第6話 12月7日 

 空からは雪がちらちら降ってきた。俺は恭一の小さな体を抱きしめて外に繰り出す。

「雪」とつぶやきながらジャンプスーツにすっぽり身を包んだ恭一はトテトテと歩く。

 中はもこもこに着せられているので歩きずらいのだろうが、夢中になって舞い散る雪を追いかける。

 小さな足跡を追いながらジーンと胸が熱くなった。

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