愛が天元突破

一人のご令嬢への愛ゆえに、自分への恋愛の芽を容赦なく豪快に刈り取っていく、痛快爽快スカッとラブコメな作品です。

己の欲望に忠実で狂気すら感じるけれど、自分のためじゃなくて全て愛する人の幸せのためにやってるので、可愛らしく微笑ましく笑うのが正解です。たぶん。

序盤はコメディ、中盤から不穏な気配がし始め、終盤は陰鬱雰囲気からの怒涛のラスト。コミック版が序盤のコメディ集約部分で纏まってたので、それ以降から展開し始める濃厚なストーリーは良い意味で驚きました。

テンポ良くコミカルな事はもちろん、生き生きとしたキャラたち、丁寧な心情描写、ストーリー構成がとても良かったです。とても惹き込まれてしまい、一気読みしてしまいました。後半は思わず泣けてしまいましたが、最終回は大円団で最初のイメージに戻してくれて、読後はニッコリスッキリでした。

まだネタはあるとの後書きに、今後も期待してます!
面白い作品に出会えて感謝です。