『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』の3つの要点
この「要点編」では、これまでトピックごとに部分的に引用・紹介してきたフィルムアート社の創作系書籍を一冊ずつ、押さえておきたい「3つの要点」にフォーカスして改めて紹介していきます。
今回紹介するのはこちら。
書名:SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術
著者:ブレイク・スナイダー
2010年10月22日|A5判|264頁|本体2,200円+税|ISBN 978-4-8459-1056-4
本書を読み解くキーワード:三幕構成、ビートシート、キャラクター、ログライン、ジャンル、ボード
レベル:初心者 ★☆☆☆☆ 上級者
『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』は、フィルムアート社の数ある創作系書籍の中でもダントツの売上を誇る超定番書です。「どの本から読めばいいかわからない」という初学者の方には、迷わず本書をオススメします。
物語創作の基本をしっかりと押さえているだけでなく、文章も平易(著者の軽妙な語り口)で、そして何より「すぐに使える」テクニックやツールが満載です。
『SAVE THE CATの法則』というキャッチーなタイトルが目を惹く本書ですが、タイトルだけでは本書の全貌を把握することはできません。
「SAVE THE CAT(=危機一髪、猫を救え)」とは、物語の冒頭で、主人公がピンチに陥っている(例えば高いところから落ちそうな)猫を救出するシーンを描くことで、「観客が最初から主人公が置かれた状況に〈共感〉できるようにする」テクニックです。「SAVE THE CAT」は、本書を特徴づける重要なテクニックであることには違いないのですが、あくまで本書で紹介されている8つの「脚本を動かす黄金のルール」のうちのひとつであり、その「脚本を動かす黄金のルール」でさえも、本書を構成するごく一部(全体の約10%)に過ぎません。
ということで『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』の本当の価値をしっかりとお伝えすべく、本書の要点を3つのポイントにまとめました。
■三幕構成を応用した最強の構成用テンプレート「ブレイク・スナイダー・ビート・シート(=BS2)」
『SAVE THE CATの法則』は、なぜ世界的ベストセラーとなり、ハリウッドの脚本業界に多大な影響を与えることができたのでしょうか。その答えは、最強の物語構成用テンプレートと称される「ブレイク・スナイダー・ビート・シート(=BS2)」にあります。
物語構成用のテンプレートとしては、日本では「起承転結」や「序破急」などが有名ですが、シド・フィールドが著書『映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと シド・フィールドの脚本術』で体系化した三幕構成理論は、ハリウッドの脚本構成メソッドとして発展し、いまでは映画だけではなく、小説やゲームシナリオ、果てはビジネスシーンなど、あらゆる物語の「型」として使われています。
三幕構成とは、物語を第一幕(発端)、第二幕(中盤)、第三幕(結末)の三幕で構成するというメソッドです。それぞれの幕は「状況設定」「葛藤」「解決」に対応しており、幕の間は「物語の転換点(=プロットポイント)」で接続されます。
三幕理論によれば、あらゆる映画のストーリーは三幕で構成されているということになる。第一幕は序盤、第二幕は中盤、第三幕は終盤だ。第一幕はおよそ30ページ、第三幕も30ページほど、そして第二幕はだいたい60ページ。また、この三幕構成のストーリーには、2〜3個の「プロット・ポイント」(何を意味するものであれ)がなければならないとされている。
――ジョン・トゥルービー『ストーリーの解剖学 ハリウッドNo.1スクリプトドクターの脚本講座』
その三幕構成理論には、実はあるひとつの問題点がある、と『SAVE THE CATの法則』の著者ブレイク・スナイダーは指摘しています。本書から引用しましょう。
構成いかんによって、熟練した技、忍耐力のいる作業、魔法のようなストーリーテリングが本当に生きるかどうかが決まる。だから構成の仕方は、絶対に習得しなければならないテクニックなのである。
私が構成というものを知ったのは、かなり後になってからだった。しかもそうとう困った状況になってやっと、その存在を知ったのだ。まだ脚本家として駆けだしの頃、私は書いた脚本を売るために次から次へとミーティングに出かけていった。映画会社のお偉方相手に自分のアイデアを売り込むのだが、コンセプトや〈クールな〉シーンの説明がひと通り終わると、それ以上何を話せばいいのかいつも言葉に詰まった。今でも忘れないが、初めて脚本を依頼されたとき、映画会社の重役に〈ターニング・ポイント〉はどうなってる? と聞かれた。いったいこの優しげなおじさんは何のことを言っているんだろう? 正直、まったくわからなかった。まだシド・フィールドの名前すら知らなかった頃の話だ(もちろん今では、シド・フィールドが映画の構成分析の生みの親だと思っている)。それから彼の著作『映画を書くためにあなたがしなくてはならないことシド・フィールドの脚本術』(フィルムアート社刊)を読み、脚本家に本当に役に立つものはこれだ!と感じたのである。
それって、三幕構成のこと? そう、そのとおりだ。
でも、三幕構成だけじゃ充分じゃなかった。だだっ広い海で泳ぐのと同じで、幕と幕の間が広すぎて、途中で迷ってパニックに陥り溺れてしまうのだ。だから迷子にならないよう、途中で目印になるような島が必要だった。
――ブレイク・スナイダー『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』
三幕構成理論では物語は3つの幕で構成されていると考えます。しかし、それでは物語全体をそれぞれ第一幕(25%)、第二幕(50%)、第三幕(25%)に3分割したに過ぎません。したがって実際に物語を作ろうとすると「幕と幕の間が広すぎて」どうしていいのか分からなくなってしまうのです。
本当に「使える」テンプレートにするためには、物語の構成をさらに細かく分割する必要があります。そこで誕生したのが、「3」幕ではなく「15」のビートで物語の構成を考える「ブレイク・スナイダー・ビート・シート(=BS2)」です。
【ブレイク・スナイダー・ビート・シート(BS2)】
脚本のタイトル:
ジャンル:
日付:
1 オープニング・イメージ (1):
2 テーマの提示 (5):
3 セットアップ (1~10):
4 きっかけ (12):
5 悩みのとき (12~25):
6 第一ターニング・ポイント (25):
7 サブプロット (30):
8 お楽しみ (30~55):
9 ミッド・ポイント (55):
10 迫り来る悪い奴ら (55~75):
11 すべてを失って (75):
12 心の暗闇 (75~85):
13 第二ターニング・ポイント (85):
14 フィナーレ (85~110):
15 ファイナル・イメージ (110):
※( )のなかの数字は、ビートの起こるページ数を示している
この「ブレイク・スナイダー・ビート・シート(=BS2)」の画期的な点は、それぞれの15のビートが物語全体に対して「どれくらいの分量を占めるのか」、そして「何を描けばよいのか」を具体的に示しているところです。
また、「ブレイク・スナイダー・ビート・シート(=BS2)」は、三幕構成理論を発展させる形で考えられているため、上で示した「三幕構成の見取り図」とも重ね合わせることができます。
それぞれの15個のビートで描くべき出来事については、ぜひ本書をご一読いただくとして(ためし読みとして一部無料公開)、「ブレイク・スナイダー・ビート・シート(=BS2)」が「最強の物語構成用テンプレート」と呼ばれる理由がわかっていただけたでしょうか。
ためし読み:http://www.kaminotane.com/2020/02/28/8905/
「起承転結」や「序破急」ではうまく物語が構成できないという方はぜひ、この「ブレイク・スナイダー・ビート・シート(=BS2)」を使ってみてください。また、実際の映画や小説作品を「ブレイク・スナイダー・ビート・シート(=BS2)」で分析してみると、物語の構成についての理解が深まるはずです。
■あらゆるストーリーを網羅する「10のジャンル」
『SAVE THE CATの法則』の要点2つ目は「10のジャンル」です。著者ブレイク・スナイダーは、物語の「型」に注目することで、あらゆる物語を「10のジャンル」に分類できると述べました。
私はジン・ラミー[二人用のカードゲーム]みたいに、ジャンルを10種類に絞った。そこに毎年公開される映画を分類して例を増やしている。実は今までに作られた映画すべて、この10種類のジャンルに分類できると思っているのだ。もちろん君たちが独自のジャンルを作って足してくれてもいい。たぶんその必要はないと思うけどね。そしてもう一つ注意。ここではいわゆるありきたりのジャンル分けはしていない。たとえば、ロマンティック・コメディー、叙事詩、伝記物といった分け方ではない。そういう分類の仕方では、ストーリーの本質を押さえていないから。肝心なのはストーリーの本質を踏まえた上での分類なのである。
――ブレイク・スナイダー『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』
すべての物語(映画)が、例外なく10種類のジャンルのいずれかに分類でき、しかもそのジャンル区分は、一般的にイメージするような典型的なジャンル区分(例えば「コメディ」「ホラー」「ファンタジー」など)ではない、というところが、本書の提唱する「10のジャンル」の画期的な点です。
「コメディ」「ホラー」「ファンタジー」という表層的な区分ではなく、ストーリーの本質を踏まえて区分することによって、『シンドラーのリスト』と『ダイ・ハード』が同じ「難題に直面した平凡な奴」というジャンルであることが分かります。つまり『シンドラーのリスト』も『ダイ・ハード』も同じ物語の構造=「型」を持っているのです。
では「難題に直面した平凡な奴」ジャンルは、どのような「型」をもっているのでしょうか。本文から引用してみましょう。
このジャンルの定義はこうだ。〈どこにでもいそうな奴が、とんでもない状況に巻き込まれる〉。つまり、自分に起こりうると観客が思うストーリーの一つなのだ。観客はたいてい自分が普通の人間だと思っている。だから同じように普通の人間である主人公がそんな状況に追い込まれると、ついつい同情してしまう。〈何でもない平凡なある日〉が、いきなり〈とんでもない一日〉になってしまうのだ。になってしまうのだ。たとえば、妻の勤める会社がポニーテール頭のテロリストにビルごと乗っ取られる(『ダイ・ハード』)とか、ナチスが来ていきなりユダヤ人の従業員を連れていく(『シンドラーのリスト』)とか、未来からロボット(訛りまである!)がやってきて、お前と息子を殺しに来たと言う(『ターミネーター』、84)とか、自分の乗っている客船が氷山にぶつかって沈み始めるが、救命ボートの数が足りない(『タイタニック』)などなど……。
なんという難題だ。
普通の人間だったら、どう対処するだろう?
《家のなかのモンスター》と同じように、このジャンルも二つの単純な要素で成り立っている。一つは、主人公が観客と同じ普通の人間だということ。もう一つは、そんな普通の人間が勇気を振り絞って、解決しなければならない問題に直面したということ。この単純な二つの要素を組み合わせると、ミスマッチな状況が生まれ、しかも主人公が平凡であればあるほど、問題は大きく見えてくる。
(中略)
この手のストーリーをうまく展開展開するには、とにかく大問題と悪い奴が必要だ。しかも悪者が悪ければ悪いほど、主人公の行動は素晴らしく、勇気あるものに見える。だから悪い奴はできるだけ徹底的に悪くする──どんなときも! これは鉄則だ。主人公は自らの個性や知力を駆使して、何倍も強力な敵に立ち向かい勝利するから、感動が生まれるのだ。
――ブレイク・スナイダー『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』
物語の「型」に注目することで、従来のジャンル区分では別モノだと考えられていた作品の共通点に気づくことができます。漫画作品『約束のネバーランド』の原作者、白井カイウさんと担当編集の杉田さんとのやりとりをご紹介しましょう。
白井:1話は、杉田さんに進めていただいた映画の脚本術の本を読んで、構成・企画が一番面白い見え方を探して、形にしました。
杉田:『ジャンプ』のとある大ヒット作家さんも読んでいると名高い『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』。『ジャンプ』編集部員もみんな読んで勉強しているという、とてもいい本ですね。
白井:すごくわかりやすい本でした。この本で、『約ネバ』の企画は『ダイ・ハード』(映画)と同じ型なんだとわかって。
杉田:描いている物語の型をちゃんと意識するのは大事ですしね。
――『シークレットバイブル 約束のネバーランド0 MYSTIC CODE』(集英社)より
物語の「型」に注目した『SAVE THE CATの法則』オリジナルの「10のジャンル」は次のとおりです。
【10のジャンル】
・家のなかのモンスター
・金の羊毛
・魔法のランプ
・難題に直面した平凡な奴
・人生の節目
・バディとの友情
・なぜやったのか?
・バカの勝利
・組織のなかで
・スーパーヒーロー
それぞれのジャンルにはどのような作品があり、どのような「型」をもっているのか、についてはぜひ本書をご一読ください。
つまり私が言いたいのは、こういったひな形はとても便利で役に立つということ。なぜならいつの時代にも、どんな状況にも適応するストーリーテリングの原則にきちんと従っているからだ。だからまずはそれぞれのひな形を研究し、ストーリーを構成する歯車がどう組み合わさり、どう機能しているかをよく考えてみるといい。そのうえで、脚本を書いているうち、自分でもこれってパクリじゃない? と思ったら──パクるのをやめなさい。これってお決まりのパターンじゃない? と感じたら──ひねりを加えなさい。こういうやり方よくあるなあと思ったら──たぶんそのとおりだから、新しい方法を考えるべきだ。でもまずは、お決まりのパターンを使いたくなる理由と利点をきちんと理解しておこう。パターンやルールが生まれるのには、それ相応の理由があるのだから。
――ブレイク・スナイダー『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』
■完璧な「ボード」の作り方
『SAVE THE CATの法則』の要点3つ目は、完璧な「ボード」の作り方です。
ボードは、実際に書き始める前に自分の物語の構成を〈目で見てみる〉ためのツールです。シーン、ストーリーの軌道、アイデア、セリフ、ストーリーのテンポなどをこのボード上で動かしながら試行錯誤し、うまく行くかどうかを確認します。
ボードの種類や材質については特に指定があるわけではないので、好みのサイズで選ぶのがよいでしょう(例えば、壁掛け式のホワイトボードやコルクボードなど)。部屋の壁をボードに見立てて、それをマスキングテープで区切るというやり方がありますが、それだと持ち運びや取り外しができないのであまりオススメはできません。
使い勝手の良さそうなボードを買ったら、まずは壁にかけて眺めてみる。もちろん何も書いてない、でしょ? そうしたらまず、長めのマスキングテープを水平に三本貼り、細長い四つの長方形を作る。俺は大胆にやるぜって言うんだったら、ボードにいきなり油性フェルトペンで書いてもいい。どちらにしても出来あがりはこんな感じになる。
一列目は第一幕(1ページから25ページまで)。二列目は第二幕の前半からミッド・ポイントまで(25ページから55ページまで)。三列目はミッド・ポイントから第三幕への第二ターニング・ポイントまで(55ページから85ページまで)。四列目は第三幕から映画のファイナル・イメージまで(85ページから110ページまで)。
――ブレイク・スナイダー『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』
前述のとおり、「ブレイク・スナイダー・ビート・シート(=BS2)」も三幕構成理論をベースにしています。まずは、ボードを三幕(二幕目はミッドポイントで前後に分かれる)に分割します。そして、それぞれの幕にカード(=シーン)を並べていくのです。
カードの枚数は最終的には1列につき10枚(全体で40枚)になるのが適正であるとしていますが、スタート時点では、あまりカードの数にこだわらず自由に並べてみましょう。自分の書きたかったシーンや好きなシーンをカードに記入し、ボードに配置するとこうなります。
三幕構成理論に従えば、それぞれの列の適正な分量は全体の25%ずつと決まっています。実際にカードを配置してみると、カードの枚数が足りなかったり多すぎたりすることに気づくはずです。ボードを使うメリットは、このように自分の物語の構成を〈目で見てみる〉ことができる点にあります。もし、カードが多すぎた場合は、複数のカードを一枚にまとめられないか、もしくはすべて削除できないか考えてみましょう。
それぞれの列の終わりのカードは必ずストーリーのターニングポイントとなるシーンが配置されます。「ブレイク・スナイダー・ビート・シート(=BS2)」では、下記のポイントが該当します。
1列目の終わり:第1ターニング・ポイント
2列目の終わり:ミッド・ポイント
3列目の終わり:第2ターニング・ポイント
幸い「ブレイク・スナイダー・ビート・シート(=BS2)」では、どの幕にどういう内容を描けばよいのかがあらかじめ分かっていますので、40枚のカードを埋める作業はさほど難しくないはずです。
書き始めて迷子になったり、どこに行けばいいかわからなくなったら、ボードを見直そう。そうすればすぐに正しい軌道に戻れる。脚本を書く際の最悪の事態とは、最後まで書き終わらないことだ。当たり前のことだが、書きかけのきかけの脚本なんて売れるわけがない。でもあらかじめボードで準備をしておけば、書き終わらなかったなんてことは絶対にないのである。
――ブレイク・スナイダー『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』
さて、ここでは『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』を3つの要点で解説してきました。本書は他にも「最高のログラインの作り方」や本書のタイトルにもなっている「SAVE THE CAT」を含む、8つの「脚本を動かす黄金のルール」など、使えるテクニックが満載です。ぜひ、この機会にご一読ください。
【目次】
序文
イントロダクション
Chapter 1 どんな映画なの?
最高のログライン/皮肉はあるか?/イメージの広がり/観客と製作費/パンチの効いたタイトル/ログラインを試してみる/テスト・マーケティングはこんな感じ/ハイ・コンセプトの死/まとめ/練習問題
Chapter 2 同じものだけど、ちがった奴をくれ!
どんな映画に……一番似ている?/家のなかのモンスター/緊張感はどこにあるんだ?/金の羊毛/魔法のランプ/難題に直面した平凡な奴/人生の節目/バディとの友情/なぜやったのか?/バカの勝利/組織のなかで/スーパーヒーロー/ハリウッドの、ずるい秘密/まとめ/練習問題
Chapter 3 ストーリーの主人公は…
ストーリーの主人公は誰か?/ログラインを膨らまそう/原始的な動機はあるか?/主人公の配役/俳優の典型的な役柄/特殊なケース/あくまでもログラインに忠実に/まとめ/練習問題
Chapter 4 さあ、分解だ!
構成、構成、構成……/オープニング・イメージ(1)/テーマの提示(5)/セットアップ(1~10)/きっかけ(12)/悩みのとき(12~25)/第一ターニング・ポイント(25) /サブプロット(Bストーリー)(30)/お楽しみ(30~55)/ミッド・ポイント(55)/迫り来る悪い奴ら(55~75)/すべてを失って(75)/心の暗闇(75~85)/第二ターニング・ポイント(85)/フィナーレ(85~110)/ファイナル・イメージ(110)/まとめ/練習問題
Chapter 5 完璧なボードを作る
ボードのマスター/最初のカードは……/重要なターニング・ポイント/カードの書きすぎとブラックホール/どうしても軽めになっちゃう第三幕/色分け/余分なカードを削る/+/-と〉〈/旅立ちのとき……/章の最後に/私の最終兵器/まとめ/練習問題
Chapter 6 脚本を動かす黄金のルール
SAVE THE CAT!/《危機一髪 猫を救え!》なのだ。/プールで泳ぐローマ教皇/魔法は一回だけ/パイプの置きすぎ /黒人の獣医(別名:マジパン多すぎ)/氷山、遠すぎ!/変化の軌道/マスコミは立ち入り禁止!/まとめ/練習問題
Chapter 7 この映画のどこがまずいのか?
主導権を握るのは主人公だ/セリフでプロットを語っていないか?/悪い奴はひたすら悪く/回転、回転、回転/カラフルな感情のジェットコースター/「やあ、元気?」「うん、元気だよ」/一歩戻って/松葉杖と眼帯/原始人でもわかるか?/まとめ/練習問題
Chapter 8 最後のフェード・イン
野望VS運命/下準備/神経を擦り減らす/最初のコンタクト/ネットワーク作り/逆にやってはいけないこと……。/プレゼンの成功例/失敗例なるようにしかならない
用語解説
訳者あとがき
【お知らせ】
物語やキャラクター創作に役立つ本
https://www.filmart.co.jp/pickup/25107/
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