第3話 亡命者、、、?
化け物みたいに不味い苺を食って一時的にとは言え味覚が吹っ飛んでから恐らく3週間、少しこの森での生活にも慣れてきて見つけた小規模な洞窟に生活環境が整い始めていた俺の生活が脅かされようとしていた。
それは少し整っていた生活の合間、勘を取り戻しつつ魔力の許容量を練り上げれる位の余裕が出てきた俺の洞窟に5人の人間が入り込んでいた。
っと言うのも、いつも通りに木の実とかを集めて狩った兎を片手にウキウキしてた俺が洞窟の入り口が見えるところに差し掛かった時、武装した5人の人間が洞窟の中を覗き込んでいたのだ!
いや〜
恥ずかしいよね〜
自分の居住空間とか見られるとなんとなく心に来るものがあるよね、、、
どうしよ?
話しかけた方がいいのかな?
よっし!
行ってみよう!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「洞窟ですか、、、」
「置かれてるのは木の実にキノコ、数匹の解体された小動物、、、」
「こりゃあ熊の巣じゃねぇかい領主さんよ?
「いや、熊にしては食料が少なすぎます。 どうしますか?」
「う〜む、亡命者の隠れ家かも知れない、少し待って話を聞いてみるとしよう」
私は護衛の4人に言うと洞窟の奥へ歩みを進めた。
私の名はゲルビン、ハルク明国ジューラル領主ゲルビン・フーデン・パーパイドだ。
今日はフシカ村とゆう私が収める地域内の村の近くで大きな怪物の影を森で見た、とゆう報告があったから討伐に護衛を共とし赴いている。
と言うのも此処ハルク明国はそう大きな国ではない。
故に難易度の不明な案件などでも動員できる兵の数は限られている、とゆう事で私のような資金力の低い領主は低い難度と思われる場合に護衛を連れて出向く場合も多い。
特に私のような兵士上がりの家柄だと出向いた方が効率的だ、とゆう意見も多く聞かれて久しくない。
それはそうと、私が洞窟の生活感を見て最初に亡命者って単語を思い浮かべたのには理由がある。
と言うのは5年ほど前、隣接するウチの国より少し発展した程度の国と侵略国で戦争が起こった。
それが続いて終戦したのが今から数ヶ月前、負けたのは分かりきっていたのだが予想に違わず隣国のターバイド王国だ。
ターバイド王国は領土の7割と数万の人民、そして主要鉱山とか海に面した街全てと膨大な賠償金を持っていかれて向こう1年も生き残れない状態になっている。
その不景気に耐えれなかった人達が隣国に流れて、一部は私の領土に来ている。
今までに来た人数は確か1260人ほどだったかな?
そんな訳で私の領地も近い冬季に備えての備蓄が急激に消えてたりする。
因みに勝利した侵略国家のマルベル帝国に亡命していった人も多かったそうだけど国境を越えた瞬間に惨殺されたらしい。
酷いとは思わない、私も地位のある人間だからな。
「別に俺、亡命とかしてないぞ?」
「ん? まあ可能性の話だからな」
「そうですね、探す手間が省け、、、 あれ?」
「今誰が喋った⁉︎」
洞窟に踏み入った私達5人は幼少より訓練を積んできた、少なくとも寝込みを襲われたって反撃できる程度の危機察知は鍛えられてきた。
そんな私達故に驚愕は色濃いのだろう、なんの気配もなく現れた二足で君臨する乳離れもしてないだろう赤子の存在に、、、
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