある大ヒット作家さんも読んでいると名高い『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』。『ジャンプ』編集部員もみんな読んで勉強しているという、とてもいい本ですね。
白井:すごくわかりやすい本でした。この本で、『約ネバ』の企画は『ダイ・ハード』(映画)と同じ型なんだとわかって。
杉田:描いている物語の型をちゃんと意識するのは大事ですしね。
――『シークレットバイブル 約束のネバーランド0 MYSTIC CODE』(集英社)より
ちなみに、ここで杉田さんが言及している「『ジャンプ』のとある大ヒット作家さん」というのは『NARUTO』の岸本斉史さんではないかと推測されます(2016年に刊行された『ジャンプ流!』の付属DVDで岸本先生の仕事場が映っており、そこにシド・フィールドとブレイク・スナイダーの著作があることが確認できます)。
また「ジャンプSQ.若手作家が聞く「マンガの極意!」内藤泰弘 先生 & 川崎 宙先生」という記事の中で、内藤泰弘さん(代表作『トライガン』など)が『SAVE THE CATの法則』をオススメしています。
内藤:僕が映画の三幕構成を勉強して面白かったのは、どんなバリエーションの作品も、ほとんどが法則に従った型の元に書かれているということ。例えばある同一ジャンルの映画を10本立て続けに観ると、物語の出来事や転機が、大体同じ比率の時間帯で訪れるんですよ。それこそSFでもサスペンスでもホラーでも恋愛ものでも。だから漫画の作り方が分からない新人は、「三幕構成のお話なんていつでも描けるぜ!」と言えるように、一度は型に則って描いてみるといいと思うんです。それに実際描いてみると、型の中でも個性はちゃんと出るものですから。そして本当にいつでもスラスラ書けるようになった場合、ガチで一生食えます(笑)。
川崎:なるほど! 三幕構成も勉強してみます。
内藤:『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』(ブレイク・スナイダー)という解説本がお勧めです。三幕構成をすごく分かりやすく教えてくれるんです。ただ「こんな考え方もあるんだ」みたいに、軽く読んだ方がいいかも。こういうのは迷った時に参考にする、所々に立っている旗程度に考えておくのがいいです。そうしておくと、漫画を描いていて「もう序盤を過ぎたのに、なかなか事件が起こらないなぁ」とか、感覚的に全体構成に注意できるようになります。
――「ジャンプSQ.若手作家が聞く「マンガの極意!」内藤泰弘 先生 & 川崎 宙先生」
※参考URL
https://jumpsq.shueisha.co.jp/contents/manganogokui9/interview1.html
またマンガ投稿サービス「ジャンプルーキー! 」内の編集者ブログでも「少年ジャンプ+」の編集部高橋さんが「【第65回】どうやって勉強すればいい?~映画から学ぼう~」という記事の中で「ストーリーの組み立てかた」の勉強のために映画作品を参考にするとよいこと、そして『SAVE THE CATの法則』がオススメであることを語っています。
※参考URL
https://rookie.shonenjump.com/info/entry/202006_blog
他にも『すずめの戸締まり』『君の名は。』『天気の子』などで知られる、アニメーション監督、新海誠さんが本書のメソッドを使っていることを公言していたり、漫画『チェンソーマン』で本書のオマージュネタ(第102話「セーブザキャット」、第127話「セーブザアサ」)があったり、と近年本書がますます注目を集めています。
世界で最も売れている脚本術といっても過言ではないこの『SAVE THE CATの法則』の最大のウリは、今回紹介する「ブレイク・スナイダー・ビート・シート(BS2)」であることは間違いありませんが、本書の価値はそれだけではありません。他にも
・10のジャンル
・黄金のルール
といったような実践的なテクニックが満載です。
本書全体の内容については本連載の「要点篇」にまとめていますので、ぜひこちらをご覧ください。
※参考URL
『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』の3つの要点
https://kakuyomu.jp/works/1177354055193794270/episodes/16816927861015168343
お待たせいたしました。いよいよ「ブレイク・スナイダー・ビート・シート(BS2)」について解説していきたいと思います。
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【ブレイク・スナイダー・ビート・シート(BS2)】
脚本のタイトル:
ジャンル:
日付:
1 オープニング・イメージ (1):
2 テーマの提示 (5):
3 セットアップ (1~10):
4 きっかけ (12):
5 悩みのとき (12~25):
6 第一ターニング・ポイント (25):
7 サブプロット (30):
8 お楽しみ (30~55):
9 ミッド・ポイント (55):
10 迫り来る悪い奴ら (55~75):
11 すべてを失って (75):
12 心の暗闇 (75~85):
13 第二ターニング・ポイント (85):
14 フィナーレ (85~110):
15 ファイナル・イメージ (110):
※( )のなかの数字は、ビートの起こるページ数を示している
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わかりやすく時系列に整理し、図示すると次のようになります。
シド・フィールドの三幕理論の解説の際にも触れましたが、ハリウッドの世界では脚本のページ数=映画の上映時間として考えます。
また「ビート」という用語について馴染みのない方もいるかもしれません。ビートとは、アメリカの映画業界で使われている用語で「キャラクターあるいは物語の流れを変える、物語中のある1つのイベント」を指します。
いかがでしょうか。物語を15のビートに分解したことで、創作者は迷うことなく(まるでパーツを組み合わせるかのように)物語の構成を組み立てることができます。しかも、それぞれのビートの発生タイミング(=ページ数)まで教えてくれているので、きわめて実用的です。これぞテンプレート、というべき親切設計です。
これまでに何度も登場したシド・フィールドの三幕理論の見取り図と比べてみましょう。
繰り返しになりますが「ブレイク・スナイダー・ビート・シート(BS2)」も三幕構成を下敷きにしているので、シド・フィールドの三幕理論の見取り図と重なる部分があります。シド・フィールドのプロットポイントは、BS2のターニング・ポイントと一致していますし、物語の中心にミッド・ポイントを置くという点も共通しています。
そもそも「迷子にならないよう」に考案された「ブレイク・スナイダー・ビート・シート(略称:BS2)」は、執筆という長い旅路に必要不可欠な「地図」のようなものといえるでしょう。
旅の途中で目印になる道路標識。これがあれば、当てどもなく広い国中(とか執筆中の本)を彷徨わずに進めます。これがあれば、今どこにいるか、いつ終わるのか、そして正しい方向に進んでいるのかすらわからずに、闇雲に進まないで済む! 「SAVE THE CAT!」式ビート・シートは、300〜500ページになるかもしれない目眩がするような執筆作業を、手に負える大きさ、一口サイズに分けてくれるのです。途中にいくつもゴールがあるお陰で、つまらない失敗を犯すことなく、私たちにとって最大の目標にたどりつくことができるのです。そう、読者納得間違いなしの登場人物の変容で迎えるラストページという目標に。
――ジェシカ・ブロディ=著『SAVE THE CATの法則で売れる小説を書く』より
では、それぞれの15のビートはいったい物語上どのような目印として機能するのでしょか? それぞれのビートの役割が『「SAVE THE CATの法則」で書ける 物語創作ワークブック』に簡潔にまとめられているので紹介します。
1.オープニング・イメージ(1%)
テーマの提示やつかみとして印象に残るイメージ、あるいはシーンないし短いシークエンスで、ここで映画全体のトーンが決まってくる。ストーリー内でこのあと変化していくヒーロー(または世界)について、事の〈以前〉を画として見せるために使われることが多い。
2.テーマの提示(5%)
会話の一端から、ストーリーの内容が自然と表現される。テーマ自体は、ほかのキャラクターがヒーローに話すかたちになることもよくあって、ヒーローの根深い欠点や、ヒーローが精神面で変わる必要性が喚起される。
3.セットアップ(1%~10%)
導入として主人公の〈日常生活〉や現状を見せる。主人公の人生に悪影響が出そうな欠点部分をじっくりとあらわにしていく。家庭・仕事・趣味を出しながら主人公の身近な世界を描写した上で、その人生に登場する主要人物たちを紹介する。
4.きっかけ(10%)
ヒーローに人生の変わる瞬間が現れて、ストーリーが動き出すきっかけになる。ここでまず背中を押されて、ストーリーというジェットコースターに乗り込むことに。
5.悩みのとき(10%~20%)
きっかけに対する反応として、たいていは問いのかたちで示される(「本当にこんな危険な冒険へ旅立たないといけないのか?」)。疑問や否定、逃げや準備が繰り返されることも。これから始まろうという大きな旅は、人生を一変させるほどの重みがあるのだと知らしめ、その新しい世界には軽々しくは入れないのだということを予感させる。
6.第1ターニング・ポイント/第2幕へ(20%)
ヒーローは行動を起こす決心をして、目標達成のため渦中に飛び込んだ上で、新たな世界に乗り込んだり、新しい考え方を選択したりする。後戻りのきかない決断で、かつての日常世界と新たな世界を隔てるものだ。
7.サブプロット/Bストーリー(20%)
複数シーンのビートテーマに関連した副筋の物語が開始される。愛や友情、師弟関係について語られることが多い。
8.お楽しみ(20%~50%)
ヒーローが新しい世界に入る。このビートでは、前提プレミス[作品の示すお約束]で予告されたことが実現される。〈そうそう、こういう映画を見に来たんだよ〉といういちばん美味しい部分が示されるストーリー内でも大きなセクションだ。ここのシーンやシークエンスが映画の予告編や、TV 番組終わりの〈近日公開〉と付された紹介映像で使われたりする。
9.ミッドポイント(50%)
ストーリー中盤で、〈お楽しみ〉の盛り上がるところ。このビートはたいてい偽りの勝利か偽りの敗北となる。ミッドポイントではヒーローの危機感が高まって、その勝利や生存に意識が集中するようになる。ここでチクタク時計[時間制限の概念]が持ち込まれて、緊張感と緊迫感を高めることも多い。
10.迫りくる悪いやつら(50%~75%)
危機感がどんどん強まって、緊張感も増してくる。言葉の通り、実際の悪者たちが近くに迫ってくることもあれば、いわゆる心の内面にいる悪者がさらなる問題を引き起こすこともある。
11.すべてを失って(75%)
ヒーローの最も恐れていた瞬間が実際に起こる。まさかヒーローが負けてしまうのか、とそこで思わされる。ここには死の香りが漂っていることが多く、誰かが命を落としたり、真に迫った死の気配が感じられたりする。ここはヒーローにとってどん底の瞬間だ。
12.心の暗闇(75%~80%)
〈すべてを失って〉を受けて、ヒーローは悲哀の淵に沈み、失ったものを嘆くとともに、今やストーリー開始以前よりも事態が悪化していると後悔している。ここはすべてを再検討する機会で、そのおかげで有意義な学びが、変化していく過程で得られることになる。
13.第2ターニング・ポイント/第3幕へ(80%)
新たな情報が発見されて、第2幕で生じた全問題の解決のためになすべきことを、ヒーローが悟る。
14.フィナーレ(80%~99%)
まさに大詰めで、第2幕で苦闘の末に得た教訓を本当に自分のものにしたのだとヒーローが見せつけるところだ。探求の旅は勝利に終わり、ドラゴンを倒して霧が晴れたときには、ヒーローは変化している。その欠点は克服されて、さらに世界は以前よりもよい場所となる。
15.ファイナル・イメージ(100%)
ヒーローと世界の〈事が終わったあとの写真〉。オープニング・イメージの鏡写し。世界とヒーローがどこまで変化したのかを見せる。
さて、いかがだったでしょうか。
より詳しい解説は『SAVE THE CATの法則』でご確認ください。また『「SAVE THE CATの法則」で書ける 物語創作ワークブック』は、書き込み式のワークブックとなっており、設問に答えていくだけでビートシートが完成するという優れものです。ぜひご活用ください。
『SAVE THE CATの法則』のメソッドを小説用にアレンジし直した『SAVE THE CATの法則で売れる小説を書く』という本もあります。こちらを読めば、『SAVE THE CATの法則』のメソッドが小説にも適応可能であることが分かっていただけると思います。
最後にその『SAVE THE CATの法則で売れる小説を書く』から、テンプレートを使うことへの否定的な意見に対する反論を紹介して終わりにしましょう。
「SAVE THE CAT!」の法則について説明していると、いつもちょうどここらへんで、あの忌々しいアレについて文句を言い出す人がいるのが、お約束です。
アレ、そう「方程式」です。
「SAVE THE CAT!」の法則に倣って書くと、方程式で解いたみたいな、公式みたいにありきたりで通り一遍の小説になってしまうのではないか、と心配をする小説家はたくさんいます。
テンプレの真似なんかしたら、書くという芸術の邪魔になってしまうかも。創作の選択肢が限定されてしまうかも。そういう恐れと心配。
はい、そんな恐れの芽は、今のうちにすっぱりと摘んでおきましょう。
ブレイク・スナイダーがほとんどすべての映画の中に見出した類型を、私もほとんどすべての小説の中に見つけましたが、それは方程式ではないのです。じゃあ何かというと、さっきも言ったとおり、物語の中に潜む暗号なのです。
素晴らしい物語を素晴らしく機能させるための、秘伝のタレ。
私たちが、ある順番で語られる何らかの物語の要素に強く反応してしまうのは、きっと遺伝子の奥深くに潜む何かの力に操られているから。洞窟に壁画を描いた昔から、火を囲んで語り部が話を聞かせた遠い祖先の時代から、同じ要素に反応してきた私たち。「SAVE THE CAT!」の法則というのは、この暗号を特定してシンプルにまとめた、物語を巧みに紡ぐために必要な設計図にすぎません。これがあれば、私たち小説家が何かを書く度にいちいち車輪を再発明するところから始めないで済むのです。車輪は昔から使われているわけだから。
つい一昨日発行されたような新しいものから18世紀の古典に至るまで、古今東西の小説を分析しましたが、ほぼすべての作品に対して同じ類型をあてはめられることがわかりました。どの作品も、「SAVE THECAT!」式で分析可能なのです。
これを方程式とかテンプレと呼びたいなら、それでも結構。覚えておいて欲しいのは、チャールズ・ディケンズも、ジェイン・オースティンも、ジョン・スタインベックも、スティーヴン・キングも、ノラ・ロバーツも、マーク・トウェインも、マイクル・クライトンも、アガサ・クリスティーも使った方程式だということ。
方程式だろうが何だろうが、大事なのはこれが効くということ。
――『SAVE THE CATの法則で売れる小説を書く』より
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