第4話 吸血鬼? んなわけ、、、
「何者ですか? その牙から推測するに、、、 吸血鬼です?」
「吸血鬼? そんな下等生物と俺を間違えるとかふざけん、、、 ああ、この見てくれに牙なんざ生やしてるから間違えちゃったんだな」
俺は1番偉そうな優しげの男の質問に疑問符を浮かべ、すぐに結論する。
俺の年齢とか一才にも満たないだろうしね、、、
そんな姿で牙が生えてる生物とか生まれた時より鋭い牙を持つ吸血鬼くらい、てか。
「何歳だアンタ、見た目通りって訳じゃないんだろう吸血鬼?」
護衛、と思われる4人、、、
男女半々の女、5人で1番存在感の有る女が聞いてきた。
1番偉そうな奴は美形だけど他は別にパッとしない顔立ちながら過酷ば訓練を乗り越えてる、見るだけで実力主義と分かる構成。
その中で最も際立った魔力と闘気、みたいなもんを纏った女が聞いてきた。
吸血鬼じゃないって言ったとは思うんだけど、、、
まあ良いか。
「俺は吸血鬼じゃねぇし吸血鬼だからってこの見た目で喋れる個体はいねぇよ? 勘違いしてる奴も多いが吸血鬼はオスなら18、メスなら16歳まで人間とたいして変わらない速度で成長するんだぜ? それに、、、」
「なんか気味悪いっすね? 領主さんの息子さんとあまり変わらない見た目の子が流暢に喋ってるのって?」
「失礼ですよベルミュート? ああ、自己紹介を忘れるところでした! どうも済みません、私はこの森も含めた領土の領主ゲルビンと申します。 貴方のことを聞いても?」
男の1人、ベルミュート?を諫めてゲルビンって奴が名乗った。
言葉を遮られたのは腹立つけど、それよりも、、、
誠意を見せられたら誠意で返さなきゃ美学に反するってヤツだよな〜
前に部下の1人が言ってた気するし、、、
でも、なんて言やぁ良いんだ?
う〜む、、、
「そうだな、俺は少し前に捨てられた子供とだけ言っとくよ」
「捨て子、ですか、、、 近年問題になっているんですよね〜 事情あっての事とは言え申し訳ありませんでしたね」
「なんでアンタが謝る? アンタが俺を捨てたのか?」
「いや、私ではないな。 ただ領民の事だ、支配者として謝らせてくれ」
なんかコイツの口調どんどん砕けてきてね?
まあ良いけど。
「ああそうだ、名前だったな。 俺はルシア・フリグラ・ベルゼビュート、暴食の魔王ベルゼブブの元正統後継者だ」
俺は言いながら脳に巡る嫌な思い出を拭ってゲルビンに伝えた。
なんとなくで本名は言わなかったけど、、、
まあ友達の肩書きだし怒られはしねぇよな。
「ベルゼブブ、、、 ああ、魔王でベルゼブブとゆう方は知りませんが暴食とは縁起が良い! きっと良き支配者でいらしたんでしょうね!」
「暴食の名が縁起いいなんて言う奴初めて見たぞ?」
「そうですか? 我が国では暴食といえば『暴飲暴食の絶対神グレイロード』様を指しますので」
「神には似つかわしくねぇ名前に聞こえるが、、、 まあ宗教観は場所で違うしな。 それで? 俺は今後どう扱われるんだ? できれば高待遇だと有難いんだが」
「ああ、話が逸れてしまいましたか、そうですね、、、 希望があれば伺いますよ?」
「まあアンタ等に助けてもらわなきゃ一生クソみたいな生活送らなきゃなんでね、、、 希望って言われてもな〜 そいえばアンタ子供がいるんだっったか?」
「ん? ああ双子がいるね。 それがどうかしたかい?」
「教育係なんてどうだ? こう見えても国語数学物理学、35ヶ国語に魔道学と科学を人並み以上に収めているんだ」
「ふむ、聞き覚えのない学問もありますが、、、 教育係なんて買って出てくれるなら大歓迎ですよ!」
「そうか? なら住み込みでやらせてもらおう」
俺は軽くニヤけると歩を森の外へ向けた5人について森を出た。
詠唱レベルの世界は征服に値しないので育ててから潰そうと思います! カランドウ @tyokomiruku
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