第2話 ヤバい苺を食ってみた
食料探しって何すれば良いんだろうか?
食べ物を探し歩いて数十分、色んな木の身とかキノコは見つけたんだが、、、
正直言って歯の無い口で食える食い物が全く見つからない!
子供とか今世も現世も居ない俺に乳幼児の食い物なんざどう入手すりゃ良いか分かんないしな〜
このままだとガチで餓死を待つだけじゃねぇか、、、
「どうすっかな〜 う〜んむ、歯生やせば良いのか!」
俺は頭の悪い発想に我ながら笑けつつ突き出した指先に複雑な魔法陣を構築した。
今からするのは言った通り歯を生やす。
んで俺自身そんな魔法陣とか使ったことねぇし形も分かんない。
ただし、ソレは魔法陣の作り方を知らない場合の話!
俺はって言うとだてに神はやってない!
って事で俺の専門分野が魔法陣の構築技術な事もあり発想した瞬間に魔法陣が浮かんだ。
コレも経験だよね、作った魔法陣は歯の本数と歯の抗生物質、んで其々の形状と質量に強度を設定してやる。
後は魔力を送ってあげれば少しの痛覚と共に顎の骨を増量しつつ形状を変えて歯を作ってあげる。
口内で歯が畝る違和感と歯茎が破れる痛みに我慢する事5分ちょっと、、、
俺の口には少し歪な形の歯が並び立っていた。
後は歯茎からドバドバ血の出る傷を魔法で治し同時進行で血液増進効果の魔法を心臓と各所の血管に掛けた。
「コレで木の実もキノコも食い放題だな!」
さてさてさ〜てっ!
どれから食おっかな〜
まあ言う程の種類は用意してないけどね〜
って言うのも俺って根本言うと背がないんだよね、小さすぎるんだよ。
だから木の実取るにしたって土に落ちてる熟しきったヤツしか取れないしキノコ取るにしても明らかに安全そうなのしか食えないから虫食いの酷い種類しか集めれてない。
まあソレでも赤子の腹なら憶測だけど一週間は持ちそうかな〜って位はある。
「ど〜れ〜に〜しよっかな〜っ、現隆昌(げんりゅうしょう) 風元帝(ふうげんてい)の言うとぉり〜っ! っと! コレだな!」
俺は指差しながら歌い終えるとジュクジュクの苺みたいな果物を口に運んだ。
最初に来る苦味と変な酸っぱさ、後にガツンと来る馬鹿げた異臭と舌が死ぬかと思うほどの強烈な辛さが口中に染み渡ったかと思ったら飲み込んでも残る嫌な存在感、、、
なんだコレ、っぷ、、、
マジで吐きそう、、、
「やっばい、コレ食い物じゃねぇわ!」
なんかで口直ししねぇとトラウマになるヤツだわコレっ!
え〜っと、コレ食ってみるか!
俺は虫食いの激しい傘みたいなのの半分無くなったキノコを持ち出すと口に詰め込んで潜んでた虫臭い食感ごと噛み砕いた。
んだけど、、、
「味しねぇぞなんだコレ⁉︎ ふざっけんなよ! ばぁ〜! 口ん中狂っちまったんじゃねぇだろうなクッソーーー!」
、、、それから色んなものを食ってみたけど30分は味を感じなかった。
ちなみに次の日キノコ含めた同じのを食ってみたら不味くもなく旨くもなくのちょうど良い味をしてた。
この苺は封印だな、ぜってぇ食わねぇって心に誓った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます