総評とご挨拶。
笑いのヒトキワ荘・第十回記念大会にご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。
今回のテーマ「ドジョウのおでん」ですが、ドジョウ自体が現代ではあまりポピュラーな生き物ではないために──ドングリみたいにそこら辺に落ちているものでもないしですね──少しイメージがスムーズにはいかないところがあったかな、と思いました。
このテーマなんですが、実は企画を考えていたときに流行りのChatGPTとやりとりをしていまして、ChatGPTめが「こういうテーマはどうですか?」と提案してきたのですよね。言うには、「ドジョウのおでんという〈インターネット・ミーム〉をテーマにするとおもしろいと思います」とのこと。
ChatGPTはゼロからなにかを生み出すものではないでしょうから、どこかインターネットから拾ってきたのだろうと思い、元ネタを必死で探したのですが、一匹のドジョウも見つからず、まあ、インターネットなんたらなのかどこかに存在する郷土料理なのかわかりませんが、実在する生き物には違いないし、おでんも季節的に合いそうだから、「これで行くか〜」という感じになりました。
そんなテーマの決め方をしてしまい、すみません……。全然ネタがなかったわけではなく、個人的には「書きやすそうかな」と思いましたのです。
企画途中から本業が忙しくなりまして、たいした宣伝もできませんでしたが、参加作品は楽しく読ませていただきました。十二月からの「カクヨム小説コン」も控えた月でありながら、貴重なお時間を割いてお付き合いくださり、書き下ろしをご提供くださいまして、皆々様には厚く御礼を申し上げます。また審査員のお二人も本当にご協力をありがとうございました。この場をお借りして、感謝申し上げます。
また、笑いのヒトキワ荘も全部で十回もやらせていただきまして、自分でも「よくやってこられたなー」と、びっくりする次第です。おんぼろアパートのしがない管理人の勝手な都合で申し訳ございませんが、当自主企画は今回で終了させていただこうかな、と思っております。
十回とキリがいいことと、体力的、精神的に続けていくのは無理そうだな、という理由からです(ゴホッゴホッ……古典的ギャグを投入)。企画はカクヨムユーザーとしてやりがいもあり楽しかったのですが、やはり荷が重い(神経&時間が削られる)というのが一番でした。ですが、企画を通して知った作家さん、知った作品もたくさんあり、おかげで読む方でも充実した人生(?)を送れました。
特に猫とホウキさんにはすべての大会にご参加いただき、管理人としてはある意味「名誉住人」として心に掲げたいくらいです。皆さん仕事も家事も予定も野望も抱えているでしょうし、得意じゃないテーマもあったでしょうに……。私なんて、入ったばかりの会社でもう何日も病欠しちゃったなー……コ◯ナで……(ゴホッゴホッ……完治したはずなのに咳が!)。
また、ほかの方が読めばおもしろいはずの作品も、私の好みや知識不足が原因できちんとした評価ができなかったり、的確な感想が送れなかったことも多々あっただろうと思います。人間なので万能とはいかず仕方ないことですが、「ここでは評価してもらえないのか」と、がっかりされた参加者もたくさんいたでしょう。それについては「申し訳ない」としか言いようがありません。
最後の大会でしたので101号室も本当は選びたかったのです。今回の参加作品がおもしろくなかった、というわけでは決してありませんので。私の中で、「過去の大会の101号室の作品が凄すぎた」とも言えますし、テーマによっても変わると思います。ただ、ヒトキワ荘では「バカ、アホ、間抜けは美であり芸術である」を合言葉に、「なにを捨ててでも笑いを獲っていく!」という気合いが際立っている作品をいつも選ばせてもらいました。人によって笑いのツボや感覚が違うので無理難題ではあるのですが、すべて「サービス精神」だと思います。なにをサービスと思うか……というところで、私が信じているもので毎回選びましたので、何卒ご理解いただけたらと思います。
思い出はいろいろありますが、個人的には第二回大会の「シュール&ナンセンス杯」が楽しかったですかねぇ……。
しばらくはのんびりお休みするかもですが、本業の方が手が空きましたら、今度は参加者として、別のユーザーさんの企画に参加できたらいいなーと思っております。
今まで皆様、本当にお世話になりました。各コンテスト、各企画、各プライベートで皆様のご活躍を陰ながらお祈りいたしております。
おかげさまで当アパートは満室御礼でございます。
ヒトキワ荘の管理人・崇期。
笑いのヒトキワ荘──驚くべき住人たち 崇期 @suuki-shu
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