バリカンと外来種(140字小説)

塩塩塩

バリカンと外来種

向かいに越してきた男は坊主頭だった。

「私は隣町から来た、いわば外来種です。

私の何気ない日々の営みは、この町を脅かすでしょう。

生態系は繊細ですから…」

予言は現実となり、男を除き町から坊主頭が駆逐された。

しかし髪を伸ばした野球部と僧侶達は、とにかく色気づき、町はある種の活気に溢れた。

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バリカンと外来種(140字小説) 塩塩塩 @s-d-i-t

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