詠唱レベルの世界は征服に値しないので育ててから潰そうと思います!

カランドウ

第1話 目が覚めたら

 目が覚めると薄気味悪い森も奥地、みたいな場所にいた。


 魂流魔法をくらい肉体を手放してから何年が経っているのか、知る由はないけど思うに相当な月日が立ってる。


 と言うのも、目を覚ます前俺は超偉大な魔神様だった、、、


 人間共に攻め込まれて掃討した瞬間現れたクソ神の集団に魂を時空の果てへ飛ばされた。


 んで、ちょうど良く輪廻の渦に飲み込まれたもんだから審判も無しで記憶を保持し転生したんだろう。


 って言うのも生物は死ぬと楽園に魂だけを送られ此処で魂に刻まれた全ての情報を失う。


 此処で何十年かけ魂をリセットしても現実での時間はコンマ数秒の話だ。


 んでリセットされた記憶ってのが人々を強化する経験値、と呼ばれる力だ。

 

 リセットされた情報の量だけ魂の情報許容量が上昇される。


 まあ俺みたいに魂がリセットされなかったら経験値も入らないって事だな。


 まあ言っても俺は飛ばされる瞬間までしか覚えてないんだけど、、、


 まあ、そんな事はいいとして現状の把握だな。


 今分かってることなんて森に居るって事だけだしな、、、


 魔法を使うにしたって今の体じゃ魂の大きさ、魔力量は相当な量になってても体の許容量的に考えれば神話級はおろか下級魔法も難しい気がする、、、


 因みに魔法は大きく8通りあって開発された時代により効率化された技術が発見されてきた。


 時代が古いごとに『祭殿魔法、詠唱魔法、刻印魔法、思想魔法、法陣魔法、電子魔法、多重魔法、AI魔法』


 最後のは機材が無いと使えないし多重魔法と電子魔法も同じ理由で使えない、、、


 ってなると法陣魔法が1番かな、、、


 まあ多重魔法とかは再現できなくも無いけどね。


 まあ良いか、俺は弱々しい掌を空に掲げ短略化された魔法陣を魔力で構築すると魔法陣へ更に魔力を送った。


 法陣魔法の原則は魔力に意味を与える命令信号、そして信号の簡略化及び短略化による必要魔力の削減だ、、、


 因みに魔法ってのは個々人の魔力性質により適性が有るから人によって使える魔法、使えない魔法が区分される。


 俺の能力は『光魔法、生物魔法、空間魔法、風魔法、命令魔法』の5つ、、、


 今回使った魔法は生物魔法の筋力強化、コレで異様に弱い肉体でも軽々と動き回れるって訳だな!


 更に喉も強化したから喋ることもできる。



「コレでよし、後は容姿の確認だな、にしても、、、」


 なんでこんなに木がデカイんだ?


 まあ良い、ある程度分かってるしな。


 魔法陣は超簡単に、こんな感じだな。


 俺は光の屈折率を変更し俺に当たり曲がった光を瞳に集めて体を把握する、、、



「こりゃ首も座ってないクソガキに転生しちゃったな〜」



 早く食料でも探すかな!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る