とある男子の三日坊主にもならない日記

@golden-apple

20××.11.11

潔癖症。

程度などは人によるが、俺は他人の触れた物を触った後は手を拭かないと我慢できず、外には雑菌があり、それは部屋の中に持ち込めず、無菌とは到底言えないが、廊下で全て服を脱ぎ、「準汚いもの」として1箇所にまとめる程度。


ちなみに、汚いものは1回着用し外に出た服。

もちろん、1日使ったタオル等も含まれる。

ジーパンやコートは、厳しかった両親の努力もあり、「準汚いもの」として1箇所に集める程度で我慢できている。


昔は菌とは無縁で、家から帰って来てそのままベッドで寝てたり、子供特有の三秒ルール等も適用していたが、ある日母が「あんたも良くやるわね。外って意外と汚いのよ。雑菌もあるからね」と言った事で俺は潔癖症になった。


1度汚いと思ってしまったら、もう止まらなかった。

まず、学校等を含む公共の場で困った。バスだと手すり等には素手は愚か服が触れるのも嫌だったし、電子機器だろうと雑菌が付着したと考えられる物は全て水で洗った。

例え意味がなくとも、気持ちだけでもスッキリしておきたかったのだと思う。そのせいで某アニメのアライグマの名前を付けられた。


当然、電子機器は何度も洗うと壊れ、厳しい両親に叱られて全て洗う事は卒業させられ、「キレイなもの」「汚いもの」「準汚いもの」として分け、外から帰ればうがい手洗いシャワー。「準汚いもの」も部屋には持ち込まない。…その程度に治まった。


以前、両親に反抗して罰として「準汚いもの」をベッドに投げられた事があったが、その後の俺の半狂乱ぶりを見てかなりドン引き、重症であるとわかって貰えた。


結局、何が言いたいか? ……それは簡単な話だ。

潔癖症に彼女ができたらどうなるか? 答えは複数あるだろうが、俺はフラれた。

彼女の方から告って来たし、それなりに大人に近づくと"彼女持ち=上位"なイメージもあって彼女と付き合ったが、俺は潔癖症。


バスの手すりさえ触れられない男に、他人の女子とのキスはレベルが高すぎる。

何とか手を繋ぐレベルは耐えられても、粘膜接触は無理だ。

なんだかんだと理由を付けて断り続けていたら、フラれた。


一言で簡単に済む事を長々と綴るのは、一種の言い訳なんだろう。

どこかで聞いた様なフレーズやタイトルに近くなってしまうが、簡潔に今の気持ちを伝えよう。

潔癖症に恋愛は難しい。

今日、結局俺が得た物はその結論だった。


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