アリスと天使とチェーンソー
田中ざくれろ
第1話
ぬばたまの闇。漆黒ではない。漆黒とは艶のある黒色。だから光のない影に塗りつぶされたこの空間はぬばたまの闇。
もう何十年も光に照らされた事のない古城の湿った地下通路の暗黒を、携帯水銀灯の眩い光線が削っていく。
石床の通廊を靴音が響く。
美少女は先を急ぐ。
どうせ、ここへの隠し扉はすぐに見つかる。目的の場所まで出来る限り走るのだ。
アリスは走る。
迷路の様な地下通路の正しい道順は、幼い頃から子守歌として両親に教え込まれていた。
走り続ける。一二歳のアリスは、水銀灯を振り回す勢いのまま、細い手足を振り回した。
豪奢なフリルの黒いドレスが重い。宝石で飾られた靴はこういう時には運動の邪魔になる。
水銀灯を握るのと逆の左手には金鎖の懐中時計が握られている。ねじを巻いてないのにもう何十年も止まった事のない時計。今や両親の唯一の形見となったそれは精確に時を刻んでいる。
荒い息で湿って淀んだ空気の中を走る。
暗黒の通廊はやがて固く閉じられた銅色の扉に行きついた。
アリスは早い息をしながら水銀灯で、自分の懐中時計の裏側に刻まれた図形と、緑青をふいた銅の扉表面の紋様を見比べた。
翼を広げた女性の天使。
アリスは携帯水銀灯を床に置いた。赤銅の扉の掌の形をしたくぼみに右手を当て、押す。
重厚な音と重さとは裏腹に、扉はあっけなく開いた。
広い岩室。
水銀灯を手に中に入ると、中央に天井まで伸びる金色の太い柱があるのに気づいた。
柱には、アリスの頭より高い位置に美しい裸の女性像が彫刻されていた。
否。その船首像の様な黄金の女性彫刻は彫られているのではない。
張りついているのだ。下半身が柱に浮き彫りとなり、背の翼は閉じられた形で。
その像の双乳の狭間を照明で照らす。窪みがある。懐中時計と同じ大きさだ。
アリスはつま先立ち、手を精一杯伸ばして、その窪みに懐中時計をはめようとする。
『この城に何者かからの危機が迫った時には地下の天使像にこの時計を収めるのです……』
脳裏に母の言葉が思い出された。
収まった。秒針のない時計は窪みにはまって深く沈んだ。
アリスは後ずさった。
この天使像が動き出そうとしている。
突然、この岩室の高い天井が明るく輝いた。アリスの影が足元に小さくなる。
天使像の上半身は光を反射した。息をした。おとがいが伸び、伏せられていた天使像の麗しい顔が持ち上がる。さらさらと金属の音がする長い金髪。その手は腰の位置まで柱に埋まっていた下半身を一気に引き剥がした。
生きている。アリスは驚いたが逃げなかった。
大きな翼が金色の背で広がった。
肢体を空中で翻し、形のいい脚が石の床に降り立つ、冷たい足音。
「……何年、いや何十年ぶりでしょうか。時間を奪われていたわたくしに新しい時間をくれたのは誰でしょうか」
黄金の天使像は開かれた眼の瞳までが黄金色だった。
『でも気をつけなさい』震えて見つめるアリスの脳裏に母の言葉が再び思い出された。『その天使は危険です。もし、彼女があなたに従わないようであれば、その時はあなたの正体を明かすのです……』
「新しい時間をくれたのはあなたでございますか」麗しいラインの黄金の顔がアリスを見つめ、高飛車な声を放つ。胸元に埋まった懐中時計が時を刻んでいる。
『そうしなければ、あなたは殺されます……』
「まだまだ子供ですわね。……高位の僧でもなければわたくしは従いません。尤もこの機械仕掛けの大天使ブッコロディーを従わせるような高位の僧などもういるわけありませんが」ブッコロディーと名乗る黄金の天使は、柱に手をかけ、浮彫の彫刻に埋まっていた巨大なチェーンソーを引き出した。両手で支える、その姿態に似合わないほどの巨大な凶器。白く熱い霧を吐き、高級蒸気自動車のエンジンに似た金切り音を立てて、その刃列が回り始めた。「何せ、そんな異教の僧共は昔、わたくしが直直に皆殺しにしてさしあげたのですからね」
『怯えるな、アリス。王族は常に堂堂たれ』
脳裏に父の言葉が蘇った。
書斎にある書架が隠し扉となっているのは定番だろうが、それをやすやすと見破った事に大臣ヴォルコスは自分自身に賞賛を送った。
早速、子飼いの兵隊達と蒸気兵士を連れて、そこからのびる地下通廊に入る。
ぬばたまの闇。蒸気兵士の一体が異形の眼からの強力な照明で地下通廊を照らす。
あっけないほど暗黒が大きく削り取られ、石で構成された秘密はまるで白日の下に照らされた如くになる。複雑に通廊が入り組んだ奥深くまで光が潜りこみ、黒い闇を明灰色の通廊に変えていた。
「これでも迷路のつもりですか」どっしりとした脂肪の塊であるヴォルコスは紫とピンクが組み合わさった、いかにも金がかかっていそうな服装。湿度の高い空気の中、絹のハンカチで頬をパタパタと扇ぐ。
階段を降りる。彼らはアリスを探して、いや石床に積もった埃に新しく刻印された小さな足跡を追って、地下通路へと入った。足跡を追えば、王族の生き残りの元へ導いてくれる道理だった。
前方と大臣の背後を守りつつ、完全武装の者達は、自分達がたった今行ってきた血生臭い仕事の匂いを隠さず、眩しく照らされた地下通廊を窮屈そうに追った。
「このわたくしの心臓たる時計を持っていたという事は、あなたは王族の人間ですわね」機械仕掛けの大天使ブッコロディーは駆動させたチェーンソーを大きく振りかぶった。「わたくしを元の機械世界から喚起し、大蒸気文明の根幹を伝授させながら、異教という理由で聖戦の末に遂にはこの地下に封印した勝手なこの世界の人間、ましてや王族を一人でもこのわたくしが生かして帰すと思っているのなら、甘くて甘すぎて上質糖を吐きそうでございますわ」
「待って下さい」アリスは水銀灯を床に落として、精一杯前に突き出した両掌で彼女を制止した。「あなたを復活させたのは理由があるのです」
大凶器を振りかぶったまま、黄金の天使の動きが止まった。「バラバラになって即死する前にわたくしに聞かせたい事があるというのなら、聞いてあげてもいいですわ。わたくしはこう見えても寛大でございますもの」
「助けてほしいのです、偉大なる大天使ブッコロディー様。……私の誕生日パーティのこの夜、大臣ヴォルコスがクーデターを起こしました。王、女王……私の父も母も、居並んでいた王族も賓客も皆、ヴォルコスの配下となった兵士達の手によって殺されました。残ったのは地下に逃げた私だけです。機会があるにつれ、強権を発動しようとしていた大臣ヴォルコスは王族の血を根絶やしにしてこの国に独裁を布くつもりです。外国との戦争も起こすでしょう。ブッコロディー様、どうか、あなた様の力でヴォルコスの軍を倒して下さい。この国の平和を、安定を……そして、この私の復讐を……」
「興味深い話ですわね」ブッコロディーはチェーンソーを駆動させたまま、下ろした。「あなたの名前は?」
「アリス」
「アリス。面白くない名前ですわね。あなたの気持ちは解りますわ」ブッコロディーはアリスのティアラを飾った黒髪から黒いドレスのスカート、宝石で飾られた靴先までも素早く一瞥した。ふふん、と高貴な鼻で笑う。「美少女ね、アリス。でも、やっぱり面白くないですわ。殺戮をしろというのならいいでしょう、そのヴォルコスという大臣、そしてその反逆の軍隊、そしてこの国の全ての国民をこの聖剣エクスカリバーの餌食にしてくれますわ。でも一番最初に殺すのはあなたですよ、アリス姫」
黄金の大天使は再び、チェーンソーを振りかぶった。高速で回る刃列が空気を裂く唸りを挙げる。
「待って下さい、私は」
必死に制止しようとする小さな白い手へ、今にも聖剣エクスカリバーことチェーンソーが振り下ろされようとしたこの瞬間。
「いましたね、アリス王子。追いつめましたよ」無遠慮な大勢のブーツの音と共に、脂肪ででっぷり肥えた声がこの玄室の入口から聞こえてきた。「そして、その黄金の天使像は……あなたが伝説の黄金の天使とやらですか。この国を滅ぼしかけたという」
蒸気小銃を構えた兵士達が部屋に侵入し、広く展開する。それに守られる形でヴォルコスが入室し、最後に二人の蒸気兵士が背を屈めて室内に入ってくる。
蒸気兵士。身長が三mに迫る二人の異形は鋲打ちの鉄の肌を持ち、顔の横にある排気口から白い蒸気を吐き出していた。それぞれ形は大きく異なる。素手だ。だが異形がその強さの証しだった。
ブッコロディーは振り下ろそうとしたエクスカリバーを止めた。突然の状況展開を冷静に見守る気になったのだ。
「アリス王子、王族の生き残りは今やあなただけです。投降すれば殺しはせず、牢獄の一角で穏やかに暮らせる事を保証しましょう」ヴォルコスは余裕のある嫌らしい笑みを浮かべた。「尤もその天使の前にあなたの命も風前の灯火の様ですが」
振り返ったアリスの美しい表情は焦燥に彩られた。
緊迫した岩室の空気。
クーデター劇はここに来て、予断を許さぬ終劇寸前のクライマックスを迎えたようだ。
だが一人だけこの展開のムードと違う者がいる。「アリス王子?」獲物をその凶器にかける寸前で手を止めた黄金の天使が心底意外そうな顔を作っている。「アリス姫ではなくて?」
「そうです」ヴォルコスから眼をそらさずアリスは答える。「僕は王子……男です」
「まあ」途端、機械仕掛けの大天使ブッコロディーの表情がとろけた。金属の頬が赤くなり、口端が緩む。「……何で男の子がお姫様の格好をしてるの……?」
「王家では成人するまでは女の格好をする習わしなんです。子供に不幸をもたらす悪魔は性別を特定出来ないと呪いをかけられない、そんな言い伝えがこの国にはあるんです」
「少女の格好をした男の子……」天使の表情の恍惚度が高まってだらしなくなっていく。「アリスって本名?」
「本名です。……成人したら男性名を与えられますが」
「アリスって名前の女装の美少年……」
キタワ~!と惚けた黄金の大天使の唇が小さく呟いた。その設定いただきました~!とも。
このシチュエーションは大天使の金属脳を甘く溶かした様である。
無音で口端からよだれがしたたった。
この時、ヴォルコスが無言で右手を前に振った。
王子に向けられた全兵士の蒸気小銃が一斉に発射された。
不意討ちを卑怯とは思わない冷徹な服従。甲高い金属音が連続する。
蒸気圧によって発射された鉛の高速弾がアリス王子に命中しているはずだった。彼を抱き、覆い隠す様に前方に湾曲したブッコロディーの大きな黄金色の双翼さえなければ。火花と共に弾丸は全て、翼の曲面にに弾き返されていた。
「判断が変わりましたわ」大天使は伏しがちなまつ毛の下の冷酷な黄金眼で、ヴォルコス達を睨めつけた。先ほどとは打って変わったクールな面持ち。「この美少年に手を出したあなた達はわたくしの敵でございます」
「何を言っている、オモチャの天使像が近代兵器にかなうものか。撃て。王子ともども穴だらけにしろ」
ヴォルコスの命令によって兵士達は蒸気小銃の引き金を引いた。
蒸気の白煙を吐きながら小銃は連射モードで弾切れまで撃ちまくった。
アリス王子をかばう翼もブッコロディー本体の肌も火花と共に全ての弾丸を弾き返し続けた。
弾丸の雨が止んだ時、無傷の黄金の大天使が冷たく微笑んでいた。
兵士は全員、慌てて弾倉を交換し、小銃にホースで繋がる小型蒸気ボンベの圧を上げようとする。
チェーンソーが駆動音を高くした。
ブッコロディーの足が素晴らしく速く走った時、エクスカリバーは筆記体を書く様に滑らかなひとつながりの斬線を描き、展開していた全ての兵士達を朱線でつないだ。
全ての兵士の身体が朱線に沿って、分解した。
遅れて大量の血を噴き、脳が、内臓が、手が、足が部品が舞う如く、切り刻まれて玄室の床に散らばった。
傷ついた小型蒸気ボンベが血の海に転がる。
血まみれのチェーンソー。
一瞬で殲滅された兵士達の後方、ヴォルコスは状況理解するまで時間がかかったようだ。
彼は慌てて後ずさった。「バシリスク! スレンダーマン! こいつをやっつけろ!」
蒸気文明の究極到達点の一つである、人間と機械の混合体である蒸気兵士の二人がヴォルコスの前に出て、機械仕掛けの大天使と相対した。蒸気の霧が戦場の空気を蒸し暑くする。
バシリスクの双眼鏡の様な巨大な眼が眩いフラッシュを放った。
浴びた者の背後に影が焼きつくくらい強力な白光。
アリス王子は視力を奪われた。
怪力のバシリスクは、後は動きを止めた者を両手の鉤爪で切り刻むだけでよかった。
「今のが何ですの」
鉤爪は駆動を止めたチェーンソーで受け止められた。
ブッコロディーの顔の前には眼を覆う様に翼の先が重なっていた。反射的に動いて間に合ったというのか。
「のろいでございますね」
チェーンソーが駆動して蒸気兵士の鉤爪を全て斬り飛ばした。
機械的な悲鳴を挙げるバシリスクはエクスカリバーによって縦一文字に切断された。
蒸気と血を噴きながら左右に分かれて倒れる蒸気兵士の陰から、蔓の様に長くのびる物がブッコロディーに襲いかかった。
一八本。多関節の金属の触手だ。
一〇m以上にのびる金属の触手は不意を突いて、黄金の大天使の身体に翼ごと巻きついた。蒸気兵士ならではの怪力。機械仕掛けの天使は身体の自由を奪われ、その身体が宙に持ち上がった。
「スレンダーマン!」
ヴォルコスの呼ばわりに応え、スレンダーマンは排気口より熱い蒸気を噴き続けた。
スレンダーマンの頭部に顔面はなかった。のっぺらぼうだ。触手の群が背面から自分の輪郭を迂回する球にのびる身長三mの細身の蒸気兵士は、自分へと黄金の大天使を近づけていった。
スレンダーマンの顔面が自分から割れる。
観音開きの頭部の内側は高速回転する丸ノコギリだった。
「得意の翼を封じられて何処まで足掻ける? お前もなかなか固い様だが、スレンダーマンのダイヤモンド・コーティングのタングステン・ソーに勝てるかな!? 文明は日日、進歩している。もうお前に基礎を教わっていた頃とは違うんだよ」」
ヴォルコスの声は勝利を確信している。
「殺れ、スレンダーマン!」
ブッコロディーの翼は触手を振りほどけなかった。チェーンソーを握る腕も自由にならない。
かろうじて視力が戻ってきたアリスは、ブッコロディーのピンチを見た。
「ブッコロディー様!」
美少年が自分の名を呼ぶ声は大天使に奮起を与える。
スレンダーマンの丸ノコギリに天使の顔が接触した。
金切り音と共に盛大な火花が散るのを期待していたヴォルコスは現実に裏切られた。
触手を振りほどいた黄金の大天使が、チェーンソーの刃を蒸気兵士の丸ノコギリに当てていたのだ。
スレンダーマンのスピンソーは甲高い不快音と共に一瞬でひしゃげた。
天使が飛び退り、チェーンソーはそのまま、蒸気兵士の胴体を薙いだ。
上半身と下半身に分かれたスレンダーマンは、蒸気と血を噴きながらそれぞれが床に落ちて大きな音を立てて転がった。一八本の金属触手も切断され、力なく床に散らばった。
全ての味方を失ったヴォルコスは逃げようとして腰を抜かした。
「あなたは一番残酷な死に方をする資格があるわね」
そう言い、笑うブッコロディーはヴォルコスに向かって鮮血滴るエクスカリバーをひるがえした。
アリスはそれからを正視出来なかった。
「そのあなたの胸の懐中時計が父母からの誕生日プレゼントでした」
誕生日パーティが惨劇に変わったこの夜。城で一番高い塔の尖り屋根の上で月と星の光を浴びながら、アリス王子と機械仕掛けの大天使ブッコロディーは、あちこちで火を上げている城を見下ろした。
「あの大デブ野郎を殺したのだからクーデターももう終りでございますわね」ここまでアリス王子を運んできたブッコロディーは風に金髪を流しながら、エクスカリバー=チェーンソーを携えて屋根の避雷針の横に立っている。「王家に残された唯一の血。あなたががいれば、王国はまだ復活出来ますわ」
「いえ、私はこの国を捨て、旅に出ようと思ってます」女装のままのアリス王子は夜風にスカートの裾をはためかせる。少年の声には決意があった。しかし哀しそうでもある。「クーデターが未遂に終わって、全兵士と全国民が私一人に再び忠誠を誓ってくれたとしても……いくら悪い大臣に騙されていたとはいえ、自分の父や母、親族達を手にかけた兵士達を赦せそうにありません」
「そう。それも選択でございますね。随分と感情的な決断でございますが」黄金の大天使が横眼でアリスを見つめた。
いっそう強い冷たい風が吹いた。
「……あなたさえよろしければ……いや、絶対にわたくしはあなたの旅に同行させてもらいますわ。この先に危険があれば、わたくしはあなたの為に戦いましょう。……それとその女装は脱がない方がよろしいですわ。とってもよく似合う……ゴホン……ではなくて旅では念には念を入れて身分を隠した方がよろしいと絶対にそう思いますから」
ええ、そうしましょう、とアリスは答え、屋根の上で立ち上がった。
ブッコロディーは背の黄金の翼を大きく広げた。「そういえばあなたのフルネームを聞いていなかったわね。ここは何という王家でございましたっけ」
「ラブエル」女装の美少年は答えた。「アリス・ロイヤル・ラ・ラブエル。今日で私は一二歳になりました」
「一二歳の誕生日おめでとうございます、ラブエル。これはわたくしからあなたへのプレゼント、そして同時にあなたがわたくしに支払うべき今回の報酬でございますわよ」言うなり黄金の大天使はアリスの顔に自分の麗顔を重ねた。金属の味。舌が侵入するディープキス。
アリスは頬を真っ赤にして、慌てて離れた。
「行きますわよ。一三歳に向かって」
天使の胸の内で時計は新しい時を刻み、大翼は少年をいまだ見た事のない旅へと連れ去るべく夜空へはばたいた。チェーンソーと逆の腕に抱えられたアリスは城を見下ろすのをやめ、意志の強い眼で未来を見つめた。
ぬばたまの闇には星の光が散らばっていた。
アリスと天使とチェーンソー 田中ざくれろ @devodevo
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